中 国  中華人民共和国旗

  悠久四千年の歴史を刻む中国へは、1990年10月8日から16日までの9日間にわたり、北京、西安、上海の3ヵ所を回りました。
  北京では、天安門広場、天壇公園、故宮博物館、頤和園、明の十三陵や万里の長城などを見学しました。
  西安では、秦の始皇帝陵、兵馬俑博物館、華清池などへ行きました。
 なお、玄宗皇帝・楊貴妃の避暑地である華清池では、楊貴妃の使った浴室がありましたのには驚かされました。
 上海は、あまり見るべきものはありませんでしたが、魯迅記念館や玉仏寺、豫園を訪れました。
 中国は、世界遺産の数が23カ所とイタリア、スペイン、フランスに次いで多い国ですが、私が訪れた5カ所の世界遺産についてご紹介いたします。


万里の長城
The Great Wall


万里の長城  まず、お馴染みの「万里の長城」ですが、1987年に世界遺産に登録された人類至上最大の建造物で、その規模は全長約6000キロで主要部だけでも約3000キロもあるという驚くべき長い城壁です。
 私も、城壁が山の起伏に沿って上下し、曲がりながら続いている八達嶺の狼煙台のところを少し散策しましたが、その雄大な景色の素晴らしさに感激しました。 なお、中国通の人に聞くところによれば、中国旅行は空が澄み渡る10月下旬から11月上旬が最高だそうです。

明・清朝の皇宮
Imperial Palace of the Ming and Qing Dynasties


紫禁城(故宮)  紫禁城(故宮)は、東西750メートル、南北960メートル、広さは70万平方メートルを超え、建築総面積は、何と15万平方メートルもあるそうです。
 訪れた方も多いと思いますが、城内があまり広くて、時々日本人ツアーの迷子もでるそうです。
 なお、城内には、膨大かつ貴重な宝物を所蔵する故宮博物院があります。

天壇・北京の皇帝の聖壇
Temple of Heaven-an Imperial Sacrificial Altar in Beijing


天壇  北京市内にある世界遺産の「天壇」とは、皇帝が天を祀り、五穀豊穣を天に祈る円形の壇のことで、中心的建物である祈念殿は、三層の屋根で、高さ38メートル、直径30メートル、28本の柱が組み合わされた円錐形の木造建築です。

頤和園、北京の皇帝の庭園
Summer Palace, an imperial Gerden in Beijing


世界遺産「頤和園」 世界遺産「頤和園」 昆明湖

  上の写真の頤和園は、日本の皇居の約12倍、290万平方キロの面積を誇る清朝の皇帝歴代の皇室庭園です。 北京市内から車で約20分のところにあります。
  手前に見える昆明湖は、頤和園総面積の4分の3を占める広大な人造湖です。
  清朝最盛期の乾隆帝が離宮として造営し、西太后が1888年に復興したもので、万寿山と昆明湖を中心に、山麓には木造の八角塔・仏香閣が聳え、市民の憩いの場
となっております。


秦の始皇陵
Mausoleum of the First Qin Emporer


兵馬俑博物館  [秦の始皇帝陵」は、陝西省にあります。
 始皇帝は、生存中から陵墓を造りはじめ、完成はその死後のことだそうです。
 1974年に付近の井戸を掘っていて偶然発見されたのが兵馬俑です。
 発見された第1号俑坑から第3号俑坑までの武士俑、戦車などは、8000体以上に及ぶそうです。
 これらは、始皇帝陵に伴う施設なので、始皇帝兵馬俑と呼ばれ、世界の奇跡のひとつとも言われているそうです。
 写真は、兵馬俑博物館の入り口です。 残念ながら坑の中は、撮影禁止となっております。

2000年9月11日