UFOの推進原理、UFOの反重力推進装置を解説
重力波を使った飛行装置及び発電装置
UFOの推進装置、UFOの反重力エンジンを解説
出願番号 特願2014−242653
【書類名】明細書
【発明の名称】重力波を使った飛行装置及び発電装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、重力波を使った飛行装置と発電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
重力波を使った飛行装置と発電装置は従来なかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
重力波を使った飛行装置と発電装置の特許文献は存在しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の航空機やロケットは排気ガスを出すので環境に悪い。
従来の発電方法は二酸化炭素や放射性廃棄物を出すので環境に悪い。また、資源には枯渇の問題がある。
重力波を使った飛行装置と発電装置で、これらの問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
重力波を使った飛行装置は、地球の作る重力場と逆方向の重力場を作ることで飛行する。
重力波は、重い原子核を高速で回転させることで作り出す。
【0006】
球状の原子核が高速で回転すると、無振動の重力波を放射する。
球状の物体の一点から放射される重力波と、その点と回転軸に対して対称の位置から放射される重力波は、大きさが同じで逆向きである。
そのため、互いに逆方向の重力波を放射して打ち消し合うが、ドップラー効果により、回転方向に重力波を放射する。
重力波を使った飛行装置は、この重力波を使って、装置内に地球とは逆方向の重力場を作り、装置を浮上させることで飛行する。
【0007】
加速する質量から放射される重力場とエネルギーを計算する式を、図7と図8を参考にして説明する。
一般的に大きさが距離に比例して減衰する重力場を重力波と呼び、大きさが距離の二乗に比例して減衰する重力場は重力波とは呼ばないが、計算式を一貫性を持って説明する為に、共に重力場という表現を使う。
図7は、球の中心に位置する点質量(図7の6a)が、重力場を放射する様子を描いてある。
実際の点質量からの重力場の放射は連続的に行われるが、(図7の6a)では静止状態で重力場を放射し、時間tだけ加速した後、(図7の6b)で再び重力場を放射したものとして描いてある。
【0008】
最初に放射された重力場は、光速で球の中心から球殻状に広がり、T+tの時間で球面2(図7の11)に到達する。
2回目に放射された重力場は、1回目より時間がtだけ遅れるので1回目が球面2に到達した時刻に、球面1(図7の10)に到達する。
図7では、重力場を2本しか描いてないが、実際には連続した重力場なので、(図7の10)の位置にある重力場の先端は、(図7の11)の方向を向いている。
球面1と球面2に挟まれた重力場(図7の12)は、2つの方向に分解できる。
2つの方向とは、球の中心方向の成分(図7の13)と、球の表面と平行な成分(図7の14)である。
【0009】
上記のことから、点質量が球の中心に静止している場合は、球の中心方向に平行な重力場しか存在しないが、点質量が加速すると、球の表面と平行な成分(図7の14)が出現することが分かる。
図7から分かるように、重力場の球の中心方向の成分(図7の13)と、球の表面と平行な成分(図7の14)の比は次式になる。
【0010】
【数1】
数式(1)は、v=at(aは点質量の加速度)の関係から、次式になる。
【0011】
【数2】
gRに関しては万有引力の法則により、次式で表すことができる。
(Gは万有引力定数、mは点質量である)
【0012】
【数3】
数式(2)に数式(3)を代入すると、次式になる。
【0013】
【数4】
数式(4)は、r=cTの関係から、次式になる。
【0014】
【数5】
ところで、2つの同じ質量に働く力は次式である。
【0015】
【数6】
また、重力加速度は次式である。
(ここでは、重力加速度と重力場は同じものとして扱う)
【0016】
【数7】
数式(7)を変形すると次式になる。
【0017】
【数8】
数式(8)を数式(6)に代入すると、次式になる。
【0018】
【数9】
数式(9)を圧力の単位にするために、球の表面積で割ると次式になる。
【0019】
【数10】
数式(10)に数式(5)を代入すると、次式になる。
【0020】
【数11】
【0021】
数式(11)を、点質量を含む球の表面で積分すると、全放射エネルギーになるが、図8のようにgTの大きさは球に対して対象性があるため、積分が簡単になる。
gTは、点質量が加速する方向と垂直の方向が最大になり、平行になる方向が最小になる。
点質量がx軸上を動くことにすると、gTの大きさの平均は、x=y=zの位置になる。
三角関数の関係式を使うと、数式(12)になる。
【0022】
【数12】
数式(12)を数式(11)に代入すると、次式になる。
【0023】
【数13】
数式(13)に球殻の体積をかけると、エネルギーの式になる。
【0024】
【数14】
数式(14)を時間で割ると、単位時間あたりにエネルギーを放射する式になる。
【0025】
【数15】
【0026】
以上で加速する質量が放射する重力波の数式(5)と、重力波のエネルギーを表す数式(15)が求められた。
重力波を使った飛行装置は、数式(5)による重力波を使って、装置内に逆方向の重力場を作り飛行するものである。
重力波を使った発電装置は、重力波を使った飛行装置が、小さなエネルギーで重い物体を持ち上げられることを利用している。
一見、重力波を使った発電装置は、エネルギー保存の法則が成り立っていないように見えるが、以下に説明するように正常に成り立っている。
ここからは、重力波を使った発電装置がエネルギ−を取り出す仕組みを、エネルギー保存の法則の立場から説明する。
まず始めに、その基礎となる、地球の重力場のエネルギーについて解説する。
【0027】
宇宙空間に散らばっている物質が一箇所に集まると、物質の周囲に強い重力場が発生すると共に、物質は自ら作った重力場により質量を増加させる。
質量とエネルギーは同等であるため、エネルギー保存の法則により、増加した質量の周囲には、マイナスのエネルギーが発生する。
このマイナスのエネルギーとは、物質が周囲に作る重力場のことである。
地球の場合、重力場であるマイナスのエネルギーを計算すると、2.24×10の32乗ジュールになる。
この値を求めるには、次の手順で計算を行う。
数式(16)は、重力のエネルギーの密度の式である。
【0028】
【数16】
【0029】
地球が持つ重力エネルギーは、地球を取り巻く全空間に対して、重力エネルギー密度を積分すれば求められる。
計算は、地球の外部と地球の内部に分けて行い、後で合計する。
地球の半径をhとする。
まず、地球の外部の重力エネルギーを計算する。
【0030】
【数17】
次に、地球の内部の重力エネルギーを計算する。
地球の密度は一定とする。
【0031】
【数18】
地球の外部と内部の重力エネルギーを合計すると、全重力エネルギーになる。
【0032】
【数19】
この式に実際の値を代入して、地球の重力エネルギーを求める。
【0033】
【数20】
【0034】
上記の計算結果は、下記の方法でも求めることができる。
最初の方法は、地球を小物体に分解して、遠方に引き離す場合に必要なエネルギーの合計として求める。
図9は、この方法の流れ図である。図11は、この方法のプログラムである。
【0035】
次の方法は、地球の重力による質量増加分を、一般相対性理論を使って求める。
図10は、この方法の流れ図である。図12は、この方法のプログラムである。
以上の3通りの方法で行った計算結果は、全て同じ値になる。
このことは、地球の重力場のエネルギーと、物体の位置エネルギーとの関係を考える場合に重要になる。
上記のことを踏まえて、重力波を使った飛行装置からエネルギーを取り出す仕組みを説明する。
【0036】
装置が作動すると、装置は、その位置での重力場のエネルギーを温存する。
装置が上空に飛行して作動を止めると、装置は、先ほど温存した重力場のエネルギーと位置エネルギーの差を、地球の重力場に開放する。
そのため、開放されたエネルギーによって、地球の重力場のエネルギーの絶対値は増加する。(地球の重力場のエネルギーはマイナスである)
装置は位置エネルギーを持っているので、この位置エネルギーを発電に使うことができる。
【0037】
上記のエネルギーの増減の関係から、位置エネルギーを発電に使った場合、取り出したエネルギーは、地球全体の重力場のエネルギーの減少(絶対値は増加)という形で現れる。
つまり、エネルギー保存の法則は成り立っている。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の飛行装置が作る重力場の垂直成分の説明図である。
【図2】本発明の飛行装置が作る重力場の方向の説明図である。
【図3】重力波発生装置の中の原子核の回転方向と、それによって作られる重力場の方向の説明図である。
【図4】重力波発生装置を3基備えた飛行装置を上から見た説明図である。
【図5】重力波発生装置を4基備えた飛行装置を上から見た説明図である。
【図6】重力波発生装置を8基備えた飛行装置を上から見た説明図である。
【図7】加速する質量が放射する重力場の説明図である。
【図8】加速する質量が2方向に放射する重力場の説明図である。
【図9】地球を小物体に分解して遠方に引き離す場合に必要なエネルギーを求める計算方法の流れ図である。
【図10】地球の重力による質量増加分のエネルギーを一般相対性理論を使って求める計算方法の流れ図である。
【図11】地球を小物体に分解して遠方に引き離す場合に必要なエネルギーを求める計算方法のプログラムである。
【図12】地球の重力による質量増加分のエネルギーを一般相対性理論を使って求める計算方法のプログラムである。
【発明を実施するための形態】
【0039】
すでに、加速する質量から放出される重力波の仕組みと計算方法は、「課題を解決するための手段」で説明したので、その部分は省く。
重力場と重力波と重力加速度という単語の境界線は明確ではないが、ここでは状況によって使い分ける。
【0040】
まず、重力波を使った飛行装置の外観を示す。
重力波発生装置を3台使った場合の装置全体を上から見た図は図4。
重力波発生装置を4台使った場合の装置全体を上から見た図は図5。
重力波発生装置を8台使った場合の装置全体を上から見た図は図6。
【0041】
上の図のように、飛行装置は上から見ると円形で、重力波発生装置を、円盤状の板の淵に等間隔に設置する。
ここでは、装置の直径が6メートルで、1トンの鉄の塊を使った重力波発生装置を4基搭載した飛行装置について説明する。
この装置は、1つの重力波発生装置中の原子核を、全て同じ方向に回転させた場合、原子核の外側が回転する速さを光速の約0.02倍にすると、飛行装置の内側に、地球表面の重力場と同じ強さで逆向きの重力場を作ることができる。
【0042】
球状の原子核から重力波が放射される仕組みを、原子核を小ブロックに分けて説明する。
原子核が回転すると、各ブロックには、原子核の中心の方向に加速度が生じる。
各ブロックから放射される重力波は、加速度の方向と垂直で、かつ回転軸と垂直の方向で最大になる。
加速度と平行な方向には重力波は放射されない。
回転軸に平行な方向へ放射される重力波は、回転軸に対称の点から放射される重力波によって打ち消される。
回転軸に垂直な方向へ放射される重力波も、回転軸に対称の点から放射される重力波によって打ち消されるが、ドップラー効果のため、進行方向と後退方向で重力波の密度に差ができるため、ブロックの進行方向に重力波を放射する。
【0043】
1つの原子核から放射される重力波は小さいが、1トンの鉄の塊の原子核を全て同じ方向に回転させた場合、大きな重力波を放射する。
この重力波発生装置を4台使って重力波を合成させた場合、重力波発生装置である4つの鉄の塊の位置に、9.8m/ssの重力加速度を生じさせることができる。
図3は、装置を横から見た図で、原子核の回転方向と、装置によって作られた重力場の方向である。
図2は、装置を取り巻く重力場を横から見た図である。
図1は、装置の内部と外部に作られる重力加速度の方向と強さである。
上記の方法で、地表の重力加速度と同じ大きさで、逆方向の重力加速度を作ると、装置全体を浮き上がらせることができる。
【0044】
重力波発生装置の1トンの鉄の塊は、飛行するには重すぎるように感じられるかもしれないが、重力加速度は質量の大きさに無関係に作用する。
つまり、装置の位置に9.8m/ssの重力加速度を生じさせれば、重量には関係なく装置を浮き上がらせることができるのである。
【0045】
次に、重力波発生装置からの重力波の放射を、定量的に説明する。
重力波を計算する方法は、1つの鉄の原子核を小さなブロックに分けて、個々のブロックが放射する重力波を計算した後、合計する。
下記の計算では、原子核の中で、最大の速度で回転しているブロックが放射する重力波を求める。
以下に、計算に使う数値を示す。
数値はSI単位系である。
cは光の速さで3.0e+8。
Gは万有引力定数で6.674e−11。
mは重力波を放射する原子核の1つのブロックの質量で4.29e−30。
rは鉄の原子核の半径で4.59e−11。
bは1つのブロックの速度(光速の倍率)で0.01852。
hは重力波発生装置と、重力場の測定位置との距離で6.0。
これらの数値を以下の計算式に代入して計算する。
数式(21)は、原子核表面の最大速度。
【0046】
【数21】
数式(22)は、ブロックの加速度。
【0047】
【数22】
ブロックから放射される重力波は、回転軸に対称な位置のブロックから放射される重力波により、ドップラー効果の影響を受ける。それを数式(23)で示す。
【0048】
【数23】
数式(24)は、プロックが距離hに作る重力場(重力加速度)を求める式。
【0049】
【数24】
【0050】
計算すると、gの大きさは、1.32e−31になる。
同じ方法で、全てのブロックを計算すると、1個の原子核が放射する重力波が計算される。
この値に、1トンの鉄に含まれる原子核の数をかけると、1つの重力波発生装置が、6メートル先に作る重力場が求められ、その値は、3.27m/ssになる。
この飛行装置は図5で、4基の重力波発生装置を持っており、4基の重力波を合成すると、重力場の強さは、9.81m/ssになる。
この重力場の大きさは、地球表面の重力場(重力加速度)と同じなので、装置を浮上させることができる。
【0051】
次に、重力波を使った飛行装置を使った発電装置の説明をする。
飛行装置は、浮上に使うエネルギーよりも、大きな位置エネルギーを得ることができる。
発電装置は、このエネルギーの差を利用する。
【0052】
以下で、上記で使った数値をそのまま使い、装置が浮上するのに必要なエネルギーを計算する。
数式(21)は、原子核表面の最大速度。
数式(22)は、ブロックの加速度。
数式(25)は、加速する質量から放出されるエネルギーを計算する式。
【0053】
【数25】
【0054】
計算すると、wの値は、1.37e−39になる。
同じ方法で、全てのブロックを計算すると、1個の原子核が放射する重力波のエネルギーが計算される。
この値に1トンの鉄に含まれる原子核の数をかけると、1つの重力波発生装置から発生するエネルギーが計算され、その値は9.52e−8ワットになる。
このことは、重力波を使った飛行装置は、小さなエネルギーで浮上し、大きな位置エネルギーを持つことができることを示している。
重力波を使った発電装置は、このエネルギーの関係を使う。
【符号の説明】
【0055】
1 飛行装置本体
2 重力波発生装置
3 重力場
4 原子核の回転方向
5 重力場の向き
6a 静止中の点質量
6b 移動中の点質量
7 直進する重力場(重力波)
8 球面1
9 球面2
10 球面1での重力場の到達点
11 球面2での重力場の到達点
12 傾いた重力場
13 重力場の球の中心に平行な成分
14 重力場の球面に平行な成分
c 光速
T 球の中心から発射された重力波が球面1に到達する時間
t 点質量が加速された時間で、重力波が球面1と球面2の間を通過する時間
v 点質量が加速された後の速度
r 球の中心から球面1までの距離
【書類名】特許請求の範囲
【請求項1】
重力波を使った飛行装置の飛行方法。
【請求項2】
重力波を使った発電装置の発電方法。
【書類名】要約書
【要約】
【課題】排気ガスを出さない飛行装置及び、二酸化炭素や放射性廃棄物を出さない発電装置を提供する。
【解決手段】原子核を回転させることで放射する重力波を使って、飛行する装置を作ることができる。この飛行装置は、飛行機やロケットの代わりになるだけでなく、自動車や船の代わりにもなる。さらに、飛行装置の位置エネルギーを利用することで、環境にやさしい発電装置を作ることができる。発電装置は、地球の重力場のエネルギーを使うので、資源が枯渇することがなく、人類は実質上無限のエネルギーを手に入れることになる。
【選択図】図1
【書類名】図面
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
アニメーション
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