Perseus Meteor in 2000


 流星撮影の難しさは流星が速過ぎることにあるでしょう。 たとえば、露出1分露光の中に運良く1等級の流星が飛びこんできても、写真では1等級の流星には写りません。 これは流星と恒星の露光量の違いです。 写真の中の1等級の星は 1等級x1分 だけの露光量がありますが、瞬間的に流れる流星は 1等級x1秒 以下の光しかやってきません。 
 そこで背景の星を消すことで流星を浮き上がらせることができます。 観測時には同じ領域を恒星追尾しながら連続撮影をします。 画像処理の段階で、ある画像から直前または直後に撮影した画像を引き算します。これにより背景の星のみならず、スカイノイズも除去できます。
 結果を見てみましょう。






 この日の流星の数を計算してみましょう。
 15mmのレンズではCCDカメラと組み合わせると、約全天の4%をカバーします。また、露出1分に対しダウンロードが1分ということを考慮すると、3時間で8個の流星が写ったという結果に対し、平均 毎時130個以上の流星が飛んでいたことになります。
 眼視でもそのくらいの数値を観察できましたので、CCD撮影が眼視に近い観測を可能にすることを示唆しています。

Data

Optics : 15mm F2.8 ( Fisheye )
Exposure : 60 sec.
Camera : Meade Pictor416XTE
Date : August 11th-12th, 2000

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