シュミットカメラ平坦化レンズ

  シュミットカメラは明るいアストロカメラとして昔から天体写真用に 使われてきたが、像面が極端に曲がっているためフィルムを曲げてピントを 合わせていた。 デジタルカメラになってから撮像素子は固体であるため 像面にあわせて曲げることができず、近年シュミットカメラの天体写真における 価値は下がっている。
  そこでシュミットカメラを生まれ変わらせる方法を考えてみた。 像面湾曲を 取るにはフラットシュミットカメラ同様凸レンズを用いるのだが、Fが明るいため 凸レンズの位置とパワー(焦点距離の逆数)にはかなりの制限がでる。 実際 光線追跡で最適化を行うと平坦化レンズは像面直前に配置せねばならず、 現在の冷却カメラの構造からいって平坦化レンズの配置は非常に難しい。
  唯一考えられるカメラはStarlightXpress社のSXV-25MCで、内部を 簡単に開けることができる上に冷却温度が極端に低くないため、CCDの カバーガラスに平坦化レンズを貼り付けても温度差による剥離や割れの 恐れがない。
  補正レンズは単レンズでよく、パワーは主鏡の2倍ほどで若干補正板の 位置修正が必要となるが十分な性能が得られる。

口径25cm 焦点距離600mmの光路図とスポットダイアグラム。
像面付近のレイアウト


スケール 10ミクロン


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