画像の圧縮による描写力の低下
ホームページや画像管理の際に、画像を圧縮することは良く行われます。 もっとも汎用的なのがJPG形式による画像圧縮保存です。 JPGフォーマットはRGB信号をうまく変換して、イメージを保持したまま情報量を小さくします。
では一体どのくらいの犠牲を払ってまで圧縮がかけられるのでしょうか?比較検討してみましょう。
いまRGB合成で撮影された画像を用意し、これをBMP形式JPG形式で保存して、比較することにします。
JPG形式は2通り用意し、低圧縮、高圧縮で保存します。 これらを画像比較してみましょう。 3者を比較する際にJPG画像で比較するとある犠牲を払い比較ができなくなるので、その犠牲を小さくするために各画像を2x2に拡大しそれをJPGで保存します。 つまり、
画像1 BMP元画像>2x2拡大
画像2 BMP元画像>JPG保存(高圧縮:1/10) >2x2拡大
画像3 BMP元画像>JPG保存(低圧縮:1/3)>2x2拡大
画像1,2,3を1つのBMP画像に収める。これを画像4とする
画像4をJPGで保存
この手順で処理された画像4を見て、それぞれ比較してみましょう。
左:BMP、中:JPG(高圧縮)、右:JPG(低圧縮)
一見してまずわかることは、クロスの回折像の虹色がJPGで保存することで色を失っていることです。 また、画面上の星々をみると高圧縮での保存では色を大きく失い、低圧縮では比較的これを防いでいるようです。 他に目立つところは、暗い赤色巨星などはほぼ赤色を失ってしまうことです。
このページにはサイズの関係から画面全体を載せられないのですが、大きな画像を見たときの第一印象はBMPとJPGで大きく違って、BMPでにぎやかであった星野が、JPGになったことで静かなイメージに変身してしまうことです。
JPGの特徴として、小さな部分は色を失う傾向が強いということです。これが最初に述べた、「ある犠牲」です。
2000,6,16 編
2000,6,6
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