風月@GM:@
東方の人間は祭り好きだ。
それ故春夏秋冬様々な祭りがあり、各都市を代表するような祭りでは万単位で人が集まることも珍しくない。
その中でも特に有名なのがデジマの夏祭りである。

風月@GM:@
何しろデジマの浜と言う浜がほぼ全てお祭り会場となるなるのだ。
数百と言う規模で立ち並ぶ屋台はメジャーなものからコアなものまで色取り取りに立ち並び、砂浜では無料で配られた花火を手に子供たちが走り回る。
……花火配りや屋台店員にちらほら月光団員が見えるのは彼らがスポンサーだからなのか、やむに已まれぬ事情(バイト)だからなのか。

風月@GM:@
とにかくその喧騒はすさまじく、人口が比較的少ないはずの東方にこれほど人が居たのかと思うほどだ。
そしてそれは日が沈み始め、打ち上げ花火が始まることでピークを迎える。

風月@GM:@
皆が居るのはそんな喧騒から少し離れた浜辺の駐車場。
若干異貌領よりのこの場所でハシヒメと待ち合わせているのである。

風月@GM:@
以前皆が案内役をよこしてもらったようにこちらから出そうとも思ったのだが、「たまに来てるから平気っす。海近いし」と安心して良いのか不安になって良いのか分からないコメントでやんわり断られている。

風月@GM:@
皆の赤いキャンピングカーは目立つので来さえすればすぐに分かるはずだが…… とか話しつつお茶をしていると、約束の時間となった

風月@GM:@
日が沈みにじむような明るさの空の下、浜風と共に太鼓と人々の喧騒が流れてくる。
という辺りから開始ですー

イリナ:暑い…(白地に色とりどりの水玉、裾に白ウサギのワンポイントが入った浴衣を着てる。「イリナちゃん、夏祭りくらいおしゃれしないとダメだよ!」と力説され、わけのわからぬまま学校の友人に着せられたらしい。)
風月@GM:エイル>フランクフルト…… チョコバナナ…… 綿あめ…… リンゴ飴……(待っている間に流れてくる匂いで夢遊病患者みたいになってる)
ルナ:よく似合ってるよイリナさん。(無地の青い浴衣に紫の帯を結って)
イリナ:そうかな…? なんだか歩きづらい…
ルナ:慣れないと、確かにね(苦笑しつつ)
風月@GM:ワカメ>(派手な刺繍の入った着流しを纏いつつ)いいじゃないか、祭りは格好から入った方が楽しいものだよ
ルナ:ハシヒメ>お、いたいた。おーいっす(ぶんぶん、とぞんざいに手を振りながらやってくる、浴衣を着崩した濡れた美女)
イリナ:恰好より、甘いものが…(
イオン:(赤に白抜きの金魚柄の浴衣装備)イリナとエイルが獣の目をしてるの…あ、きたきた。
風月@GM:エイル>(白地のシンプルな浴衣を着こんでいる)ふむ。この東方のサンダルは歩きにくいですからね、転ばないように注意しましょう
ルナ:ハシヒメ>お待たせしちまったっすかね?
ルナ:ハシヒメさんも来たし、これからみんなで食べれるし。どうどう(イリナとエイルおさえつつ)
風月@GM:エイル>こんばんは。時間はぴったりですよ、ただ私たちが飢えていただけですのでご心配なく(
ルナ:ハシヒメ>相変わらずっすねぇ、あんたらは(
イオン:安心するでしょ?(
イリナ:ハシヒメさん!っとと…(駆け寄ろうとして足がもつれる)
風月@GM:ワカメ>この集団が食に頓着しなくなったら偽物を疑った方が良いね(
ルナ:ハシヒメ>まあ安定ではあるっすね…おっと(もつれたイリナを支えて)イリナのお嬢さんもお久しぶり。元気してたっすか?
風月@GM:ワカメ>(でかい…… イリナが弾んでる……)
ルナ:ハシヒメ>(たゆん)
イリナ:あ、ありがとうございます! 元気かどうかはわかりませんけど…生きてました!(すっかり懐いた)
ルナ:ハシヒメ>つい先日は大変だったって聞いてますよ。ほんとよく生きてたっすねぇ(懐かれて悪い気はしないのか、よしよしと撫でてる)
イオン:まぁなんとかなったの、当分はあんなのゴメンだけどねー。
イリナ:うん…ほんとに…生きててよかった…(遠い目)
風月@GM:エイル>イリナが頑張ってくれたおかげで何とか生きて帰って来れました
風月@GM:ワカメ>ああ、純真だったイリナまであんな目を(
ルナ:私も久しぶりに死ぬかと思ったよ…
ルナ:ハシヒメ>まあ、無事だったんなら何よりです。って異貌の自分に労われるのも変な気分でしょうが。
イリナ:私なんか皆に任せっきりで…皆のおかげでなんとかなったようなものだし…
風月@GM:エイル>いえいえ、イリナとマリーが居なければ魔法陣へは届きませんでしたから。と、では揃ったことですし早速会場へ向かいましょうか
ルナ:全員で生き残ったんだから、全員の成果だよ。
ハシヒメ>そうそう。んじゃ、行くっすかねー

風月@GM:@
メイン会場であるデジマのビーチにはずらっとビニールシートが並び、お花見のような状態になっている。
そこより海側の浜辺では花火を楽しむ子供たちが溢れ、逆側は堤防、そして堤防を越えた道路側に露店が並んでいると言った感じだ。

風月@GM:@露店でしこたま食料を買い込んだ皆は、月光の面々が確保してくれたシートへと移動することとなる
ルナ:ハシヒメ>やー皆さん、買い込んだっすねぇ(そう言う自分も大量の戦利品抱えながら)
風月@GM:ミユキ>はーいこっちこっち! 場所取ってるわよーー!(薄桃色の浴衣とリボンという普段の作業着とギャップがありすぎる姿のせいで誰だお前状態のミユキがピョンピョン手を振ってる)
ルナ:あ、お久しぶり…えっと、ミユキさん、ですよね?(
イオン:ルナ、さすがに失礼なの(
風月@GM:ミユキ>ミユキですよ( ……ぅぅ、子供たちに着せられたんだからしょうがないのよ
イリナ:えっと…えっと?(分身人形に山のようにお菓子のたぐいを持たせて)
ルナ:いやごめん、見違えたからつい……(
ハシヒメ>おー、自分は初めて会う人っすよね?確か。

イリナ:マリー>新年会にいらっしゃった方ですよね(背中にお菓子を搭載)
風月@GM:ミユキ>あたしは遠くから見かけては死にかけてるけど一応初対面ね。月光所属のミユキよ、まあ今日は無礼講ってことでよろしく
ルナ:ハシヒメ>あいあい、制海のハシヒメっすよ。今宵はどーぞよろしく。
イオン:スフェラ>おー、来たか。(藍色の着流しに狐面を横被りにして歩いてきた)…マジでハシヒメ連れてきたんだな。
ルナ:ハシヒメ>マジで来てるっすよー、いえーい(近くの人巻き込んでポーズ取る)
風月@GM:ミユキ>皆の交友範囲のカオスさに戦慄を禁じ得ないわね( ま、とにかく座って。冷やすものはそっちのクーラーボックスに、温め直したいものは電子レンジも用意したから使っていいわよ(と、どーんと家庭用電子レンジと小型発電機を叩いて見せ)
イリナ:い、いえーい(巻き込まれた)
イオン:スフェラ>こいつらと一緒にいなかったら今頃警戒線引いてる所なのにな( まぁ今日は楽しんでいってくれ。酒も用意してあるからな。
ルナ:準備いいですねぇ。じゃあこのヤキソバ暖めなおすかな。
風月@GM:ミユキ>はーいイリナちゃんこっち向いて(パシャ)
イリナ:こう?(ばっちりカメラ目線きめて)
イオン:(ベビーカステラもぐもぐもぐもぐ)
ルナ:ハシヒメ>いいっすよー、可愛いっすよー(一緒にポーズ)
風月@GM:ミユキ>おーけーおけー、はい、チョコバナナッ! ……いいわね良く撮れてる。後で送ってあげるわね
ルナ:ハシヒメ>こっちにも送ってもらえるっすか?
風月@GM:ミユキ>いいわよ、ROMに焼いて送っとくわ
風月@GM:ミユキ>……この一枚本部に送信したらきっとえらいことになるわね。休日崩壊するからやらないけど(
ルナ:ハシヒメ>ありがたいっす。いやー文明の力って便利っすねぇ。そんじゃ食いましょ、食いましょ。
イリナ:チョコバナナ…!(目を輝かせてもきゅもきゅ)
イオン:スフェラ>やめてくれよ、久々にまともな休日なんだからよ(
風月@GM:スフェラ>分かってるわよ。あたしだって連続出勤記録更新したくないんだから(
風月@GM:@ミス、ミユキ
イリナ:…お休みないの?(純真な瞳)
ルナ:ハシヒメ>御忙しいんすねぇ(フランクフルトもぐもぐ)
イオン:スフェラ>あんたらのせいでな(
ルナ:ハシヒメ>ハハハ、こんな善良な異貌をつかまえてなにを。
風月@GM:ミユキ>なんだろう堂々とし過ぎてて突っ込めない(
風月@GM:ミユキ>いいわもう食べる、食べて憂さを晴らす! (たませんに器用にジャギの顔書いてガツガツ食べ始める)
イオン:スフェラ>ミユキ、うまいかそれ(
風月@GM:@そんなことを離していると、ドン、と腹に響く音が空から落ちてくる。どうやら打ち上げ花火が始まったようだ
ルナ:ハシヒメ>ご理解いただけて何よりっす。あ、このタコヤキも美味いっすね、みんなもどーぞどーぞ
イオン:うさの晴らし方が独特なの…(
ルナ:ハシヒメ>おっと。たーまやー
風月@GM:ミユキ>味はふつーのたませんだけど心はほんの少し満たされる気がするわ(
イオン:わー、花火すごいの!
イオン:スフェラ>俺もそれで食うか…(ガルガの顔を書いたたませんを食う)
風月@GM:@クカイから発火能力者が集められてるのだろう、統一されたタイミングで二列、三列と美しい線を描いて光の種が舞い、夜空に絵画を描いて行く
イリナ:綺麗…(花火を見ていてもわたあめを頬張るスピードは変わらず)
ルナ:ほんとに。素敵だねぇ(ぱたぱたと団扇をあおぎながら)
風月@GM:ミユキ>ふふ…… あの中のいくつかはあたしが昨日残業して作ったのよ。ああ、凄い勢いで打ち上げられて……(
イオン:そろそろ出来ないバイトがなさそうなの(
イリナ:あれ、そんなに悲しいものなの…?(
ルナ:ハシヒメ>なんであの人あんなに目が濁ってるんすか?(
イオン:スフェラ>そっとしておいてやってくれ(
風月@GM:ワカメ>上司と労働環境と借金のせいじゃないかな( いつものことだから気にしないで良いよ
ルナ:ハシヒメ>わかったっす、触れないほうがいいことは(
風月@GM:ミユキ>ああ、あと余った材料で手持ち花火を色々作ってみたわ。食べたら腹ごなしに使ってみてよ
風月@GM:ミユキ>上手く出来てたら売り出すから(
ルナ:いいですね。面白そうです。
イオン:商魂たくましいの( どれどれー?
風月@GM:@そういうとミユキはドスッとスポーツバッグいっぱいに詰まった花火を持ってくる
イリナ:花火って…あれやるの?(打ち上げ花火を指差して)
風月@GM:@定番の線香花火やロケット花火をはじめ、打ち上げ系やネズミ花火、果てはオリジナルらしき良くわからない花火まで色々と入っているようだ
ルナ:ハシヒメ>あっちのどかーんじゃなくて、もっと小さいやつっすね。これとかどうっすか?(手持ち花火をイリナに差し出し)
風月@GM:ミユキ>これは手で持って遊ぶ小型版よ、周りで子供たちがやってるのと同じね。ま、あたしの特別製だから品質は別格だけどね!
風月@GM:ミユキ>(消火用のバケツと点火用のチャッカマンを用意する)
イオン:じゃあさっそく…(適当に一本貰い、チャッカマンで火を着けてみる)
イリナ:これ…どうすればいいの?(受け取って皆を見てる)
ルナ:ハシヒメ>自分たちのを見て、やってみるっすよー(こっちも火を着けて)
風月@GM:@高品質とうたってるだけあって、皆の手に持った花火からは色鮮やかな光が勢いよく噴き出す。時間が経つにつれ七色に炎の色が変わる辺り芸が細かい
ルナ:ハシヒメ>おお。なかなかいい出来っすねこりゃ
イリナ:えっと…ここに火をつけるの? きゃっ!?(見よう見まねで火を着けて)
風月@GM:ミユキ>危ないから手を離さないようにね。大丈夫、バルバロイの魔術と比べたら全然怖くないから(
ルナ:やけどしないよう気をつけてねー
イオン:おおー、すごい綺麗なの! 商品化したら確かに売れそうなの。
イオン:スフェラ>撃墜のあれより怖いもんだす花火とかもう兵器だろ(
イリナ:あ、そう思うと綺麗かも(
ルナ:ハシヒメ>それと比較すれば可愛いもんっすね(
風月@GM:ミユキ>よしっ、反応は上々ね。月光経由で火薬は安く手に入るからまた夜な夜な作ればもうかるわ、ふふふ(
ルナ:小遣い稼ぎに余念がないですね(
イオン:それは不器用の火薬じゃないの?(
風月@GM:ミユキ>品質不良とか撃沈された輸送船を引き上げて持ってきたしけった火薬とか、安いのよ。
イリナ:それ使えるの?(
ルナ:ハシヒメ>ああ、そういうのならうちにも結構あるっすねぇ
風月@GM:ミユキ>こう見えてあたし超能力者なのよ、『性質変化』っていうね。濡れたものを乾かすとか組成の配分を変えるとかはお手の物ってね
イリナ:へー…私も地面なら綿に変えられるけど、似たようなものなのかな…?
風月@GM:ミユキ>幅が狭い代わりに詠唱を用いない魔術、と言う意味ではルナやワカメよりイリナちゃんの能力に近い感じね
ルナ:私とは専門外ですけど、面白い能力ですよね
イオン:スフェラ>まぁ、ミユキが忙しいのもその能力のせいもあるんだけどな。何かと便利なんだよ。
風月@GM:ミユキ>塹壕掘ったりトンネル作ったり壊れた兵器を鋳つぶしたり、最前線でそんなことやってるからめっちゃ敵から狙われたりね(
ルナ:ハシヒメ>多芸っすねぇ。そりゃ狙うっす。
風月@GM:ミユキ>そんな時はちゃんとアーガードを盾にするんだけど、前回は2人纏めてボロ雑巾に…… そういえば良く生きてたわねアタシ(遠い目をし始めた)
イリナ:何も無しでそれが出来るって凄い…
イリナ:(遠い目が感染した)
イオン:スフェラ>月光の人間なんて一回死にかけるか死んでからが本番だろ(
イオン:世知辛い話と花火が絶妙にマッチしてないの(
ルナ:二人とも、そんな世をはかなんだ目をしないで(
風月@GM:ワカメ>早く戻ってくるんだ、ほらリンゴ飴リンゴ飴(
イリナ:リンゴ飴…!(目に輝きが戻った)
ルナ:ハシヒメ>よかった戻ったっす(
風月@GM:ミユキ>(あむあむあむ)
イオン:でも花火って夏のものだし、作るならこれから頑張らないとなの。
風月@GM:ミユキ>当然夏休みの内に捌くわよ、アマ●ンにももう出店してるわ(
ルナ:仕事が速い!
風月@GM:@
景気よく撃ちあがる夜空の花と、ちょっと遠い目になりつつも賑やかな会話の花。
花たちが舞ううちに楽しくも時間は過ぎていき。
また一つ夏の思い出が増えるのだった。

風月@GM:@