籐(RATTAN)は、インドネシア・フィリピン・マレーシアなど熱帯アジアに自生するヤシ科のつる性植物です。籐の茎や葉の表面には無数の鋭いトゲがあり、ジャングルの中で他の樹木にまとわりついて成長し、長さは200mにおよぶものもあり、インドネシアのボルネオ・スマトラ・セレペスなどで採れる籐が一番良質のものとされています。これを乾燥させ茎の皮や葉を取り除き水洗いし、グレードによる材料の選別を行ないます。熟練の職人により、割籐、ビラ作り、穴あけ加工、糸通しなど製品の規格に合わせた物づくりを手作業で行ないます。
 籐には200種以上の種類がありますが、家具や敷物に使われるのはごく少量で、籐家具に使われるものはトヒチ・バタン・マナウなどで、籐敷物には5mm〜16mm径のセガ籐やロンティ籐を使用します。
セガ籐〈丸籐〉
 太さは3〜20mmくらいで割籐に加工し、利用されます。籐敷物に使われるのもこの種類です。表面にホーロー質があるため艶があります。
断面図

トヒチ籐
 太さは11〜35mm位が主流で、太いものは60mm位のものまであります。日本に輸入されている種類は、トヒチ、パラッポ、マニラ、マナウなど数種類に限られます。

ロンチ籐
 太さはセガ籐と同じくらいですが、ホーロー質がなく、艶がありません。しかし柔軟性に富んでいるのでごく幅の細い割籐に加工されます。

図
紅 籐
 太さは2〜6mm位で太いものはなく、籐芯の代わりに椅子や篭類の編組部分に利用されます。表面は茶褐色。
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