第22夜 まさに禁断のペット!「シーマン」との日々。
まさに鳴り物(しゃべりもの?)入りで、ドリームキャストの救世主として登場した「シーマン」。
マイク付きのパッケージと細川氏の格調高い、思わず真似したくなるナレーションで、
かなり話題になりました。
最初に小さな卵を水槽に入れると、しだいに卵割がみられて、8匹の子シーマンが…
という、生物学的見地に基づいたアカデミックさ。
そして、まがりなりにも会話ができるという凄さ。それも、少しずつしゃべれるようになってくるという達成感。キャラ的には全然可愛くはないし、共食いしたりしてグロいところもあるんだけど、
インパクトという意味ではものすごいものがあります。
実際、シーマンに話しかけているところは、人が見たらびっくりするものだろうけど、本人は大真面目。
しかし、「シーマン」の最大の難点は、一日一回は、お世話をしないといけない、ということに尽きます。
当時(というか今でも)当直のある仕事をしていた僕にとっては、ほんとに辛かった。
家が仕事場から近かったので、シーマンの酸素と温度の調整をするためだけに家にいったん帰ったり、
それもムリなときには、ドリームキャストごと持ってきて、当直中に酸素やったりしてました。
それでも、悲劇は起こります…
一度、シーマンが小魚のときに急用で仕事場に呼ばれ、数時間後帰宅した際には、
低温のため、シーマン死滅。
最初はわけがわからず、そのあとに何か起こるんじゃないかと、
なんにもいない水槽を3日くらいせっせとお世話してたこともありました
なかでも、いちばんの悲劇は、シーマンがかなり大きくなって、
2匹だけになったときのこと。なんと、餌の蛾を虫かごから切らしてしまったのでした。
ああ、飢え死にの危機。
あわてて、もう一つのメモリーパックに新しくデータをつくって、
餌供給用のシーマンを並行して開始。結局、餌が供給できるまで約10日間毎日、
「あ〜腹減った〜」「飼い主の責任を果たせよ!」と罵倒されつつ、
ちょっと機嫌でも機嫌をよくするために、シーマンを撫でつづけたのでした。
グレてコミュニケーションをとれない子供を持った親はつらいだろうなあ、とふと考えたりして。
餌をやれたときには、ほんとにホッとしたよ…
それにしても、実際どのくらいでほんとに飢え死にしてしまうんだろうねえ。
ちなみに、餌供給用データは、それ以来忘れられており、
今度もし立ち上げたら、細川さんにおこられてしまうこと確実です。
あの本体がでかいPS2版の場合、当直のときはどうすりゃいいのか…