第49夜 プレイステーション普及の立役者
「ファイナルファンタジー7」
「ファイナルファンタジーがPSで!」
この一報は、「バーチャファイター2」を擁するセガサターンと「リッジレーサー」「鉄拳」などで応戦するPSの差を一度に広げる原動力になりました。
「FFシリーズでは、奇数番号が面白い!」という世評のなか、ついに発売されたファイナルファンタジー7(以下FF7)は、PS本体が品切れになるくらいの人気を博したのです。
このゲーム、当時発表された他のPSのRPGよりも、グラフィック、サウンドともに一時代先をいっているゲームで、主人公「クラウド」と宿敵「セフィロス」の生まれいずる悩み軸にしたストーリー。途中、主人公クラウドが人格崩壊しちゃうところなどは、当時爆発的に流行っていた「エヴァンゲリオン」の影響が大きいと言われていました。
そして、FF7のストーリーで、最も物議を醸したのが、「エアリスの悲劇」。
当時、スクウェアには「どうやったらエアリスを助けられるのか?」という問い合わせが殺到したそうです。
確かに、普通の戦闘でキャラが死んでも、レイズかフェニックスの尾一発でアッサリ蘇るのに、ストーリー上の都合で、死んでしまって再起不能というのは、ちょっとやるせない気もしますよね。
ああ、エアリス…
といいつつ、あっさり乗り換えるクラウドがいたりして。
当時としては超美麗な背景(遊園地のイベントは、すごく印象的だった)で、あまりにこりすぎていたために、どこが通れるところなのかわからずに道に迷ったりしましたが。
「セ〜フィロ〜ス」というコーラスに驚いたボスのテーマも含め、PS最初にして、至高のRPG。
もし、これがサターンで出ていたら、今のセガは、どうなっていたんでしょう?
なんて、あくまでもifの世界の話だけれど。