第92夜 音速ハリネズミの悲しき出稼ぎ生活「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」


 今から12年前に発売された、超音速ハリネズミ・ソニックが
悪の天才科学者・ドクター・エッグマンと戦うゲームです。
 このゲーム、発売当初はものすごく評判が高くて、
任天堂の超ウルトラ大ヒットゲーム、「スーパーマリオブラザース」を超えた!
とすら言われていました。
 基本的にはスーパーマリオを意識したと思われる、
横スクロールのステージクリア型アクションゲームなのですが、
確かに、超高速横スクロールやグラフィックといった、
スピード感や技術的な面では、マリオを超えたと言えるかもしれません。
 そのスピード感は、まさに「アクションゲーム新時代」という感じでした。

 BGMは、あの「Dreams Come True」の中村正人。
いや、当時の実感としては、吉田美和じゃない男のメンバーのうちのひとり、
って感じでしたけど。
(そういう意味では、今は「吉田美和じゃない男のほう」てことで、
わかりやすくはなったのかもしれません)
 
 なんといっても、このゲームはスピード感が命で、
画面を超高速で所狭しと駆け回るソニックには、シビレたものでした。
 しかも、途中で敵にぶつからなければ、
信じられないくらいの高速にまで加速していきますし。
 操作もジャンプボタンだけと、きわめてシンプルで、操作性も良好。
 全部で5面しかなかったのは、ちょっと残念でしたけど。

 しかし、このゲーム、当時の僕にとってはスクロールが速過ぎて、
かなりスクロール酔いした記憶があります。

 アメリカでは、スーパーマリオ以上のヒットとなったとされており、
しばらくセガのハードを優位にしたくらいの売り上げだったそうです。

 なんだか続編が出るたびに影が薄くなていきましたが、
青い音速ハリネズミ、ソニックは、長い間、セガの象徴でありつづけました。

 それだけに、いまだにゲームキューブ版の「ソニックアドベンチャー」
とかを店頭で見かけるたびに、「まさか、任天堂のハードでソニックが…」
とちょっとだけ寂しい思いをしているのは、僕だけでしょうか…