情報コラム 2004年11月7日 望遠鏡の振動対策


  住宅街では車道からの振動の影響でどんなに建物を強固にしても望遠鏡は振動してしまう。 鉄筋コンクリート の建物ほど振動を伝えやすいし、木造にしたからといって振動が吸収されるわけでもない。

  三鷹にある国立天文台に重力波を検出するための干渉計が設置されているが、天文台横に走っている一般道 からの振動が干渉計を揺らすそうである。 この問題を解消するために3段階の除振装置が設置され周囲からの振動を 何億分の1まで小さくすることに成功している。

  ということは住宅街でも振動を吸収させすれば望遠鏡に振動を伝えることなく安定した星像が見れると思い、防振材を 赤道儀の三脚の下に置いたところ振動がなくなった。 住宅街で個人天文台を設置するときは基礎を重視するよりも、 防振に力を注いだほうがいいようだ。

比較動画
防振ゴムなしの星像
防振ゴムありの星像

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