風月@GM:@
風月@GM:@罰ゲームが始まってから1時間
風月@GM:@
 ルナとワカメは負のオーラで濁り切った瞳で課題を進めていた、その速さは現役生でも目をむくほどだと言うのに表情には驚くほど生気がない。
 彼らの背中には大きな文字で「もう止めて」と書かれていた。

風月@GM:@「はい、では次はシーヴァーさんとアル君の誕生日を前にプレゼントの相談をするシーンです」
風月@GM:@
 生き生きと次の映像を用意するロゼ。
 終わりそうもない課題の山。
 彼らの背中には真っ赤な文字で「いっそ殺して」と書かれていた。

風月@GM:@というところからスタートです。本日はある意味ハードモード(
風月@GM:@因みにカナとトンビは早くも知恵熱でダウンしています(
イオン:(休憩でお茶飲みながらテキスト捲ってる)ルナとワカメから瘴気を感じるの(
風月@GM:エイル>負の感情に呑まれないことを願うばかりです(
ルナ:(半分魂の抜けた顔で問題を解いている)
イリナ:これ、いつ終わるのかな(お菓子もぐもぐ)
風月@GM:ロゼ>ふふふ、このころのルナちゃんも可愛いわねぇ。あ、次は10回目の入試に落ちて泣きながら「わざとやってるだろ」って文句を言いに来たエドくんの映像よー
風月@GM:ワカメ>(2/3ぐらい魂が出始める)
風月@GM:ロゼ>そうね、皆さんを長時間拘束しても悪いし……
風月@GM:ロゼ>最後に特別課題をクリアしたら終わりにしてあげましょうか
イオン:さり気なくただ許すとは行かない辺りさすがなの(
ルナ:さ、最後……?
風月@GM:ロゼ>ええ、最後です
風月@GM:ロゼ>それもとっても簡単な課題よ、2人は寝ていれば良いですから
イリナ:嫌な予感がする(
ルナ:いやな予感しかしない…(
イオン:ハイリ>欠片も安心できない雰囲気だね(
風月@GM:ロゼ>最近、学院でとある魔法使いさんの研究ノートが一部解読に成功したのをご存じかしら?
風月@GM:ロゼ>それでとある魔法が使えるようになったのは良いのだけど、誰も実験に協力してくれなくて困っていたのよ
風月@GM:@2人にはその実験だ…… 豊富な経験と知識によるアドバイスが欲しいのよ、体験談として(
風月@GM:@ミス ロゼ>
ルナ:あの…それってどう考えても人体じっけ…(
イオン:ルナ、ワカメ、お世話になったの(
風月@GM:ロゼ>大丈夫よ、人間以外ではまだ失敗してないから(
ルナ:それって次のステップに進むための臨床しけ…(
ルナ:待って、もう犠牲になる前提はやめてイオン(
風月@GM:ロゼ>でも無理にとは言わないわ。このまま朝まで課題を続けるか、この課題だけすぐに終わらせてしまうか、選ぶ権利をあげましょう
イオン:ハイリ>(二択に見せかけてるけどこの状況だと一択なんだよなあ…)
イリナ:それって選べないんじゃ…
ルナ:………後者でお願いします…(絶望顔)
風月@GM:ロゼ>ちなみに次の映像は卒業式の日に死ぬほど男泣きするアル君とシーヴァーさんを…… そういってくれると思ってたわ!(実に生き生きとした笑顔で)
風月@GM:ロゼ>では、課題を発表しましょう。特別課題はこれです(例のバックから「ゆめのおうこく」と描かれた古い絵本を取り出し)
風月@GM:ロゼ>真理共有界(バテン・カイトス)の生成
風月@GM:ロゼ>真理共有界(バテン・カイトス)とは、境界の一種、ヒトの深層心理を具現化した精神世界の一つ。ヒトの心の世界と言われています
風月@GM:あらゆる存在が認識を共有するのが現実、それに対し特定の人物間の思考にラインを繋いで認識を共有することで”閉じた世界”を認識する……
風月@GM:ロゼ>簡単に言うと二人の夢の中にちょっとお邪魔させて貰う魔法を開発したので試させてください(
どどんとふ:「ルナ」がログインしました。
ルナ:ロクなことにならなさそうな魔法をまた…(
風月@GM:@因みに夢の王国については灰色の地図のソレイユのページの下の方に記載があります
イリナ:頑張って…(
イオン:言い残したことがあれば聞くの(
風月@GM:ロゼ>趣味と実益を兼ねた素晴らしい自信作です(
ルナ:無事に帰っても帰れなくても今日はご飯抜きだから(
風月@GM:ロゼ>ふふふ、では終わったらディナーでもご馳走しましょうか
風月@GM:ロゼ>大丈夫、ルナちゃんが学生の時に使ってた枕も持ってきたからあとはぐっすり寝るだけよ(ペンタ君柄の枕をバッグから取り出し)
ルナ:最初からそのつもりで準備してたんですね先生?(
風月@GM:ロゼ>それはもう(
ルナ:ひどいはなしです…(枕受け取りつつ)
イオン:ハイリ>まあ諦めてルナ、そんな面白いこと、ボクとかスフェラがいる時点で断らせるはずもなく(
イオン:スフェラ>いやあいい勉強になりそうだ(
風月@GM:ロゼ>エドくんはそのままで良いわね、在学中もよく参考書を枕にしてましたし
ワカメ>根に持ってるね学院長(

ルナ:恨むよ、みんな…(
風月@GM:ロゼ>さて、2人が寝付くまで時間があるでしょうし、少しデモンストレーションをしておきましょうか
風月@GM:ロゼ>(石器版の上で逞しく眠りこけるカナとトンビを見て)丁度いいサンプルもありますし
ルナ:あっ…(横になりつつ)
風月@GM:ロゼ>カナの事も、説明しなくてはいけませんしね。皆さん、少々お付き合いいただけますかしら
イオン:了解なのー
ルナ:私もですか?
イリナ:うん
風月@GM:ロゼ>ルナちゃんは寝ていて良いですよ。ちょっとうるさいかもしれませんが(
ルナ:わかりました…みんないってらっしゃーい(枕抱えて)
風月@GM:ロゼ>皆さん感謝します。……さてと、この呪文ちょっと恥ずかしいのよね(カナの枕元に立つように近づき、もさっとした後頭部にそっと人差し指で触れ)
風月@GM:ロゼ>(すぅ、はぁ)……おーーっほっほっほっほ!(思い切った笑い声をトリガーに、ロゼの人差し指から虹色の光がフラッシュのように一瞬で広がる。そして皆の視界が暗転する)
風月@GM:@上も下もない宇宙空間をさまようような、それでいて何かに包まれているかのような、妙に安心する感覚。
風月@GM:@そんな感覚が数秒続くと、次第に視界がぼやけながらも戻ってくる
風月@GM:@同時に全身を書き焦がすほどの熱気が皆に襲い掛かった。……ような、気がする。熱いと感じていることを遠くから見ているような、不思議な感覚だ。夢の中に入ったからということなのだろうか
風月@GM:@
見えるのは溶岩。
ぐつぐつと煮え滾り熱と光を噴き上げる溶岩の泉、その中にポツンと残された岩の足場に皆は立って居る。
さっそく一人だけ溶岩の真上に出現したワカメが燃えているが、それ以外は何も見えない。恐らくどこかの山の火口にあるカルデラのような場所だろう。

風月@GM:ロゼ>カナの最初の記憶をトレースしてみました。これがあの子の覚えている限り一番古い光景です
イリナ:きゃあっ!?(周りの光景に驚いて)
風月@GM:ロゼ>ふふふ、大丈夫ですよ。落ちても死んだりはしませんから。私たちは今同じ夢を見ている状態なのです
イオン:燃えはするんだ(
イリナ:ほ、ほんと?(針で溶岩を突っつく)
風月@GM:@ぶよッとした硬いゼリーのような感触を感じるが、針は燃えていない。触った瞬間手元が熱くなった気もするけど、大丈夫だと言われると不思議と大丈夫になる
風月@GM:ロゼ>この世界は自分の認識が具現化しますし、他人の認識も具現化するのです。溶岩も熱くないと思えば熱く無くなります、反対にエドくんのように熱いと思い込むと熱くなります
風月@GM:ロゼ>彼が燃えたのは割とリアルに似た状況になったことがあるからでしょうね(
イリナ:ホントだ…ワカメさんは燃えたことありそう(
風月@GM:ワカメ>(必死の形相で溶岩を平泳ぎして皆の足場までやってくる)……先に言ってよ!?
風月@GM:@
ふいに、ワカメとは反対方向の溶岩に大きな気泡ができる。
それはバチンと弾けて周囲に溶岩をまき散らすと、その中から子犬サイズの蜥蜴…… いや、ドラゴンが首を出した。

風月@GM:@
生まれたばかりなのだろう、頭に白い殻を乗せた姿は中々に愛くるしい。
その小さなドラゴンはごくごくと溶岩を呑んでみたり、手近な岩をカリカリと齧ったりしながら過ごしているようだ。

イオン:水飲むみたいに溶岩飲んでるの。
風月@GM:ロゼ>ドラゴンは雑食ですし(
イリナ:マリー>私には無理ですね…(
風月@GM:ロゼ>生まれたばかりのドラゴンは無垢竜と呼ばれ、手近なものを何でも食べます。そしてその特性を体に取り込むのです
風月@GM:ロゼ>ただ、この時期のドラゴンには普通親竜が居るんですが、この子の場合はなぜかそれが居なかったようなんですよね
風月@GM:@画面が暗転する
風月@GM:@
次に見えたのは、岩肌だ。周囲には雪を被った山が見える。
標高が高いらしく足元には高山植物がちらほら見えるが、大半はゴツゴツとした岩、そして溶岩が固まったものと思われる黒い川のような岩しかない。
植物にしても火山灰を被って灰色になっており、非常に生気のない場所である。

風月@GM:@
ボコォッ


唐突に巨大な穴が開いた。
そしてその穴から間欠泉のように赤いマグマが噴出し、それに押し出されるようにして小山のような影が穴をかき分けて出てくる。
それは巨大な蜥蜴、今よりも一回り小さいが、皆も見たカナのドラゴンの姿だ。

風月@GM:@
「もう、困った子ですね。あなたを追い払いに来たのはこれで5度目よ」

そしてそれに対峙するのは学院製の真紅のローブを羽織ったロゼの姿。

風月@GM:ロゼ>そしてこれが、あの子と出会った頃の記憶です(ドラゴンと対峙している方とは違うロゼが喋る)
風月@GM:ロゼ>幻想種ってあまり人前には姿を現さないものなのだけど、あの子の場合人里に降りて来ては野菜を食い散らかすわ店ごとパン屋を齧るわ高速道路を食い荒らすわでやりたい放題でね……
イオン:アグレッシブなの。
風月@GM:ロゼ>ちょっとお説教したくなったのであんな感じに
イリナ:お説教…?(
イオン:ハイリ>討伐では(
風月@GM:@ドラゴンと対峙しているロゼが風魔術でドラゴンの巨体を上空に打ち上げ、つむじ風に巻き込んでは扇風機もかくやという回転速度でぶん回し、目がグルングルン回ってるカナをセルフスクリューパイルドライバーで地面に叩き付けている
風月@GM:ロゼ>ちょっと裏返して
イリナ:ちょっと…?
風月@GM:@ローブのロゼは伸びているドラゴンの口元に近づくと、蓋を外した例の星の砂をだばーっと全部口の中に流し込んでいく
風月@GM:ロゼ>ちょっとお塩を飲んでもらって
風月@GM:カナ>しょっぱーーーーーー!!!!
イオン:全部飲ませたの(
風月@GM:@口の中が罰ゲームになっているカナを強制的にヒト化させ、小一時間説教した挙句人里に強制連行している
風月@GM:ロゼ>ちょっと教育的指導をしてきたわけね
イリナ:ロゼさんが一人で全部やったんだね(
風月@GM:ロゼ>だって誰もドラゴン退治とかやりたいって言ってくれなかったんだもの(
風月@GM:ロゼ>それで聞いてみたら親も知らないというし、ヒトの社会の事も何も知らないじゃない? このまま野に返すと悪い人間に利用されかねないし、うちで引き取って勉強してもらうことにしたのよ
風月@GM:ロゼ>(ぱちりと指を鳴らすと、今度はあっさり瞬きする間に現実世界に戻ってくる)
イリナ:マリー>そうだったんですね
風月@GM:ロゼ>そんなわけでソレイユの平和のためにもカナには人の世の事をしっかり教えてあげてね
風月@GM:ろぜ>さて、それじゃあ魔法が成功することも分かったし、次はルナちゃんとエドくんの番ね
イリナ:あれ、これってもしかして私も実験だ…
風月@GM:ロゼ>うふふふ(
風月@GM:ワカメ>……番と言われてもさっきの溶岩で目が冴えたんだけども(
イオン:@しかしさっきからおるとさんの反応がないのですが、これサーバーなのかパソのツンなのか(
イリナ:@あっ
風月@GM:@どっちもあり合えるから困る
イオン:@時間と話の流れ的にも結構キリがよさそうですし、今日はこのへんでと言うのはいかがでしょうか
風月@GM:ワカメ>だいたい数分で寝れるわけが…… うぐっ!(いつの間にか真横に立っていたロゼの杖が良い角度で鳩尾に入る)
風月@GM:@そうですね
風月@GM:@今日はここで切りましょうか、お疲れ様です
イオン:@ワカメがひどい目にあった所で終了に(