いかに望遠鏡の設計性能が良くてもきちんと光軸が調整されない限り 回折限界を達成することはできない。 光軸調整の難易度は光学エレメントの個数とその 形状によって変わってくるので簡単に説明しよう。 最も光軸調整が簡単なのはニュートン望遠鏡で、主鏡の光軸上にCCDやアイピースを 置くだけの作業である。 レーザーコリメータを使うと簡単に調整ができる。 次に簡単なのがドールカーカムで、副鏡が球面であるためこれをチルト調整するだけで 光軸が簡単に追い込める。 副鏡が非球面のリッチークレチアンや純カセグレインはチルト調整だけでは主鏡との 光軸を平行にできてもお互いを一致させることはできず、上下左右方向に微調整 する必要がある。 このように光軸調整がやりやすいほどより設計性能を引き出すことができるので、 ニュートン望遠鏡が最も惑星撮影に向いていると言えよう。 オプティカルサイトに戻る TOP |