Guiding Error Canceler



せっかく撮影した天体画像もちょっとしたガイドミスで絵としての価値がさがることもしばしばです。 でもたったそれだけのことで何十分も費やした時間を無駄にしたくありません。 そこで考えられるのが画像処理でガイドミスを消すことです。
画像復元の処理方法はたくさんありますが、どれも立て横同じだけ(対照的に)処理されます。 ガイドミスはある一定方向に流れることが多いので、その方向だけに復元処理を施せばガイドミスが消せるという考えです。
画像処理ソフトには大抵付いている機能のフィルタを自分で加工します。 横方向(東西)方向に流れることが多いので、PSFの形を次のようにします。

0 -1 3 -1 0

合計の数値が1になるように中心から左右対称に負の値をいれます。 これが横方向にエッジ強調と同じ効果をもたらすPSFになりますので、横方向の解像度が改善される=ガイドミスがキャンセルされるということです。

では実践してみましょう。

 
左:処理前 、 右:処理後


これで少々のガイドミスはごまかせます。 ガイドミスの量に応じて数値を変える必要がありますので、強調度合いを大きくしたいときは起伏量を大きくとり、長いガイドミスをキャンセルしたいときはPSFを長くします。


2001,2,20

Astronomy

TOP

mail