黒斗GM:@
決して壊れないパズルピース、マッハでかっ飛ぶダンボール箱、100年単位で踊り続ける炊飯器、無限に血液を生み出す心臓、出目によってデタラメな現象を 起こすダイス、時を保存する砂時計、真理共有界バテン・カイトスへの扉を開くための篭手、未来予測を可能とする人工知能、森羅万象の物体を過去から再現す る手——……

等々、等々。形も、効能も、何もかもがまったく共通点のないそれは、

『現在では再現不可能な事象である』ということ、
『過去には存在した技術である』ということ、

二つの事項を以て〝九十九の鍵〟と呼ばれている。

黒斗GM:@
魔法、宝具の類と同じくして分類としてはロストテクノロジーに近いものと言える。

過去には此等の現象を扱える人間は存在していたらしい。

黒斗GM:@
九十九の鍵は、別称として〝世界の欠片〟という名もあるのだが、中々巧いことを言ったものだ。

その欠片にはどのような世界が有り、どのような未知が秘められているのか。

九十九の鍵そのものに劇的な破壊力を生み出すものが非常に少ないせいもあってか、東方大陸の連中は土地事情や『力こそパワー』といった感じの脳筋が多いの もあってさして興味をもっていないが。本来の価値がそこにはないということをよく知っている西方大陸側の連中としては、興味が注がれるのだろう。

黒斗GM:@
……それだから、だろうか?

物欲センサーという俗語がある。

欲しいものに限ってない、といったような意味合いだ。

黒斗GM:@
西方大陸にもそれなりの数はあるのだが、東方大陸には西にはない強大な性能を秘めた鍵が結構ある。
西にあったものが東方大陸へと移っているパターンもある、上記に上げた鍵達もそういうものが多い。

特異点が居るからだろうか?
何らかの法則があるからだろうか?

学者から何から頭を捻りに捻っても答えは見つからないが……とりあえず机上のアレコレは置いておいて現場の視点に移ろう。

黒斗GM:@
東方大陸でまた一つ新たな鍵が発見された。名称は〝始まりなき箱庭(ノーエンド・ガーデン)〟……どこかで聞いたことがある響きだ、たしか、そう、面倒に 面倒事が続く面倒事・チャメシ・インシデントなメンバーが関わった中でも結構上位に入る騒動の中に似たような名前があった。現在はオオガワラ邸宅が立って いる土地にして九十九の鍵の名称も〝終わりなき箱庭(ノーエンド・ガーデン)〟である。

〝終わりなき箱庭〟の性能は『箱庭内で死亡した生物の魂を未来へと送り、未来にある箱庭内でまた同じ生物として生誕させる』というもの。

〝始まりなき箱庭〟の性能は『箱庭内で死亡した生物の魂を過去へと送り、過去にある箱庭内でまた同じ生物として生誕させる』というもの。

世にも珍しき、兄弟機とでもいうべき似たような性能を持つ、土地そのものに根ざす鍵である。

黒斗GM:@
その〝始まりなき箱庭〟が〝終わりなき箱庭〟の中で発生した。
これをもって過去から未来に渡る輪廻転生をその場だけで完結させる完全なる隔絶空間

『メビウスの輪——Mobius loop——』

となる、はず、らしいのだが……

黒斗GM:@
オサオミ・オオガワラ、初代オオガワラ家当主が(致し方ない理由もあったとはいえ)〝終わりなき箱庭〟に細工しやがったせいでオオガワラ事変が起きて大層 大変な目に遭い、そのオオガワラ事変を解決するために〝終わりなき箱庭〟に細工された術式を取り除き、事無きを得た。あのときは。だが、そもそも『弄くり 回す』という事そのものがどうもいけなかったようで二つの箱庭は融合する際に拒否反応らしいものを起こし、しかも、暴走状態になってしまったのだ。

黒斗GM:@
今やオオガワラ邸宅は完全に異界と化してしまっているようで、球状の真っ黒い結界に覆われて、中がどうなっているのかまるで分からない。ちなみに住んでい る二人、現当主のマイ・オオガワラと使用人のショウゾウさんは無事だ、危うく巻き込まれそうになったところをショウゾウさんがすんでのところでマイを担い で土地から逃げ出した。……相当ギリッッッギリだったようでショウゾウさん、なんか、心労でただでさえ老人なのに余計老け込んじゃってるがこっちはしばら く養生させておけば元に戻るらしいからひとまずは安心だ。

黒斗GM:@
中身がどうなってるのか分からないのにどうして異界化しているのが解るか、といえば、簡単だ。かつてダンタリオンがデジマ学園丸々一つを『自分の舞台(異界)』に改造したときと殆ど同じ結界、球状のまるで構成式がわからない真っ黒な結界で、覆われているから。

黒斗GM:@
そんなものを目の前にしたメンバー一行。『こういう摩訶不思議系は得意だろお前等』と連れて来られたメンバー一行。

黒斗GM:@さあ、どうしようか……。こんなところからスタートです
ルナ:個人的にこういうのは近寄らずに封鎖してしまうのがいいと思うんだけど……(
エイル:ワカメ>うん、いならほっとけばいいと思うんだ(
エイル:@ミス 害がないなら
イリナ:えっと、どうしようもないと思うんだけど(
黒斗GM:クロエ>まあ、害がないといえばないですね、今のところマイお嬢様とショウゾウさんが路頭に迷うぐらいで済みますし(
イオン:よかったのマイ、お引越しなの(
ルナ:お嬢様たちが巻き込まれてたら何が何でも救出に言ったけど、うん(
エイル:マイ>そう言わずに頼むよ。あそこには開発中のオオガワラの野望EXのバックアップデータとか学校の宿題とか預金通帳とか割と死活問題なものがあるんだ(
ルナ:それは重要ですね。特に宿題。
イリナ:宿題は、仕方ないと思う(遠い目)
イオン:とはいってもどう触ればいいかも分からないの。
黒斗GM:ルナの鞄の中の魔導書>オオガワラの野望EX……!? 出ない出ないと言われ続け て早数年いかなる情報誌であってもゴシップ雑誌であっても出ないと言われてエイプリルフールの日にだけ出るとか出ないとかの情報が飛び交うあの開発情報の 欠片もなかった『オオガワラの野望』シリーズの続編がまさか開発されていたとはこれはこれは驚きですねワタクシだけ中に行って取ってこようかしらとすら思 うのですけどこのままならムチャクチャ面白(ry
エイル:マイ>詳しいなこの魔導書(
ルナ:なんでこんな興奮してるんだろこの本(
黒斗GM:魔導書>オオガワラの野望一作目から応援しています。頑張ってください(
イオン:ただのファンなの(
ルナ:無駄にやる気あふれてるし、この本だけあの中に投げ込めば解決しそうな気がしてきた(
イリナ:やってみる?(
イオン:ハイリ>やめたげて、別の面倒起きそうだから(
エイル:マイ>……ん?(頭上に電球マークを点灯させ) なぁ、そこの魔導書。あの中への入り方を教えてくれたら、EXのテストプレイを特別に体験させてあげることもできるんだけど、どうだ?
黒斗GM:魔導書>カマン! カマン! ハイリさまの意見などどうかお気に為さらずワタクシ のこの本を投げ入れてくだすれば必ずやオオガワラの野望EXのバックアップデータを取り戻してくると今ここにお約束致しますついでに中の異界で本体呼び出 しちゃったりしてアーリィ様のときは残念ながら裂け目閉じられちゃったせいで出来ませんでしたけれど今こそ本体現界顕現化のときですなフハハハはハハ胸が 膨らみんグットァァァァ!? テストプレイ!? マジでぇ!?
黒斗GM:魔導書>超教えちゃう!
ルナ:ダメだこれ( 入り方だけ教えてください、残念ですけど。
エイル:マイ>うむ、入り方だけでいいからな(
イオン:ハイリ>(魔術書を焚き火の上スレスレに翳してる)
黒斗GM:魔導書>アツーーーーーーーーーーイ!
ルナ:見事な飴と鞭(
黒斗GM:魔導書>ま、まあ、入るのは実に簡単でございますよ。入ればよいのでございます、誰も彼も何~方も気味悪がって近づこうとも調べようともしてないだけでそこのええっと元々正門近くでございますかなそこに足を踏み入れればレッツ異界!
イリナ:異界って、どんなところなの?
黒斗GM:魔導書>一言一口では言い現せませんな、その時々によって異なる世界、故に異界。
ルナ:つまり中がどうなってるかは行き当たりばったりと。
イオン:ちゃんと戻ってこれるのかな。
黒斗GM:魔導書>行きはよいよい帰りは怖い、ありえますゆえ存分にご注意を。まぁ~種類も何もかもが複雑怪奇、もしかした~ら放っておけば自然に融解瓦解、ありえますので放っておくのも一つの手。
黒斗GM:魔導書>放っておけば炉心融解して大陸一つ丸々吹っ飛ぶかもしれませんがね。この規模ですと。
ルナ:まぁあからさまにヤバいところに通じてそうな気配しかないからねぇ……あ、それはマズい。
イオン:じゃあやっぱり中に入らないとまずそうなの…。
エイル:いきなり人類規模の話になってきましたね(
イリナ:結局、拒否権はないんだね…(
黒斗GM:魔導書>あくまで可能性のお話。自然治癒にかけてみるか、皆様仲良く吹っ飛ぶか、かけてみるのもまた一興! 因みに念の為に申しておきますと今のところ本当のことしか言っておりませんしワタクシやワタクシのご同輩が何か操作している分けでも有りません。
エイル:マイ>うちの屋敷が原因で東方吹っ飛びましたなんて歴史に残したくはないな。皆、悪いけど頼まれてくれいか
黒斗GM:魔導書>オオガワラの野望EXのテストプレイがかかっているので口が滑らかです。
エイル:割といつも滑らかな気がしますが(
イオン:思い切り欲望に忠実なの( 
黒斗GM:魔導書>ワタクシほど寡黙な悪魔もそうは居りません。
ルナ:まぁ、情報がもらえるのはありがたいけどね。そしてやっぱり行くしかなさそう。
ルナ:ダウト。
イオン:取り敢えず行ってみるしかなさそうだし、れっつごうなの。
イオン:何処かの山の下膨れ>ダウト
イリナ:マリー>そろそろ理不尽にも慣れてきました。行きましょう(
黒斗GM:魔導書>冗談はさておきワタクシの嗜好にぴったりな対価でしたので色々喋っているだけのところにもう一つ情報をプレゼント!
ルナ:慣れって大事だよマリーさん、イリナさん(
と、えらく気前が良くて不安になるけど、聞きましょう。

黒斗GM:魔導書>異界化した現世をあるべき形に戻すとき、大事であるのは現世との欠片にご ざいます。繋がりとも申します、いわば異界直しとは目隠ししながらスープを飲んでそのスープが何かを当てる的当てクイズと似た物で、その前に一つ何かヒン トがあればスープの種類も当てやすいかと存じます。ミルクを見せられたあとに含んだスープでどろっとしてて牛乳の味したらクリームシチューって分り易いで しょアレですアレ。
黒斗GM:魔導書>モット解りやすく言うならマイお嬢様を連れていけば治し易い!
エイル:マイ>まぁ私は皆を信じてPS○でもして待ってるから…… ってなんだと(
ルナ:なるほど……大丈夫ですか、お嬢様?(マイを見て)
イオン:マイの全部じゃないとだめなの?(
黒斗GM:魔導書>異界化するまえの土地に住んでいた人間ですから異界化する前の土地はきっ とマイお嬢様に反応するか、あるいは、マイお嬢様が何かに反応するか、どうやって帰るにせよどうやって治すにせよきっとお役に立つ筈デス。その方法まで、 は、残念ながら外側からは確認出来かねますが。
エイル:マイ>むぅ、折角久々にゲーミングタイムになると思ったんだけどな。だが仕方ない、必要なら行くよ、うちの事だしな。
エイル:マイ>あと私はLPじゃないから分解案は却下だ(
イオン:ちえ(
ルナ:身につけていたものとか、本人以外でもよければそっちにするんだけど。どうも本人がきてくれたほうが確実そうだね。
ということですみませんお嬢様。身の安全は全力で保障しますので

黒斗GM:魔導書>ではいってらっしゃいませ、良い旅を。
ルナ:良い旅になるといいんだけどね……
エイル:マイ>それは心配してないさ、ルナが居るんだからな(軽く微笑み) ではさっさとすませてやろう。そしてせっかくだから自由研究のテーマにして冬の課題につかってやる(
イオン:ハイリ>先生がひっくり返りそうなテーマだね(
ルナ:信頼してくれて嬉しいですよ。そして図太いですね(
イリナ:そっか、そういう手があったんだ(
エイル:マイ>あるのさ。通常科目の点数が低い分こういうので稼がないとな(
ルナ:こういう裏技的なのはほどほどに(
イリナ:何か作ってくる課題は(九十九の鍵を悪用して)なんとかなるんだけど、自由研究は何していいかわからなかったから… 頑張ろう(
ルナ:…本当は別の課題のほうがいい気がするけど、二人が思いのほかやる気出してるし、いいや(
黒斗GM:クロエ>それでは気が進まない、まぁ、これもいつものことですね、行きましょう(正門のあった筈の場所へと歩いていく)
イオン:わーい何が起こるのか楽しみなのー(完全なる棒読みでクロエについていく)
ルナ:ほんとに何が待ってるやらだねぇ…(後に続いて)
黒斗GM:@
正門があったはずの場所へと歩いていって、正門のあったはずの場所からオオガワラ邸宅へと足を踏み入れれば、足を踏み出せば、
すぐに今入って来た世界は見えなって新たな世界がまた見える。

トンネルだ、コンクリートでまあるく形成された山中の道、足元には非常灯が灯っているし頭上には明かりもついているから一安心。まっすぐまっすぐ行った向 こうには明かりが見える、出口の明かりが見える。風が吹いている、不思議な風だ、まるでシルクのカーテンで撫でられているような肌触りの心地の良い風。

黒斗GM:マイお嬢様のお宅、入り口にトンネルはなかったはずですけど。行き成り変な事になっちゃってますね。
黒斗GM:@ミス クロエ
ルナ:もう完璧に異界化してるねぇ
エイル:マイ>ただでさえ無駄に広いのに、ダンジョンなら他所でやってほしいんだけどな
イリナ:異界って、もっとどろどろした感じだと思ってた…
エイル:異界と言っても冥界のような場所ばかりではないのでしょう。たぶん
黒斗GM:クロエ>二車線ですしね、ラクナスの街にはよく有ります。(後ろを振り返り)
今来たところから戻っても、もう、帰れなさそうですね。ほら、ずーっとトンネル。

ルナ:この先がどろどろしてない保証はないけど…どこまで続いてるんだろうね。
エイル:マイ>自転車でも持ってくればよかったな
イリナ:マリー>疲れたら乗っていただいてもかまいませんよ
黒斗GM:@
出口は、別段歩いても歩いても辿りつけないなんてことはてんでない。
ここに入った当初から見えているその先だ、何故か外の光が入り込んでいるようだというのに、外の景色はその光で見えないが。

エイル:マイ>良いのか?(目をキラキラさせて)
イリナ:いいよ、マリーもいいって言ってるし
ルナ:出口はあるみたいだけど。外はどんなになってるんだろうね。
安全面でも、お嬢様はマリーさんに乗っておくといいかもしれませんね。

イオン:おー…一応明るい…のかな、これ。
イリナ:マリー>背中に乗っていれば、多少は庇えますからね
エイル:マイ>うむ、じゃあ乗せてもらう! ジャマだったら言ってくれ…… では失礼しまーすっ(楽しそうに尻尾からヨジヨジと登っていく。制服姿なので見上げるとスカートが割とアウトだが本人は気づいてなさそうだ)
ルナ:落ちないように気をつけてくださいねー。こっちも用心しつつ進もう(剣をいつでも抜ける状態にして進み)
黒斗GM:@
歩いていけば、そのうち辿り着く。歩いて行って、ほら辿り着いた。マリーの上にお嬢様を乗っけていざ進め、そうして進んだ先は……森だ。森。たとえようが ないほど森だ、地面は土だし木々は乱立しているし空気すごい美味しい。東方の空気が悪いというわけではないのだが、東方とは一線を画するほどに瘴気濃度が 異常に少ない、イオンやクロエにとっては馴染み深くすらあるこの緑の空気はまるでハザードにでも立ち返ってきたかのようだ。

……肝心のクロエがどこにもいなくて、今たった一歩目を踏み出したばかりのトンネルも見当たらないが。

イリナ:この感じ…ハザードの森、じゃないよね? クロエもいないし、トンネルもないし(軽く混乱してる様子)
イオン:おー…(きょろきょろ)……ああー…(きょろきょろ)……ルナせんせー、クロエちゃんがいませんなの(
エイル:近くに美人の気配は無かったのにおかしいですね(
ルナ:綺麗な森だね……と見とれる間もなく迷子かぁ(
ルナ:しかしまぁ、この瘴気のなさは…原因になった鍵の力を考えると、ここはずっと過去の空間なのかもね。瘴気が湧き出すより以前の。
イリナ:マリー>私とイリナが初めて会った森も、こんな場所でしたね。
イオン:ハイリ>過去といっても相当アバウトだよね。しかしクロエいなくなっちゃったか、どうしよう。
黒斗GM:@クロエは、先頭を歩いていたはずで。クロエの背中を皆は見ていたというのにこの 景色にほんの一瞬気を取られたその隙に、居なくなっていた。……美人を見つけ出したら走りだす可能性は重々あるがそのために踏み出す一歩の痕跡すらない、 あの脚力で踏み込もうものなら意外と重い体重もあって痕跡の一つぐらいある筈だが。
黒斗GM:@
その答えも探さなければいけないというのにこの森がまた困る。一体全体どうなっているのか、あきらかに、木々に遮られているにしたってオオガワラ邸がまる で見えない。というか無い。木々が成長して木々が自己進化かまして瘴気メッチャ吸い取りましたにしてもこの濃度は可笑しい、過去の空間なのかも、という予 測も当たっているかもしれない。

ルナ:ヘタに動くとあっというまに迷いそうなのが困るね…みんなもはぐれないよう気をつけてね?
イオン:森にくわれそうなの。
黒斗GM:@
だというのにさらなる問題だ。木々の合間に一つ扉がある、扉だけがぽつんとある。扉は開かれている。

中には人間の等身大のものからミニチュアサイズまでサイズさまざまの人形が分解されて、いや、これはむしろ分解されているというより組み立てられている最 中のようなパーツが幾つも、幾つもある作業台に転がっている。テディベアのような縫い包みも有る、此等を組み立て、調整するためっぽい、皆の多くには見慣 れないがイリナには少々見慣れた工具も散らばっておりさながら人形師の工房に見える。

当然のように扉の中身だけあって、建物らしきものはない。そこに佇み、唖然と口を開けて皆を見ている女性がいる。

黒斗GM:女性>……………。
ルナ:…………。
エイル:マイ>…………初めまして?(マリーの上から)
イオン:こんにちはなの。
黒斗GM:女性>は……はじめまして……こんにちわ……。
イリナ:はじめまして…あなたも、人形を作るの?
ルナ:えーと、あなたもここに迷い込んできた人…でいいのかなぁ
黒斗GM:@クロエが見たら、放っておかないだろうなという女性だ。身長はエイルほどもあ り、その身長分伸びているのはまるで小川を切り取ってきたかのように滑らかな水色の髪、それを三つ編みにしてポニテに括った、顔半分を仮面で覆った女性で ある。ノースリーブから伸びている二の腕は中々の筋肉質で手には鋏。
ルナ:すみません、そちらで変な人形が飛び込んできたりしてご迷惑かけていませんか?(心配になった/ぁ)
イオン:匿ってるなら出してほしいの(
黒斗GM:仮面の女性>……なんといっていいものか。あー。いや、まず、こちらの状況から話 そうか? 工房から出ようと思ったら、これでね。どうしようかと思うより先に行き成り君達が、転移術式もなしにいきなり虚空から出てきて、驚いてる。変な 人形は……私の人形がというのでないなら、知らないな。
エイル:マイ>なんか我が家の鍵が色々やらかしてすまん(
イリナ:…ていうことは、ここって異界じゃなくて、他の何処かってこと?
エイル:一応地球ではありそうですね
黒斗GM:仮面の女性>我が家の鍵? 異界?
ルナ:他の何処かとつながった異界、ということかな。とりあえずすみません、お邪魔します(女性に一礼して)
ルナ:かいつまんで言うと、転移してきたのは私たちのほうっぽいです。こっち側での問題でこっち側とそっち側の空間がつながったとか、そんな感じじゃないかと。
イオン:まぁ更に砕いて言うと私たちはここがどこか知らないの。
黒斗GM:仮面の女性>私もここがどこだかは知らなくてね、お構いなくと招き入れるにしても多分これは私の土地ではないな。ソレイユにこんな森は無い、というかどう見てもここはハザードだねぇ……中、ああ、この工房だが。この中身の外側は多分、ソレイユにあるままだ。
イオン:め、面倒な繋がりかたなの。
ルナ:そっちはソレイユですか。こっちは東方からですね。
エイル:マイ>先程のトンネルはラクナスっぽかったし、なんか我が家が一気に国際化しちゃったな
イリナ:そうだ。 私、イリナっていいます。あなたは?
黒斗GM:仮面の女性>東方の? そうか、それは遠路遥々、ようこそ。ああ、私か、そうだな、自己紹介をしよう。
黒斗GM:エイボン>私は、エイボン。マスター・エイボンと言えば少しは、伝わるかな? 素のままで人前に出るのは、久しぶりだ。
イリナ:!!!!!???(華麗なバックステップからの土下座。反射的に)
エイル:マイ>おおう、まさかのお宅訪問
イオン:(10点の札を出してる)
ルナ:……い、イリナさん、今の動きいつもの三倍は早かったよ?(
エイル:日頃の鍛錬の成果ですか、素晴らしいです(
黒斗GM:エイボン>その反応を見るに、君は人形師かな? ハハハ、まぁ、落ち着いてくれたまえ。状況が悪化するから。
イリナ:マリー>人として、してはいけない無理をした気がします(
黒斗GM:@
またまた、またまた、またまた、妙だ。エイボンは、確かに素のままで会うのははじめてだ。
がしかし、彼女、彼女だったらしいエイボンは確かに何度か皆と会っている。
だというのにこのエイボンはまるで皆を知らないかのようだ。

ルナ:……ふむ。一つ質問ですけど、エイボンさん、今は何年ですか?
イリナ:(そういえば普通に接してほしいって言われたことを思い出して頭をあげる)あれ、でもそういえばエイボンさんって、私達と会ったことがあるはずじゃ…
エイル:マイ>うむ、そういえば学園祭に来ていたな
黒斗GM:エイボン>……? ……あぁ。あぁ。なるほど、そうか。今は、A.D.6788。君達は、東方の、いつの時代の人かな?
ルナ:こっちは確か——(今の年号を思い出し。ただし中の人が覚えていない/ぁ)
エイル:A.D. 7107です。大体300年後ですね
ルナ:そうだった。やっぱり、大分離れてるね。
黒斗GM:エイボン>場所も、時代さえも、違うわけだ。
イオン:随分一気に過去に飛んでるの。
イリナ:話がおおきすぎて、なにがなんだか…
ルナ:私も正直、ね。ただ、二つの時間軸にこの異界がつながっちゃってるのは確かだと思うよ。
黒斗GM:エイボン>鍵がどうのと言っていたね? ……過去に遡る鍵は現在多くはない、それ も大人数を肉体ごとというのは無い筈だ。が、そういえば七百年前に一つ有ったな。あれのせいで折角一つにまとまっていたものが二つに分けられて(ぶつぶつ と、顎に手を添えて、皆を見ながら少し佇んで)
黒斗GM:エイボン>そうだ、たしか、〝始まりなき箱庭〟と〝終わりなき箱庭〟か。ひょっとしてまた合体事故でも起こしたかね?
イオン:ビンゴなの。
イリナ:2度目なの?(
ルナ:まさしくそれです。
黒斗GM:エイボン>二度目らしい。まったく、次はどこの馬鹿が弄った?
エイル:マイ>うちの親バカがすまんことをした(
イオン:……。
ルナ:……。
ルナ:(目を逸らす)
イリナ:……。
黒斗GM:エイボン>君の親か、そうか。ご存命かね?
エイル:マイ>いや、ずいぶん前に亡くなったさ
黒斗GM:エイボン>それは、すまないことを聞いた。生きていたら言葉の限りを尽くして説教を……
黒斗GM:エイボン>(皆を見て)君達もかね?
ルナ:いや、私はたいしたことはして、ませんよ?(
黒斗GM:エイボン>なるほど。正座したまえ。
イリナ:私は巻き込まれただけだよ!?(
ルナ:(視線泳いだまま正座)
イオン:私は関係ないの、ただルナのやることを許容しただけで(
黒斗GM:エイボン>連帯責任というものがある。一緒に居るということは、仲も良さそうだし、仲間だろう。
黒斗GM:エイボン>正座。
イオン:(めそめそしながら星座)
イオン:ハイリ>(遠巻きに見守ってる)
エイル:(慣れた所作で正座)
イリナ:(正座。エイボン様には逆らえなかったよ…)
黒斗GM:エイボン>(ハイリを見て)三度目はない。ここに来て、さぁ。
イオン:(しょんぼり星座)
イオン:@星座違う正座
黒斗GM:エイボン>ではまず、何をしたか、いやその前に九十九の鍵を弄るということがどう いうことか分かっているのかね? あれはただ徒に世界の欠片と言われているわけではない、形、種類、効能様々なものがあり一定性がないにせよそれこそが世 界の欠片と呼ばれる所以その物だ。取り扱いを厳重にしなければならないのは当然として、いや、待ち給え、良く良く見てみれば君達も九十九の鍵保有者だね?  だというのになんだ、内包された世界の脅威が分からないわけはないだろう? 波長の操作も完璧だな、扱えないとは言わせないぞ、ならばその内包された世 界の可能性たるも理解できる——————
黒斗GM:@
——五時間後——

ルナ:(さすがに足痛い)
イリナ:(意識が消えかかってる)
イオン:(すやぁ)
エイル:マイ>(表面上真面目に聞いているが頭の中で新作ゲームの構想を練っている)
黒斗GM:エイボン>というわけで。君達の事情はわかったが、次からは、絶対に、手を掛けるなら手を掛けて問題ない者を呼ぶように!
ルナ:わ、わかりました……(固まった足を揉み解しつつ)
エイル:は、はい、いごきをつけます……
イリナ:…(倒れた/ぁ)
黒斗GM:エイボン>そこのイオンちゃんとマイちゃんは後で別室で追加説教だ。
エイル:マイ>……えっ?(
イオン:(がびん)
ルナ:まぁバレるよね、うん(イリナさんに治癒魔力を送りながら/ぁ)
イリナ:マリー>頑張ってください(イリナに翼で風を送りながら)
エイル:マイ>……うむ、新作には人形師を出そう。割とラスボス的な感じで(
イオン:隠しボスでもいいの…(
黒斗GM:エイボン>ふぅ。流石に少し喉が渇いたな……私だけというのも気が引ける、一緒に お茶にしよう。扉は、あぁ、開け閉めするとまた別の空間に繋がりそうだな……このままでいい。(パチン、と、指を鳴らすと工房の中から、人数分のお茶が 入ったティーカップとそれを載せたお盆がふわふわ漂ってきた)
黒斗GM:エイボン>追加に追加を希望か、よろしい、覚悟しておきたまえ、イオンちゃん、マイちゃん。
ルナ:あ、お手伝いしますよ…と、必要なかったですか
イオン:膝の可動部が壊れるから勘弁してほしいの!
エイル:マイ>(がびん)
エイル:マイ>しょ、正直私も暫く立ち上がれそうにないのだけど(
黒斗GM:エイボン>座るといい。(手を一振り、すると、草地の上ではあるが、テーブルクロスもきちんと掛けられお花も飾られ水差し完備の大きなテーブルと人数分の椅子もポンッとかわいらしい音を立てて出てきた)
エイル:野外でお茶会ですか、風情があって良いですね
イオン:女子力高いの人形師。
黒斗GM:エイボン>女子なのでね。
イリナ:…すごい…(ふらふらと立ち上がり、エイボン様の隣に座ろうとする)
ルナ:美味しそうです。ありがとうございます(こちらも席に座って)
イオン:わーいお茶なのー(足ガクガクさせながら座る)
黒斗GM:エイボン>できれば、だが。未来に無事に帰ったとしても、できれば私のこの姿は世 間に公表しないでもらえると助かる。姿見を晒すというのは、まぁ、なんだ、自分で言うのもなんだが私程になると敵が増えて敵わん。うん、ラベスタから仕入 れたハーブティーだ、私も愛飲している。
黒斗GM:エイボン>(ひょいっとマイを軽々抱き上げ、椅子に持っていき)
イリナ:じゃあ、クロエさんいないし…私からも(ポシェットから、金平糖や飴などの砂糖菓子を大量に取り出して、机に置いた/ぁ)
エイル:マイ>ほわぁっ!? ななな何をするのだっ!? 
黒斗GM:エイボン>何って、運搬だ。女同士、恥ずかしがることもないだろう?(持ち運んで、座らせた)
エイル:……イリナさんのポケットはもしかして青いタヌキから譲り受けたものなのでしょうか(
イオン:ハイリ>イリナ、今のシーンは後でクロエに報告するからね(
イリナ:えっ(
黒斗GM:エイボン>(己もイリナの隣にこしかけて、早速金平糖をつまみ、お茶を一口)クロエ、か……
黒斗GM:エイボン>君達の時代のクロエは、君達と共に居るのだね、なるほど、私が巻き込まれるワケだ。
エイル:マイ>そ、そうか、なら良い。説教の後だから何されるかとおもいや何でもないないっ(
イオン:ハイリ>あぁ、そういえばエイボンとこの子だもんね、クロエは。
イリナ:折角、頑張ってこっそり貯めてたのに…(一気に暗くなった。でもお菓子は食べる)
エイル:ふむ、そういえばクロエが作られたのは三百年ほど前と聞きましたが
ルナ:なるほど、クロエのことはご存知ですよね、それは。……まさかそれを察して逃げたわけじゃないよね?(
イリナ:マリー>では、クロエさんがいないのには、今の状況と関係が?
黒斗GM:エイボン>今の私にとってのクロエとはね、私が今造ろうとしている機能美を追求した試作品の設計図に付けた名前なのさ。
イオン:ハイリ>まだ制作を始めていないんだ。…あぁ、だからここにクロエがこれないのかな。
ルナ:試作品、ですか。つまりまだ完成はしてないんですね、この時代だと。
エイル:今からでも遅くないのでもう少し情緒を安定させた方が……( いや、変に何か言うと今のクロエに影響があるかもしれません。あまり未来のクロエについては離さない方が良いかもしれませんね
ルナ:それは私も思ったけど我慢する(
イオン:辛いところなの(
黒斗GM:エイボン>構わんよ。まあ、言わないにこしたことはないが、何にしろ私は私の創造を私が思うままに創造するのみだ。
黒斗GM:エイボン>過去だろうが未来だろうがその程度で私の創造は揺らぎはしない。
イリナ:(かっこいい…)
ルナ:イリナさんの目が輝いている(
イオン:ハイリ>(クロエの女性好きって地味にエイボンのせいでは)
黒斗GM:エイボン>しかし、雛形のボディすらできていないとはいえ、彼女だけが来れないと いうのもおかしな話だね。今の時代にあらぬものというなら、更なる過去があるとしても、今私の目の前には多くが居ないはずだ。九十九の鍵の所有権の話か な、彼女の目はたしかに私の所有物だしな、ううむ……
黒斗GM:エイボン>考察材料が足らない。しかし私が彼女の代わりか、あるいはその縁で巻き込まれたのは確かだ。
黒斗GM:エイボン>そしてこれもまた何かの縁。今この状況を打開するには、まあ、私も家に帰りたいし、協力するよ?
イリナ:ほんとですか!?
黒斗GM:エイボン>ホント。短い間ではあるけれど、よろしくね。
ルナ:それは助かります。正直私たちだけだと分からないことだらけでしたから。
イオン:これは頼もしい人が来てくれたの。
イリナ:よ、よよよよろしくおねがいしましゅ!(
エイル:はい、よろしくお願いします
黒斗GM:エイボン>プフッ(
黒斗GM:@