ワールドツアー 「オペラ座の怪人」 韓国遠征旅行記2

【観光編】

エピソード3〜 出発から観光まで




出発当日。 5時半に起きてみれば雨の朝でした。



空港に着いたのは7時すぎ。さすがに閑散としている広い空港ロビーです。
日本航空のカウンターでは、なにやら機械の故障中とかで、申し訳ありませんがしばらく
お待ち下さいとのこと。
まあ、まだ全員揃っていないし、9時出発だから時間の余裕はあるしね〜と
ゆっくりソファに座りました。



実は今回の旅行は、観光とマチ・ソワ観劇のために前日から出発している
先発グループ3名と、観光も短縮版、観劇はソワレだけという後発グループ4名とに
分かれております。


九州北部と南部、中国地区や関東からも参加があってとにかく賑やか。
そのための微調整が色々あったのも、準備期間を必要とした理由のひとつ
だったのですが、2日ソワレの前に合流する予定なので、全員揃ってオペラ座観劇が
できるのが楽しみです(^^)


30分ほどで4人の顔ぶれも揃いました。
2日間よろしくね♪・・てなことを言いつつ、手続きをしようとしたら機械はまだ故障中。
手作業で座席を手配して下さったみたいです。 
受け取った搭乗券、あ、私の座席は3Dですね、はいはい。


前の入口から乗り込んでビジネスクラスの座席を通りすぎ、さて自分達の席は・・・と
思ったら、あれ?エコノミー席は2ケタの番号から始まってます。
じゃあ、この「3D」ってどこ?と思ったらなんと“クラスJ”というんでしょうか、
いわゆるスーパーシート☆


なんだかよくわからないのですけど、機械の故障で待ち時間が長かった乗客への
サービスだったのかなあ。
首をかしげながらも、ありがたく広々した座席に座らせて頂きました。



2人ずつにわかれて座り、朝からディープなミュージカル話に(笑)ワイワイと花を
咲かせていましたが、気がつくと出発予定時刻の9時をかなり過ぎています。
「天候不良のため、出発を少し遅らせて様子を見ています。」というアナウンスが
ありました。


そういえば、雨足もどんどん激しくなって、窓からの景色がほとんど見えません。
今のところ雷は鳴っていないようだけど・・・。



結局40分以上遅れて、飛行機は飛び立ちました。
それからソウルまでの1時間、私はお隣のYさんと観てきたばかりの 「スルース」 の
トリックに関する考察 (別名ツッコミとも言いますが・笑)、それから新キャストを
組むならミロとアンドリューを誰にする?という話で盛り上がっておりました。


え、キャストは誰になったかって? えーとですね、色々候補が上がったんですけど
阿久津さんのミロと、村さんのアンドリューだったらかなり温度・湿度が
高そうだという結論になりましたですハイ☆


個人的には村アンドリュー、かーなーり希望です。 というのも、私のイメージする
アンドリューは、広瀬さんのように高い声でしゃべる男性じゃないんですよね〜。
村さんがオリンピック話をするのを想像すると、ちょっぴり恥ずかしいですけど☆
ただ、対比のためにはミロが人柄同様に軽く爽やかな声なら、アンドリューは
落ち着いた渋い声が良いなあと思うからなのですが、いかがなものでしょ。



たった1時間のフライトなのに朝の便だからでしょうか、機内食が出ました。
中身は味ごはんとお菓子と紙パックの緑茶だったかな。
着いたらすぐお昼ご飯だけど、一応食べましょうそうしましょう(笑)。



曇り空の仁川国際空港に到着したら、ソンさんとおっしゃる元気な女性ガイドさんが
出迎えて下さいました。運転手さん付きのボックスカーに乗り込んで出発です。


ちょうど1年前、私は慰安旅行でソウルに来たのですが、あの時は
街のあちこちで「美女と野獣」のポスターが見かけられましたっけ。
ホテルの正面に「クレイジー・フォー・ユー」の看板が出ているところもありましたし、
韓国でミュージカルが注目されつつある、というのはホントなんですね。



観光の前に、まずはお昼ごはんです。
お店の名前はハングル文字でわからないけれど、個室もいくつかあって
なかなか立派なレストランでした。


運ばれてきたお料理はプルコギ。
黄金色の帽子みたいに中央が高くなった鍋で、肉と野菜を焼いて頂きます。
なんというか、すき焼きとジンギスカンが一緒になったような感じかな。
焼肉にしては汁気があって、甘口ですね。 サンチュ(サニーレタスみたいな葉っぱ)に
包んで食べると美味しい〜♪ 


あとは数種類のキムチにチヂミ、野菜類の惣菜も豊富です。
おしゃべりしながらせっせと食べて、これで終わりかと思ったら最後にキンキンに
冷えた冷麺が出てきました。
麺が灰色をしているのですが、見たことないくらい細いのでスープによくからみます。


で、この冷麺を見て、思わず 「うわ〜本場っぽい・・」 と言ったら
「言葉の使い方間違ってますよ。」 と、ツッコミを入れられてしまいました(笑)。
そうでした本場に来てるんでしたわね(^^A)



さて、今回私達の観光は時間の関係で1カ所だけ。
600年以上の歴史を誇る朝鮮王朝の正宮、「景福宮(キョンボックン)」 に
連れて行って頂きました。


広場にある門をくぐり、王様や皇后が暮らした由緒ある建物の跡 (最初の実物は
焼失して、のちに建て替えられたものが多い) を巡ります。


最近人気のドラマ 「チャングムの誓い」 でも宮廷の様子が出てきますし、
日本人観光客にもこの場所はとても人気があるとか。
寒い冬を越すための床暖房(オンドル)の跡や、漢方薬のお店の模型、十二支の
石像などを見ると、海をはさんでも中国、韓国、日本と文化がつながっていることを
実感しますね。
ちなみに、韓国にも十二支はあるそうです。
ただし、12番目はイノシシじゃなくてブタだとか。  うーん、ブタ年かぁ・・・☆


今にも雨が降りそうなお天気ですが、外を歩く間どうにか持ちこたえてくれてよかった。
その後、ちょこっと免税店に寄ってから今夜のお宿、世宗ホテルへ。
この段階で4時すぎになっていました。
ホテルで先発グループのKさんと合流して、いよいよ劇場へ出発します。



車窓から町並みを見ると、日本とあまり変わらない賑わいが伝わってきます。
マクドナルドやセブンイレブンといったお店、お馴染みのブランドショップも沢山。


なんでも韓国は、家庭での高速インターネット導入率が70%を超えているそうで、
実は世界最高クラスのIT王国なんですね。
徴兵制があって軍事的・政治的な意識も高いし、日本に比べると国全体が骨太で
スピード感があるような気がします。
それにしても人が多いなあと、ガイドのソンさんにソウルの人口を聞いてびっくり、
東京都より多いんですね。そりゃあ大都会なわけだ☆



ところで、ソンさんは私達のようなグループは初めてですか?
ちょっと好奇心でインタビュー。
ヨン様のロケ地には沢山来るけど、ミュージカルの舞台を見にわざわざ日本から
来た人をお世話するのは初めてです、とのこと。


「話を聞いた時は、もっとお年寄りの女性グループが来るんだと思っていました。」
なるほど、ヨン様ツアーでは60代70代の女性も珍しくないそうです。


彼女は東京に6年ほど住んだそうですが、「オペラ座の怪人」 については
全く知らないみたいです。 ふむ、やっぱ普通はそんなもんなんでしょうね☆

「皆さんはマニアなんですねぇ。」ってしみじみ言われて、ちょっと胸が痛かったわ(笑)



そうこうしているうちに、ホテルから車で約30分。
今日のお目当て、「芸術の殿堂」前に到着しました。


「芸術の殿堂」ってスゴイ名前だなあと思ったら、7万坪の敷地にオペラハウスや
コンサートホール、国立国楽院、野外ステージ、美術館などが集まっている
国を代表する文化的な施設だそうです。


緑も豊かで彫刻があちこちに設置してあり、散策にも良さそう。
これは日本でいうと、東京の上野恩賜公園みたいなイメージでしょうか。
ソウルの中心部からはちょっと距離がありますが、大きな通りに面しているし、
人通りも多くてとっても賑やかな場所でした。



ここで、ひと足先にマチネを観劇したお二人とも無事に合流、
7人が揃ったところでソワレ開演までの間に劇場からすぐのお店で、
夕食を取ることにしました。


夕食のメニューは韓定食。
肉、魚、野菜と、とにかく沢山の料理が小皿に入って並びます。
伝統的な韓国料理みたいですが、味付けがえらく素朴というか、ほとんど無味の
ものもありました。


特に驚いたのは、お焦げのスープ。 お湯にお焦げのご飯が浮いているだけだと
思って下さいませ。
ダシの味はもちろん塩気もほとんどないスープは、キムチとか濃厚な味との
バランスを取るためなのかなあ☆



食事をしながらも、マチネ観劇が終わったばかりのRさんとTさんに、
「ファントムどうだった?」 と質問が殺到します。
ネタバレかしらと言いながら、二人とも感動を抑えきれない様子で
「いやもう、とにかく凄いファントムでね、見るとビックリするよ〜。」
というお話に、ますます期待が高まるわ〜。


夕食を済ませて、ソンさんも一緒に劇場に向かいます。



見えてきました、緑に囲まれるようにして立つグレーの建物。
その壁には、黒地におなじみの白いマスクと赤いバラ、ハングル文字が
書かれた大きな看板がかかっています。


ソンさんに、あれが韓国語で 「オペラ座の怪人」 なんですね、と言ったら
彼女がけげんそうな顔で答えました。
「いいえ、あの看板には 『オペラの幽霊』 と書いてありますよ?」


うーむ、オペラ「座」 というように 「場所」 をイメージさせる言葉を使ってるのは
日本だけなんでしょうか。 たしかに原作にも出てくるイニシャル 「O.G」 は
「オペラ・ゴースト」 の略ですけどね〜。



さて、初めてお会いする欧米のファントムさま。
いったい、どんな舞台を見せて下さるのでしょうか・・。





                            この項続く・・(スミマセン前置きが長くて。)









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2005年7月2日(土)〜3日(日)