Gaussian Composite



 人口天体が鑑賞写真の中にはいって悩まされる経験はよくあります。 人口天体は一種のノイズですから、これをなんとかして除去できないかと望む人は少なくないでしょう。 そこで画像をコンポジットする際にこの人口天体を除去する処理をつくりました。
 アルゴリズムは簡単で、ある画素に注目しコンポジットによる平均値からかけ離れた値を持つ画素はコンポジットから省くという処理です。 こにより人口天体以外はコンポジットされ、人口天体のみ除去されることが可能になります。 2枚のコンポジットによる平均を基準にすると人口天体を拾う可能性が大きくなるので、一番初めの画像を基準として、その値からかけ離れた値をもつ画素はコンポジットにいれないという処理にするとより良い結果がでます。ここでは基準幅を強度の平方根にしました。
除去例を見てみましょう。 下の画像はR:G:B=2:3:1枚の比でRGB合成されたカラー画像です。赤の2枚目に人口天体が入ってますが、処理を施した画像ではきれいに人口天体が消えています。 

左:処理前、右:処理後


SIRIUSに搭載予定。


2001,3,21

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