妙見山  320m  2004/3/6
みょうけんさん
七宝連山から北の方を見ると仁尾の町の向こうに妙見山が見える。
紫雲出山の手前に確かな存在感を示す山である。
巨石で有名だという話を聞いて出かけることにする。
天気予報では昼からかなり荒れる模様。
仁尾町から詫間仁尾線の立派な県道を行き、
妙見宮の看板を左折。道路正面に妙見山が
見えてくる。このまま行くと右に曲がって団地?
へ行ってしまう。
道の左に大きな駐車場がある。車を停め少し
引き返すと四国の道看板がある。道標に従っ
て行く。
しおさいの道案内板を右折して池の方へ車道
行く。
舗装された綺麗な車道を行く。
駐車場から来た道と交わりそのまま登っていく。
10分ほどで、紅葉谷への分岐点がある。
舗装路から離れて、遊歩道を行く。
落ち葉を踏みしめて歩くのは気持ちがいい。
突然大きな岩が現れる。
瓜石、茄子石等の岩が続く。
紅葉がたくさんある。
道ばたに今年初めてスミレの花を見つけた。
これからしばらくの季節楽しませてくれるだろう。
紅葉橋。 車道に飛び出すと、右上に妙見宮が見える。
天蓋の岩が迫力ある。
妙見宮鳥居。ここから少し石の階段が続く。 妙見宮の案内図。岩がいっぱい。
草刈りをしていたおばあさんが、
お接待と言っておまんじゅうをくれる。
四国の里山歩きは感謝の気持ちが一杯。
階段を上がりきると、仁尾の町がよく見える。
三島、川之江のエントツの煙は見えるが、
法皇連山は真っ白な雲に覆われて見えない。
雪が降っているのかもしれない。
妙見宮は、さすがに迫力がある。
幾重にも重なった、天蓋の巨岩はいったい
どのくらいの大きさがあるのだろう。
地面から突き出した岩の下に本宮がある。
実物の岩は、写真で見るよりずっと大きくて
迫力がある。
岩の上まで上がって、重なった岩の
隙間を覗く。通り抜けが出来るようだ。
綺麗なトイレもある。
左奥に、西国三十三観音霊場巡りの
登山口がある。
一番から順にお参りしながら登っていく。
大きな岩に抱かれた石仏はみんなお顔が
温和で優しそうな表情をしている。
小千貫 小さな松が岩の上に生えている。 右へ行くと、観音巡りが続いて太師堂へ
出る。
左の千貫松方向へ行く。
急な坂をエイャッと登ると、ピークに出る。
県別ガイドでは山頂となっているが、
山頂は右奥。
左は千貫松。右へ行く。
少し荒れた道を、小枝を払いのけながら
5分ほど行くと、三角点のある頂上に着く。
見晴らしは全くない。奥に下山道があるが、
元来た分岐に引き返す。
分岐を千貫松方向へ行くと、
大きな星の石がある。
ここはピーク自体が岩盤でその上に大岩が
乗っている。
星の石を過ぎて少し下ると千貫松がある。
でっか〜い!!!
大岩の上に、二代目の小さな松が生えている。
千貫松の向こうには粟島が見える。
その向こうには塩飽諸島が霞んで見える。
横峰山の向こうに紫雲出山が整った姿を
見せている。海はかなり荒れている。
風が強く寒いのですぐ下山する。
途中で左折して太師堂へと下りる。
太師堂の横にはベンチがあり、仁尾方向の
眺望が素晴らしい。
風も無、くぽかぽかと暖かい。お弁当にする。
太師堂のあたりには、カンヒザクラが満開だ。
庄内半島に近いだけあって、ストックの
花が供えられている。
トイレの横には公衆電話のある小屋がある。
この額は仁尾塩田(株)指定「満合丸」弐千
五百石。昭和三年に奉納されている。塩田の
塩を運んだのだろう。
明治43年、軍艦のようで大砲が付いている。
大願成就とある。
年代は解らない。郵便船のようで、古い家族
の写真と赤ちゃんの写真も奉納されている。
尾根道は風が強く、寒かったが妙見宮や途中の山道は風も遮られて、とても暖かい
ぽかぽか陽気だった。
妙見宮の天蓋石をはじめとする、巨岩の圧倒的な迫力に、何故か自分までもが
巨岩とともに何万年、何億年生きてきたような気持ちにさせられました。
仁尾には他にも、旧跡が多いそうなのでまたゆっくり来てみたい。
駐車場 → 妙見宮   妙見宮 → 妙見山 → 千貫松  
    30分            20分     5分 
帰りの農道にタンポポ
の花が咲いていた。
これからの季節里山
歩きがますます楽しく
なりそうだ。
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江甫草山
蔦島
仁尾の妙見 藪の中に
     人目かくして 道がある
                     野口雨情