風月@GM:@
TAMAMOコンサルティング-デジマビル15階。
フロア全てが一つの貴賓室という空間で、キリサキがTAMAMOの役員と会談している。
皆はその扉の前で聞き耳モード、ステルスミッション中だ。

風月@GM:@
TAMAMOコンサルティングと言えば、あの九尾狐……シズカが社長を務めるコンサル会社である。
そんな企業の役員ともなれば人間かどうかも怪しい、ワンのように分身が出てきてもおかしくない、むしろそっちの方が自然。
当然物騒な話が出てくるんだろうな。ふっふっふ、次はあの国を傾けてやるぜ的な。と皆がいつもの予感を働かせた瞬間。

風月@GM:@
「レディィィィィスッッ、エンッッ、ジェントゥルメェェンン!!!!」

風月@GM:@
……ちょっと予想と違うセリフが聞こえてきた。

風月@GM:@
小型カメラは動画も撮れる仕様だが、画が気になるところである。
この先にあるのはスクープか、別の何かか。

風月@GM:@というところからスタートです。
ルナ:(…なにやってるんだろう)
イオン:何かショーでも始まりそうな勢いなの。
イリナ:…会議?
風月@GM:ワカメ>予定では、一応会談ってかいてあるね
イオン:少し隙間作って中見てみる?
風月@GM:@貴賓室に繋がる両開きの扉は、そこだけソレイユの王室から持ってきたような重厚で意匠に凝った木製のものだ。重い分防音性もありそうだが、中の音量の方が勝ったらしい。
木製なので穴を空ける程度はできそうだ。

イオン:ハイリ>中が見えないことにはどうしようもないからね
ルナ:そうだねぇ。声だけじゃまるで何してるのかわかんない(
イオン:ハイリ>よし、それじゃあ…。(さっきもらったステフ木刀を取り出す)
イオン:ハイリ>さあ、ここにほどよい穴を空けるんだ!(
ルナ:便利だねステフ刀(
イリナ:凄いね…(
風月@GM:ステフ木刀>(うねうねと敬礼っぽいポーズをとると、先端がアイスピックのように細くなっていく。そしてそれがキツツキのように高速で扉の端を連打し、小指大の穴を空けた
イオン:ハイリ>よしよし、良い子だね。ホント役立つなあ(
風月@GM:ステフ木刀>(じゃれてハイリの首に巻き付いている)
イオン:ハイリ>さすがステフの一部。と、これで中が見えるようになったかな。
風月@GM:@ハイリが中を覗いてみると、中では見知らぬイケメンが高そうな机の上でカッコいいポーズを決めていた。
風月@GM:@国宝クラスの調度品とか超豪華な内装とかシズカと有名企業社長の写真とか、目につくものがいっぱいある部屋の中でなお死ぬほど目立っている。
それを見上げるキリサキはいつも以上に悟った笑顔だ。

風月@GM:@
「芸能界にそのヒューマンあり! 誰よりも芸能人っぽいのにスポンサー! そう、ミーこそSEI・JYU・ROU☆トドロキ!」(高そうな木製机に穴を空ける勢いでスピンした男性が、ビッ! とキリサキを指差す)
「今日は私一人ですよ、轟さん」
「おっとソーリー」

風月@GM:@
「……ジェントゥルメェェンン!!!!」(やりなおした)

イリナ:(関わっちゃダメな人だ)
風月@GM:@
このままご機嫌なワンマンライブを始めてしまいそうなノリの男は、もう一度キリサキを格好良く指差すと、割と普通に対面の席に座った。
イケメンだ。
ワカメが霞んで蒸発しそうなほどのイケメンだ。
なんかもうそこに居るだけで空間自体がキラキラ輝くレベル。
うねりの無いサラサラロングヘア―は絹糸の如き青銀、目は切れ長で睫毛も長く、碧眼の甘いマスクはおとぎ話の王子様の如く。背も高くスタイルも引き締まっており、純白のスーツすら地味に見えるほど非の打ち処がない外見である。
外見は。

イオン:ハイリ>(動画撮影を回す)とりあえずボクもこれ何が何だかなんだけど?(
風月@GM:ワカメ>あとで見返しても何の画だか分からなくなりおそうだね
イオン:ハイリ>っていうかシズカはいないの?
風月@GM:@ここから見える範囲には居ないっぽいです
イオン:ハイリ>…とりあえずこのけったいな室内を撮影しておこうか。キリサキが温い笑顔なのも珍しいし(
ルナ:そうだね。画像を送ったら誰かどういう状況か分析してくれないかな(
風月@GM:@
「本日ユーを呼び立てしたのは他でもありません、例の件の日取りが決まったからデース!」
「やはり、やるのですね」
「オフコース! やると決めたからには完膚なきまでにやる、それが社長の方針デース。本日も関係各所に根回ししてマース」

風月@GM:@トドロキはデュエリストがカードをドローするかのようなキレッキレの動きで胸ポケットから紙を取り出すと、キリサキに差し出した。
風月@GM:@と、この辺りでようやく声のトーンが落ち着いてきたせいか、聞き取り辛くなってきた
風月@GM:@続きは判定になります(
イオン:@なんと(
ルナ:@判定とな(
ルナ:例の件…?
風月@GM:@各自1d100で35以下を目標にチャレンジしてくださいな。出目が悪いと空耳が発生します(
イオン:@下方判定か…了解です
ルナ:@はーい
ルナ:1d100
DiceBot : (1D100) → 23

イオン:1d100
DiceBot : (1D100) → 36

イオン:@惜しい!
ルナ:(狼耳がひょこっと出てくる/ぁ)
風月@GM:ワカメ>久々に出たね(
イリナ:1d100
DiceBot : (1D100) → 92

イリナ:あっ(
風月@GM:@ルナはここぞとばかりに出てきた狼耳で正確に声を拾い上げ、一方イリナは激しく空耳する(
風月@GM:@聞こえてきた会話はこんな感じだ(ルナ基準)
風月@GM:@
「結婚式の案内状、受け取っていただけますね?」
「一つ、条件があります」
「ホワッツ?」

風月@GM:@
「アビスと我々の人数は同じにして下さい」
「Oh! 月光の皆さんの方がメニーなのですが、それでもですか?」
「ええ。むしろだからこそです。どうせメディアの方も呼ぶのでしょう? そんな場でどちらの勢力が優勢、などと書かれたくないですからね」

風月@GM:@
「アイシー、……調整しましょう。しかし気にし過ぎでは?」
「昔、『月光とアビス、どちらが強いのか』などと書かれて、良くない結果となったことがありましたので」

風月@GM:@
「ああ、あの件ですか。結局ユーとイニシャルカラーが相討ちで痛み分けとなったのでは?」
「長瀬さんはそう考えていないのが問題なんですよ」
「Oh! デンジャラス! それは大変デース」

ルナ:(結婚式の相談……?)
風月@GM:@
「……あの記事を書いたのは貴社の系列では」
「イエイエ、書いたのは記者デース。ミーは何も知りまセーン」
「そうですか。話は以上でしょうか」
「お返事は?」
「先程言った通り、条件通りならば出席します」

風月@GM:@
「Yes! 流石宗主殿、決断が早いデース」
「私は本部長ですよ」
「似たようなものでしょう? ああ、お急ぎなら下までエスコートしますよ」
「いえ、お忙しいでしょうし結構です」

風月@GM:@会話は以上です。どうやらシズカの結婚話のようです
イリナ:(決闘式の果たし状…?)
風月@GM:ワカメ>イリナがなにか勘違いしてる気がする(
ルナ:シズカさん、結婚かぁ……なんか人数調整に苦労してるみたいだね
イリナ:月光とアビスの決闘の話じゃないの…?(
イオン:ハイリ>何かちらほら聞こえたけど、とうとう式挙げるんだ。
風月@GM:ワカメ>ああ、そういえばムサシと式を挙げるとか言ってたね。ホントにやるんだ
ルナ:そんな物騒な話ではないと思うよイリナさん(
イオン:ハイリ>っていうかアビス側も参列するんだね。嵐の予感が少しする(
風月@GM:ワカメ>確かに、イベントとか言って何かやらせそうではあるね
イリナ:???(よくわかってない)
イオン:ハイリ>そのうちボクにも連絡来るだろうけど。やだなあトラブルは(
風月@GM:ワカメ>月光側の頭数で僕らが呼ばれなきゃ良いんだけどね
ルナ:(かくかくしかじかと聞こえた内容をイリナに説明しつつ)呼ばれそうで怖い(
風月@GM:@そうこう言っているうちに、足音が聞こえてくる。どうやら会談を終えてキリサキが部屋を出るようだ
ルナ:っとと、出てくるみたいっ
イオン:おおっと、隠れるか降りるかしなきゃなの
イリナ:任せて!(急いで適当な壁の表面を布に変えて、みんなに渡す。イリナはそのまま壁隠れの要領で布を使って体を隠した/ぁ)
ルナ:ありがとうっ(布かぶって隠れる)
イオン:(ぬのつむりになる)
風月@GM:@(穴の開いた)ドアが開かれると、キリサキとやたらスタイリッシュな歩き方のトドロキが皆の前を通り過ぎ、エレベーターに乗り込んでいく。因みにトドロキのフレグランスはバラの香りだった(
風月@GM:@というわけで、なんとかTAMAMOビルでのミッションをコンプリートした一同
風月@GM:@キリサキに気取られないように追跡が再開される
風月@GM:@気づかれないように大分後からの出発となったが、キリサキは出張中は法定速度で走るので追いつくのは意外と簡単だった。因みに拝借した社員証はこっそり受付に置いてきたので落とし物として処理されるだろう。
風月@GM:@そして本日最後の目的地、孤児院。
風月@GM:@市街地から少し外れた場所にあり、和風低層建築の多いなかで一つだけ教会風の建物なのですぐわかる。
風月@GM:@小さな小学校程の大きさがあるその建物は、激戦が続く東方にいかに孤児が多いかを物語っていた。
風月@GM:@キリサキは駐車場に車を停めると、サンタよろしく大きな背負い袋を担いで建物の中に入って行った。
ルナ:そういえばクリスマスのシーズンだっけ…(隠れて様子を見ながら)
風月@GM:ワカメ>それっぽいね
イオン:ハイリ>なるほど、キリサキサンタ。
イリナ:すごい量だね…
風月@GM:@どうやら一階の公会堂というか体育館的な部屋に向かったようだ、窓もあるので普通に外から覗き込めそうである
イオン:ハイリ>どれどれ……(窓を覗き込む)
風月@GM:@
「さーみんなにプレゼントだよー!」
「わー! またコンビーフだー!」

風月@GM:@予想通りの光景が広がっていた(
風月@GM:@
足長おじさんならぬコンビーフクロースとなったキリサキが実に楽しそうにコンビーフをばら撒いていた。
この男はデジマの少年少女をコンビーフで洗脳するつもりなのだろうか。

風月@GM:@幸い配り終わった後は普通に子供たちと遊んでいるようで、鬼ごっこをしたり軽く護身術を教えたりしている。
風月@GM:@
「キリサキー、本気出してー」
「ふっふっふ、私の真の力を開放すると大変なことになるぞ。それでもいいのかなー?」
「いいっ!」
「そりゃー」(ゲラゲラ笑う男の子を軽く投げ飛ばし)
「キリサキってうんこ食べるー?」
「食べないよー」
「ねーキリサキー、彼女いるのー?」
「うーん、昔はね」
「モトカノだー」
「シュラバだー」
「ど、どこでそんな言葉覚えてくるのかな」

イオン:ハイリ>コンビーフ以外を配れ…!(
風月@GM:ワカメ>もっとこう、子供が喜びそうなものってあるよね(
イリナ:うん(
ルナ:ブレなさすぎて困る(
風月@GM:@
こんなノリでもみくちゃにされること幾何か。
どれだけ遊んでも子供たちの体力は無尽蔵が如く元気だ、これが日暮れまで続くとするとかなりハードである。
と思ったら「おやつの時間ですよー」という神父さんの一声で子供たちの動きはピタリと止まり、消防隊もかくやという速度で食堂にダッシュしていってしまった。

風月@GM:@
アレだけ遊んでいたのにぽつりと残されるキリ…… あれ、居ない?
子供たちに混ざって移動はしていないはずだ。
いつの間にかキリサキの姿が消えていた。

イリナ:…あれ?(きょろきょろ)
ルナ:ん、いない?
イオン:ハイリ>あれ?
風月@GM:@どうやら、ようやくこけしが言っていた事態が発生したようだ。果たしてキリサキはどこに向かったのか
風月@GM:@
風月@GM:@という所で今日は切りましょうか。お疲れ様でしたー