散開星団の年齢比較


ここでは2つの散開星団の年齢比較を紹介します。

アマチュア機材では分解能や感度の限界が高くないため、いくつか制限を受けます。星団の年齢を求める場合、鑑賞写真とは違って、星団の中の星々が1つ1つ分解されて撮影されることが要求されます。そのため、球状星団では星々が密集しすぎているために、個々の星の強度を正確に測定するとこが困難になります。したがって、cm級の望遠鏡では散開星団が向いています。

観測機材
望遠鏡:ライトシュミット 12.5cm F3.8 f.l.=475mm
カメラ:Meade Pictor416XT 768x512ピクセル
フィルタ:Red 600-700nm , Green 500-600nm
露出時間:1分

観測天体:
NGC6633
NGC884 2重星団のうちの1つ、χ

観測結果

 
NGC6633のCMD   NGC884のCMD


NGC6633では途中から分布が右上に移動していて、NGC884はストレートに分布していることがわかります。先の星団の年齢のページで紹介したように、時間とともにCMDの分布は右上に移動していきます。したがって、NGC6633がNGC884より年寄りであることがわかります。

1999,12,20

Astronomy

TOP

mail