9:印刷
だいたい寝不足でフラフラと原稿の受け渡しに向かい、編集さんにお渡ししたら、ここから先はマンガ家の手を離れてしまいます。
トビラ絵に入るタイトルのレタリングも、アオリ文句も、編集さんにお任せ。
コマの外の余白に入る広告も、モチロン何が入るか、本ができて来るまで分からない。
後はゆっくり眠って、元気になったらパアッと遊んで、雑誌の出来上がりを待つばかりです。
たま〜に、内容とアオリが全然違ってたり、精魂込めて描いたトビラページのお花がほとんど文字で消されてしまっていたりすると、軽く泣きたくなりますが(笑)、だいたいは、「こんな風にしてくれたんだー」と、嬉しいもんです。
私のキタナイ直筆文字に代わって、写植の活字がフキダシに入ると、それだけでなんだかプロッぽく見えたりして。
不思議なもので、印刷になると一歩離れて見られるせいか、それとも締切り前は疲れてヘロヘロだからなのか、印刷されて初めてミスに気付く、という事はけっこう多くて、「どうして見逃したんだろう?」と思うんですよね。
とは言え、印刷されて活字が入って、本の形になった自分のマンガを見るたびに、毎回「なんかプロのマンガみたいだなー」と、ついつい思ってしまう私です。
でもそれは、私のお仕事が終わってから2週間ばかり後の事。
今はただ、ひたすら爆睡!それから気晴らし!
お疲れさまでしたー。
-「コマ割りページ製作過程」 終 -