森羅香港、香港島の夜景

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香港に恋して何回も通ってきた。
 どうしてなんだろう。人も車も荷物も建物も、空気や音までもがギュッと詰め合っているような香港。人の歩みも、ビジネスも、駆け足で進んでゆき、立ち止まると倒れてしまう自転車に乗っているような街。どこがそんなにいいワケ、と問われて答えに困ることもあった。
 植民地香港が中国香港になって7年目の2004年に、その悩ましい相手、香港に関して半年ほど書き続けた。その作業は、香港の街を歩き回っていることとは違って、東京の原稿用紙の上で冷静に香港について考える時間を持つことができた。都市香港の現在形の姿を適度にバランスをとって扱えたように思う。芸能とグルメが無いが、それは他でいくらでも読むことができるだろう。
 このサイト森羅香港はそのときの作業を拡げて、私が通い続けた香港の魅力や不思議なところをまとめている。多分、香港旅行ガイドとしてはあまり役にたたない気がするが、香港に行きたくなることには多少効果があるかもしれない。表題の「森羅香港」は、限りなく連なるあらゆるものという森羅万象からの造語で、限りなく香港のことばかりという気持ちを込めてつけた。[2005.3.19 小柳淳 記]
 
私の本です「香港路面電車の旅」
 森羅香港は上記の通り、2004年に私の香港についてまとめたものです。
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