藍月GM:@
朝靄の晴れつつある荒野に、地面を揺るがすような巨獣の鳴き声が響き渡る。
圧倒的な物量で押し進んでいた蜥蜴ではあるが、さすがにそれ以上の集中的火力を叩き込んでくるメンバー相手には分が悪いと本能で悟っているのか、
先程の緩やかな動作は大分なりを潜めている。

藍月GM:@
背中の異物を排除しようとした棘は砕かれ。
首の後ろから結晶化した血肉を飛び散らせる採掘じみた攻撃は止まず。
追い打ちをかけるように進んだ先で足元の安定性まで失った。
ただでさえ重い体は、足元から沈んで崩れるバランスをすぐに取り戻せない。

藍月GM:@
狩られることなど生まれたときから知らないか、忘れて久しかった思考に明確な「死」がよぎる。
次の瞬間。

蜥蜴は首を高々と上に向けて吼えた。

同時に、その周りを飛散していた鱗粉のようなものが、全身から一斉に外へと奔流のように溢れ出す。
霧の晴れたはずの周囲は、再び靄がかった緑の世界に覆われるのだった。

藍月GM:@ではこっからスタートですよー。
ルナ:うわっ…今度は何?
エイル:身体には、良くなさそうですね
イリナ:マリー>視界を奪うだけ、というわけではないのでしょうね
藍月GM:蜥蜴>(スプレーのような射出自体はほんの数秒ではあったものの、辺り真緑に染めた所を見るに相当量が散布されたのが分かる。ルナに棘を砕かれ、柔らかい足元からなんとか抜け出そうともがくせいで背中の上は常に揺れている)
ルナ:色的にはヤバそうなんだけど…(ジャックランタンの爆風で、近くの煙を吹き飛ばせないかと)
藍月GM:蜥蜴>グー…ヴ……!(苛立ったような、不機嫌そうな唸り声がする。そして鱗粉 は、背中の上にいるルナの剣に、首元を削っているエイルのハルバードと鎧に次々と付着していく。そこから始まるのは…結晶化だ。金属質の物に触れ、それを 同じような結晶体に変えていこうというように侵食を始める)
エイル:(気休め程度に裾で口元を抑えつつ)仕方ありません、息を止められる限り攻撃して、一度離れて様子見しましょうか
イリナ:マリー>これは…!(火炎放射に切り替え、自分の周囲を焼き払おうと)
ルナ:うわ、っと?!(とっさに結晶化していく剣に破魔を付与してみる)
藍月GM:蜥蜴>(爆風があればその周辺は一旦は視界が開けるものの、濃度の濃さでまた元に戻る。全体的に吹き飛ばさなければ、一時的作用だけで終わりそうだ。それを理解しているのか蜥蜴も動きを止めている)
エイル:(揺れる足場にしがみつきながらも軽く2,3ハルバードを振って揺れのタイミングを計り、可能な限り揺れが小さくなるタイミングで置き土産とばかりに突きを放とうとする)ハァッ!
藍月GM:蜥蜴>(じわじわと侵食速度は大きくないが、ルナの剣を食う結晶は破魔の効果を受け付けていないように見える。純粋な、緩やかとは言えいやに早い物質的な結晶化のようだ)
エイル:ああ、また武具の整備でお金が……
ルナ:魔術的効果じゃないんだね…ってか、このままだと私たちもヤバそうだね。
藍月GM:蜥蜴>グオォ……(一度は再生したものの、首裏にしつこくぶつかるエイルの打撃が 効いていないはずもなく。突きを受けた地点からビキリと罅が走るようないやな音が漏れた先程まで上げていた首を地面に落とし、じっとしているが、先程のよ うな鱗粉を収束させての超回復を見せる様子はない)
エイル:ええ、惜しいですが獣と相討ちというのもつり合いが悪い。一度離れましょう
イリナ:その場しのぎだけど…(マリーが木の側に身体を寄せると、イリナが木の皮に4本のまち針を突き立て、表面を)
ルナ:……今なら、向こうの再生能力も止まってるみたいだけど。ここで引くのはちょっと口惜しいね(ジャックランタンを召喚しながら眉をひそめつつ)
イリナ:(マリーが木の側に身体を寄せ、イリナが木の皮に4本のまち針を突き立て、表面を大きな1枚布に変化させる。 それを、巨大な裁縫道具で加工し、人数分の全身を覆う外套を作る)
イリナ:@蜥蜴に倒された木に、ですね。ミスが目立つ(
エイル:追い込まれるまで出さなかったということは気軽に連発は出来ないはず。何らかの手段で鱗粉を吹き飛ばせば止めを刺す時間を作れそうですが……
ルナ:もう一回エイルのフルパワーに私たちの支援入れて、全力で吹っ飛ばす…?
藍月GM:蜥蜴>(周囲を緑の鱗粉で包み込み、じっとしたまま動こうとしない。綿に足を取ら れた状態でもがいたせいで、抜け出すのは大分困難な様子に見える。更に鱗粉を一気に噴出したせいか、疲労したような様子が見えるものの、その場に留まって いれば武具の結晶化は進んでいくばかりになる)
エイル:やってみましょうか、一度マリーさんの所に戻ります!
ルナ:了解、私も!(マリーのほうへ駆けて)
エイル:(鱗粉のなるべく薄い部分を縫うように獣の背中を駆け下り、マリーとイリナの居る気の傍まで飛び降りようとする)
ルナ:とやっ!キャッチよろしく!(エイルに続いて飛び出し、騒霊で姿勢制御)
藍月GM:蜥蜴>(背中の上からエイルたちが降りようとしている事に気づいたのか、もがく身 動ぎを起こすもののやはり首に重いダメージが蓄積したのか活発に動き出す様子はない。その分、周囲に停滞する鱗粉も対空状態を維持しているせいで全身が緑 の靄がかっているように見える。周囲は無風ではないものの、ちょっとした風程度では鱗粉が揺れる気配はない)
イリナ:えっ、あっ、待って!(ルナとエイルの着地先を綿に変えて)
ルナ:ととっ(綿の上にぼっふんと着地)ありがとうイリナさん!
エイル:っしょ(同じく面の上に転がりつつ着地し)助かります!
エイル:イリナ、今の要領でこのハルバードに被膜を着けられませんか? こう、東洋でいうところのバショーセンというもののような感じです
エイル:(有難く外套を借りつつ、装備の結晶具合をチェックしながら)
藍月GM:スフェラ>(マリーの首にかけた通信機から声がする)なんかとんでもねえな…こっちからだとでかい苔石に見えてきた。
ルナ:向こうはまだ動く気配はなさそうだね…(イリナ製外套にひとまず包まりつつ)
イリナ:武器には縫い付けられないけど、カバーくらいなら出来ると思う(余った布を切り出して、刃の部分以外を覆うカバーを即席で縫い上げる)
イリナ:マリー>ええ、今はまだ武器が結晶化の症状を見せているだけですが、長居すれば私達まで感染しかねません(通信機に)
ルナ:あ、スフェラさん。そっちにはまだ靄はかかってない?
藍月GM:スフェラ>こっちにはきてねぇよ。普通の粒子なら普通風に流されたり、散布されて薄くなるのが普通なんだがな。今のところ車が結晶化する心配は無さそうだ。
ルナ:ならまずは何よりです。とはいえ早く対応しないとマズいですよね
エイル:十分です。(カバーてもらった布の端を手で握って固定し) では、早速試してみましょうか。ルナ、マリーさん、援護をお願いします
イリナ:マリー>ええ、わかりました
ルナ:了解。どうするの?とりあえず付与いる?
エイル:付与と、できれば爆風の補助もお願いします
ルナ:わかったよ。(エイルの武器に手を当てて、爆砕の霊を付与し)これで攻撃のタイミングで衝撃が出るから。こっちでもタイミング合わせて追加入れるね。
エイル:せー…… のっ、そぉぉい!!!(掛け声とともに上半身を引き絞り、大団扇を地面に叩き付けるようにフルパワーで降りぬく。地面と団扇で空気を挟むことで風を加速させ、大量の砂礫を含んだ強風を獣に浴びせかけようとする)
ルナ:そぉい!(同時にジャックランタンを2発撃ち放ち、爆発させ、風の勢いを加速させる)
イリナ:マリー>はい!(後ろ脚で立ち上がり、同時に翼を大きく前方に羽ばたかせ、突風を起こす)
藍月GM:蜥蜴>(ただの風程度であれば、確かに鱗粉は動く様子はないが、エイルの筋力を最 大限に生かした振り抜きにルナとマリーの援護が乗った風が打ち付けるとそうもいかなかったようだ。台風の真っ只中にいるような豪風と共に砂利が体に打ち付 けられ、結晶の表面に細かい傷を無数に刻んでいく中。蜥蜴の周囲を守っていた鱗粉は風圧に押し負けて吹き飛ばされ始めた。直接風が当たった部分は一気に四 散。そこから波及するように鱗粉の衣が脱げ始めた)
ルナ:おお、結構吹っ飛んだね!(再度武器に爆砕を付与しつつ)
エイル:やればできるものですね!
イリナ:び…びっくりした…(マリーの後ろで縮こまってる)
エイル:ワカメ>なんだろう、獣からしたら「うっそマジでっ!?」って感じなんだろうなぁ(スフェラと一緒に通信機で状況聞きつつ)
ルナ:もう一回、今度は弱点のあたり狙って吹っ飛ばせない?
エイル:やってみましょう、うまく飛ばせたら対応されないうちに一気に止めを刺しに向かいます
ルナ:だね。それでいこうか
藍月GM:スフェラ>自分の考えうる最強の盾が自分の何分の一にも満たない生物が吹き飛ばすんだからわけわかんねえよな。
エイル:それでは…… そぉぉぉいっ!!!(先程と同じく大団扇と化したハルバードを振り絞り、先程の首根あたりを狙って縦に振りぬき、セルフタイフーンスマッシュ(※エイル命名)を放つ)
イリナ:ちょっと待って(自分用の耳栓を取り出して嵌めた)
藍月GM:蜥蜴>グォ…ヴォ…!(ワカメやスフェラの指摘通り、恐らく動揺らしき反応を蜥蜴 はしたかったのだろう。したのかもしれない。ただしそれは自分自身が出した靄でわかりにくい上、それが晴れていくことで再び表層が露出するとさすがにもが く動きを再開し始めた。エイルが呼び起こす風が容赦なく鱗粉を払い除け、顕になった首筋には先程の攻撃で発生した深いキズと、そこから派生する深いひび割 れが見えた)
ルナ:よし、行こうかっ(剣を両手にふたたび蜥蜴目掛けて駆け出す)
エイル:今なら西遊記もいけそうです、ではいざっ!(カバーを外して地面に置くと、弾けるように蜥蜴目掛けて駆け出す)
藍月GM:スフェラ>…あんな孫悟空単品で十分だろ。
イリナ:みんな、頑張ってね!(耳栓を外して手を振る)
ルナ:イリナさんとマリーさんは、また何か動きがあったら支援よろしく!(併走しつつ、エイルの武器に再び爆砕付与)
イリナ:うん、任せて!(マリーとともに飛び立つ)
藍月GM:@