風月@GM:@
風月@GM:@〝出来損ない〟……改め、〝叛逆〟の カイ・ゲッフェルト
風月@GM:@
風月@GM:@
亀裂を強引に押し広げて作られた"門(ゲート)"。
そこから溢れだす大量の瘴気を浴びてカイの身体は禍々しく変貌した。
枯れ枝のような手足は鋼鉄将軍を超えるほど太くなり、数が増え、邪竜を思わせる尾や翼までも生えた。上背に至っては倍近く伸びた。
数えてみれば24椀4脚6翼1尾もある、もうどこの邪神か分からない。
その巨体の中で骸骨のような顔だけが以前のままだ。

風月@GM:@
内包する瘴気の量でいえば鋼鉄将軍を超えているだろう…… が、しかし彼ほどの重圧感は感じない。
例えるなら巨大な爆弾のようなエネルギーの集合体、それが今のカイなのだろう。
それが皆を呑んだらどうなるのか。
そして呑むための策があるのか…… 無機質な表情からそれは読み取れない。

風月@GM:>この戦いは試金石です。私の力が世界に通じるのか、ここで果てる程度なのか
風月@GM:カイ>皆さんにとっては迷惑千万な話でしょうが、付き合っていただきますよ
風月@GM:@
ただ、信念だけは言葉の端々から感じ取れる。
カイは本気で世界を変えるつもりなのだ。

風月@GM:@
カイの身体の表層で動いていたマキナとリューの顔も体内へと引き戻されていき。カイは24の腕をそれぞれ別の角度に構えるのだった。

風月@GM:@
風月@GM:@というところからスタートですー
クロエ:迷惑ですし、面倒臭いですし、帰りたいですが、なに、いつもの事と言えばいつもの事。いつも通り、踏んづけて片付けましょうか。
ハイリ:アーリィ追っかけろって時点でトラブルの予感はしてたけど、これはまた面倒くさいのが来たものだね。
ハイリ:同感、あとでシェリルには肝心なときに居なかったペナルティでホエくんの冬限定モデル買ってもらおう。5体くらい。
イリナ:荒事じゃないって言うから来たのに…って文句は言ってられないね。
クロエ:(腰のホルスターから右手にはミサキ家謹製のアーミーナイフ、それと左手にまずは一つ目の鉄球を取り出し)
クロエ:胴体への攻撃には少し注意。下手に威力強いの打ち込むと子供たちにダメージいきそうで心配ですんで。
風月@GM:カイ>なに、本当に面倒くさいのはこれからですよ。もし私に勝てたとしたら、アーリィ様はきっと大変面倒くさいお仕事を始められることでしょうし。当然それに皆さんも巻き込まれます
ハイリ:アーリィは後で殴ればいいからいいよ(
風月@GM:カイ>まぁ、勝てたらの話ですが。ククク
風月@GM:アーリィ>あre,もしてないのに
風月@GM:@ミス
クロエ:私たちに殴られたほうがまだマシなんじゃないですか、アーリィ。彼の近くにはシェリルさん居ますよ(
風月@GM:アーリィ>あれ、まだ何もしてないのに殴られる算段が付いてる(
ハイリ:あ、ほんとだシェリルいつの間に(
クロエ:シェリル>アーリィを殴るためのアップを始めろと天からのお告げが!
ハイリ:うーん、しかしあれだね。すごい見た目というか、オプションパーツつける隙間がある所にとにかくツケましたって感じだ。
ハイリ:この期に及んでまだ何もしてないってのたまう子にはとびきりの拳骨が似合うよ(
風月@GM:カイ>格好いいでしょう?(自慢げだ)
風月@GM:カイ>ただこれは見た目だけでなく、こんなこともできるのですよ……!(カイが巨体を身震いさせると、果実のように10本ばかり"腕"が落ちる)
風月@GM:@それらは蜘蛛のように指を動かし存外に素早い動きで逃亡者たちへと詰め寄っていく。高濃度の瘴気の塊だ、触れればただでは済まないだろう
クロエ:(歌う火蜥蜴のダイヤルを目一杯に捻って、火の粉を吹かせはじめながら)じゃ、やりますかぁ。
ハイリ:あーいよ。っと、イリナ、気をつけてねー。さすがにあれは瘴気が濃すぎる。
イリナ:はーい、止められるかなぁ…(針を3本飛ばし、出来る限りの腕を地面に縫いつけようと動く)
風月@GM:@1本目が地を跳ねイリナの顔面へと襲い掛かり、2本がマリーの両足に這い寄り、1本はハイリの横合いから腕に飛びつこうとし、残り5本はクロエを取り囲むようni
風月@GM:一斉にクロエへと飛び掛かった
ハイリ:わあクロエモテモテ。(地面を蹴って背後に飛び退ると同時、腕に向けて小規模の落雷を放ち)
イリナ:マリー>すみません、地上はお願いします!(自分の足元に火炎を放射しながら、イリナを乗せて空に上がろうと)
風月@GM:@1本2本と針が腕に突き刺さる、すると腕は確かに地面に縫われるが、縫われた部分を切り離して手の平だけで再度イリナに飛び掛かる
クロエ:こんなのにモテてもまったく嬉しく無いです。(手の中で回転をはじめた鉄球をぽいっと地面に落としながら、自分自身は歌う火蜥蜴の噴射によって一蹴りで大きく空へと飛び上がる)
イリナ:っ! …実践は初めてだけど(まち針を一本召喚し、剣のように持つ。そのまち針を振り、飛んできた手のひらを叩き落とそうと試みる)
風月@GM:@ハイリが放った雷撃は腕に到達した瞬間、それを爆散させる。しかし飛び散った破片が服、腕へとかかりジュウと火傷を思わせる痛みが走る
ハイリ:あっつ…いやに痛むなぁ…瘴気濃度のせいかな。
風月@GM:@イリナが振ったまち針は思いのほかあっさりと手の平を切り裂いた。が、手の平はあろうことか割かれた瞬間に自ら爆散し、狙ったかのようにイリナの顔や手を目掛けてその飛沫を飛び散らした
風月@GM:@弾けるように跳んだクロエを霞め、腕たちはボトボトと地面に落ちる
風月@GM:@マリーに向かった腕も同じだ、地面で獲物を探してうろうろしている
風月@GM:カイ>行きがてらに鳥も呑みましてね。少し再現してみましょうか……(カイが残る腕の一つを翳すと、クロエとマリーを捉え損ねた8本の腕たちが一斉にトンビを思わせる猛禽の形に姿を変える)
クロエ:(使用者の手から離れた鉄球は地面に落ちて、その地面をギャリギャリと音を上げて削った後、クロエの後を追ってこれまた勢い良く飛ぶ。飛んできた鉄球を踏んづけて、一蹴り入れて、二段ジャンプ)飛んで飛んで飛んでェェェ……
イリナ:きゃあぁっ!?(片手で咄嗟に顔を覆うも、飛沫は両手に直撃した。死んでいるとはいえ生身の女の子、痛みに耐え切れずに悲鳴を上げた)
クロエ:さてここでテスト。十四本の腕のうち何本でこの蹴り、止められるかな~?(火の粉を吹き上げる足を大きく振り上げて、カイ目掛けて落下して行く。途中で両手に一つずつ鉄球を持ち)
ハイリ:はいはーい、鳥退治はこっちでやろうねぇ~(猛禽類に形を変えた腕に雷を連続で落としながら駈け出し)
風月@GM:@瘴気の毒は対象を異貌化させるか腐らせる、だがあまりにも濃縮されたそれはイリナの皮膚を焼いて溶かそうとする。
何とか顔にかかるのは防げたが、小さくない火傷がその腕に残る

風月@GM:@猛禽たちが飛び立つまでに3羽ほどハイリの雷で潰されるが、一度空に舞った5羽は速度が乗ってしまい捉えきれない。むしろ高々と昇ったクロエを追ったため高度も上がっていて捉えるのは難しそうだ
イリナ:マリー>まずい、ですね(イリナを振り落とさないように注意しつつ、猛禽状の瘴気を避けようと飛び回りながら荷電粒子砲のチャージを開始する)
ハイリ:全部は捕らえきれなかったか…っとそうだ、イリナー? 大丈夫ー!?
クロエ:お? 追ってきましたね、速度勝負しますか、いいですよー、さん、はい!(高々と舞い上がった次は、落下。カイ目掛けて重力に任せて落下していくなかで空まで高々と上げられた踵から、これまた噴射。加速)
風月@GM:カイ>ああ、これ補充利きますのでご心配なく。(飛び散った瘴気たちは意志を持つスライムのようにカイへと戻っていき、5本ほどの腕が既に再生している)
イリナ:ぅ…なんとか…でも、凄い痛くて細かい調整が出来ないかも…(両腕で抱えるように裁縫箱を持ち)
クロエ:十九本、全部圧し折ったりますよ、そぉ、れ!!(自然落下から一転急降下に切り替 え、火蜥蜴のギアが、クロエの足に内臓されたモーターがまた加速させて振り落とす。プラス落下速度、プラス加速、プラスクロエの自重、ストンプ気味の踵落 としをカイの脳天目掛けて振り下ろす)
風月@GM:カイ>垂直角度で落ちてきますね。これは凄い。人間なら顔の皮が吹っ飛ぶ速度です。到達まで…… ふむ、このタイミングかな(カイの首がぐにゃりと正直線から右に動く)
ハイリ:あまり無理は…ってうわぁ、すごいなクロエ。なんつー凶悪な流れ星…。
風月@GM:@クロエの蹴りがさく裂した過少から聞こえた音は ドォップゥゥッ!! という粘着質なものだった。顔がずれた辺りからカイの身体にクロエの足が突き刺さり、そのまま水溶液のように凹み、クレーターとなり、そのまま真下の地面へと派手に突き抜けてしまう。
風月@GM:カイ>……まずは1人目。頂きます
どどんとふ:「イリナ」がログインしました。
風月@GM:@右肩の先にくっついているカイが喋ると。大きく切り裂かれた上半身と下半身のうち、下半身がドロリと溶けていく
クロエ:っと、っと、衝撃が流されちゃいましたか……でも、顔はそうでもない?(足を飲み込まれながら、くるりと腰だけ捻り、両手を広げる)
風月@GM:@ミス。 右肩の先にくっついているカイの頭が喋ると。
風月@GM:@クロエの全身に覆いかぶさるかのように、アメーバ状に溶け出したカイの身体が襲い掛かる!
クロエ:一つ、一つ、試していきましょう(両手の上には、回転を始めた鉄球が一つずつ。掌で、キンキンと煩く空気を焼きながら回る鉄球は同じタイミングで射出され2つともがカイの顔面目掛けて放たれる)
クロエ:ハイリさん、へループ。(覆い被さってくる泥のようなアメーバのようなものから目だけを庇いつつ、火蜥蜴が文字通りに火を噴く。自身を加速させているときのように、踵から、火を噴射して足を引っこ抜こうと)
ハイリ:ダメージが…通ってない? 掴み所がないなぁ…ッ!(カイの元へと走り込み)いいけどちょっと痛いの我慢ね!(クロエが足を抜こうとするのを手伝うように、クロエの足元を飲み込んでいるアメーバ状の体に向けて雷撃を落とす)
風月@GM:カイ>クッ―― (襲い掛かるアメーバ状の身体を突き抜け2つの鉄球がカイの頭部へ直撃する。その反動で頭は背中辺りまでグニャリと撥ね飛ばされ、一瞬だが身体の動きが鈍る)
イリナ:マリー>私はこっちを!(クロエの後を追従する猛禽状の瘴気に向かって粒子砲を撃ちこみ、蒸発させようと試みる)
クロエ:おぉ、ハイリさん、イリナちゃん、見ました今の? スゴいですよこれ! 手から離しただけで、回転だけでこの威力!
風月@GM:@クロエの目を庇った両腕に瘴気の肉が付着し、同時に足を浸食するそれは皮膚を焼き骨格組織をも溶かし始めクロエそのものを取り込もうとする。が、そこにハイリの雷撃がさく裂する!
クロエに電撃を浴びせながらも雷は足回りの瘴気を打ち払い、動きが鈍ったこともあってハイリはクロエを引っこ抜いて後退することに成功する

イリナ:…ごめんね、見てる余裕なかった(超痛い)
ハイリ:すごいじゃないかクロエ、完成してからずっと試したいって言ってたもんね!(きゃっきゃしながら引き抜いたクロエごと飛び退り)にしても…わりと物理的な取り込み方だね。
クロエ:あっつ! いし痺れる! ……痺れたのはハイリさんの雷のせいですが。ふむ?(両腕を見ると、)
風月@GM:@本体が鈍ったのと同時に猛禽たちの動きも固まり、その瞬間にマリーの放った粒子砲が纏めて猛禽たちを薙ぎ払う。光に巻き込まれて影が祓われるかのように蒸発する猛禽たち。
その一瞬後に、その先にあった山肌に盛大な火柱が吹きあがった)

クロエ:中々の溶解っぷり。(服も皮膚も所々焦げ落ちて、右手など中指から右が金属の骨格が見えて、しかも欠けてる。その腕で戻ってきた三つの鉄球を掴み)
風月@GM:カイ>はい、溶かして瘴気に混ぜて同化するだけですので、割と物理的ですよ。惜しむらくは味が分からないことですかね。ハイリ様とイリナ様は実に美味しそうに見えたのですが、残念です
イリナ:マリー>出力が高ければ蒸発させられるようですね。瘴気が有限だとするなら有効な手段かもしれませんね
風月@GM:カイ>(背中に回っていた首がぐぐぐっと動いて元の位置に収まり、下半身もアメーバ状から4脚へと戻っている。だがその額には見てわかるほどの亀裂が走っていて、これは元に戻っていない)
クロエ:中々見た目ひどいことに。出力40%ダウンといったところですか、ま、手ですし問題なし、あとで、修理しませんとね。
ハイリ:クロエ、君美味しそうに見えないってさ。
イリナ:ほんとに人形だったんだ…
風月@GM:カイ>ええ、そこのアーリィ様が亀裂を封印してらっしゃいますので、瘴気は有限で御座いますね。やりくりが大変です
ハイリ:にしても…消化して同化するっていうなら、どうしてあの二人にはまだかろうじてっぽいけど意識が…あ、もしかして消化中ってこと?
風月@GM:カイ>皮膚は良いのですが、中身が機械でらっしゃいますからね。まぁ私もガーゴイルで御座いますので、無機物の身体は食以外の意味で”そそる”ので御座いますが
クロエ:なるほど、それで私に五本も差し向けてきたと。でも筋肉が足りませんよ、筋肉。もうちょっと鍛えてからですね、カイさん。
風月@GM:カイ>そんなところですね。すぐに消化してしまっては皆さんにやる気を出して貰えなさそうでありましたので
風月@GM:カイ>毎日腕立て500ではやっぱり足りませんかね? いやはや、精進いたします
クロエ:ジャギさんやヨーゼフさんぐらいあるとステキですね、そうなって下さるとお話しちゃうかも。あ、ちゃんと自分で鍛えた筋肉ですよ?
ハイリ:触れればジュージュー。飲み込まれればレッツ消化。近づきにくいしかといって悠長にしていたらあの子らが危ないと。
クロエ:その腕も中々太ましくていい感じなんですけど取って付けたみたいなのは歴史が感じられないから駄目です(三個の鉄球を、地面に落とし)
風月@GM:カイ>それは手厳しい。私の身体、つい先ほど溶かしてしまったのですよ。……そう、もはや元には戻れませんし、後にも退けぬのです
風月@GM:カイ>柔い身体ですが、それもそれで利点があるのですよ、と!(太く長い腕を次々と触手のように撓らせ、ぐにゃりと歪み先端を槍のように尖らせ始める)
クロエ:なんと。珍しくご同類に会えたと思ったら、もうないとか……
ハイリ:形状は自由自在だね。…クロエ、一応聞くけど、何か手立てある?
イリナ:マリー>(迎撃用に次弾をチャージし始める)
クロエ:顔、というか頭部への攻撃は有効なのは今確認しましたので頭狙い。ですかね。
ハイリ:なうほど、それじゃあボクはあの子達の救出をメインにしたいけど。…ずい分前にエイボンがくれたあれ、試してみたんだよね。
ハイリ:@うじゃないよるだよ。誤字った。
クロエ:それと、図らずも胴体に思いっきり蹴り入れちゃいましたけど、中心部付近に子供たち居ないんじゃないですか?
風月@GM:カイ>体など要りません。心など要りません。必要なのは…… ただ弱者が虐げられないという、結果のみ!
クロエ:上から下に衝撃叩き込んで、下にぶちまけたのに出てこないってことは、腹か背中側にいるかもしれませんね。
ハイリ:消化中だって言うなら、少なくとも固形はどこかにあると思うんだよ。腹の中に入れば分かるかなって。
クロエ:あぁ。自在に位置変えられる可能性も、そうですね、ハイリさんに入って貰う方が確実かー
クロエ:(懐を漁り、紫色が蠢くような不気味な弾丸を取り出して)……数秒とはいえハイリさんが欠けるのか。私も使いますかね
風月@GM:@無数の触手は蠢き、高速で伸縮し、パシュン! と皆の心臓を貫かんと矢のように伸びてくる。その数1つ、2つ、3つ! ハイリ・クロエ・イリナ其々に向かう!
ハイリ:うん、出る方法も一応あるし、その間頭ガンガンやってくれればいいかなって。悪いね、少し待たせるよ。
クロエ:どうぞ。けど、一分以内には出てきてくださいよ? 私とイリナちゃん達だけでは手に余るので。
イリナ:マリー>イリナ!(チャージした粒子砲をイリナに向かう槍に吐き出し、相殺しようと)
クロエ:(地面に落ちて、回転を始めた鉄球の一つが、向かってくる槍を下からかち上げんと跳ね上がる)
ハイリ:了解。(刀の柄に手を握るが、抜かない)遅い。(触手をギリギリまで引きつけてから地面に沿うように身を低くして避け、そのままカイに向かって走りだす)
風月@GM:@粒子砲の光の筋が槍を消し飛ばし、跳ね上がる鉄球が穂先をズラしクロエの身体を紙一重で掠めさせる
クロエ:まずは、百年前からこんにちわ。三百年前まで戻ると、あとがツラいので(弾丸を煙草のように加えて、齧り)
風月@GM:@同じくハイリに向かった槍も頬に触れるかどうかと言うところをかすめる。だがこれは生きた槍だ、消し飛ばされなかった残り2本はUターンして再度背後から心臓を貫かんと追い縋ってくる
イリナ:液体を縫い付けるのは難しいし…ううん、やるだけやってみる!(裁断鋏を召喚し、残りの2本の槍の根本を切断せんと操作する。本来は布状のものを切るためにあるが液状なら簡単に切断できると判断)
ハイリ:イリナー、ごめんそれ任せる!(刀の柄を握るが、抜かない。ぼんやりと発行を始める柄から伝わる意識に目を細め)なるほど、自然と分かるとはよく言ったものだねあの人形師。
クロエ:(ボロボロになった両腕、掠めていって朽ちた頬が、逆再生のように元の質感を取り戻し。衣類の変化はないが、ゆっくりと、一歩踏み出し)
クロエ:(駆ける。鉄球と共に、射出された鉄球とも変わらぬ速度を二歩目から、三歩目からはさらに早く、一歩ごとに速度を増してカイの元へ)身体、軽ーい!
ハイリ:いやいや、図体でかくなってくれて助かったよ。(まだ、カイまでは距離があるが足の速度を緩め…人工宝具を発動)でないと入れない。(照準をカイの体内に向け、『一歩』踏み出す。其所に居た体が掻き消え、距離と物理を無視した歩みでカイの「中」に踏み入ろうと)
風月@GM:@クロエとハイリを貫かんと追い縋る2本の槍。だがそれらは唐突に空中に現れた裁断鋏によって根元から断ち切られ、ビチビチと地面に転がった。鋏の方は瘴気に浸食され消えてしまうが問題ないだろう。
地面に転がった槍は腕へと形を戻し、再び2人に追い縋ろうとするが、駆ける2人に追いつくには指では役不足のようだ。
すぐさまカイは猛禽に変えようとするが、その時には既に2人はカイへ到達している。

風月@GM:@ハイリの『一歩』は焼けつくような全身の痛みと急速な脱力感と言う代償を残しつつも、カイの『中』へと届へと
風月@GM:@ミス カイの『中』へと届く
クロエ:ナイスアシスト、イリナちゃん! ハイリさんは行ったし二人と一体、もうちょっと、頑張りましょ!
ハイリ:っふぅ…これはきついね、消化されるまでに出て行きたいところだけど……。(不快感に眉を顰めながら、カイの中に取り込まれてしまった二人の姿を探し)
風月@GM:@そして気づくだろう。この中に、2人の姿は無い。片鱗も気配もない。何処をどう見ても、調べても感じても、『消化された痕跡すらも無い』
イリナ:うん!切れるならまだなんとかできそう!(なるべく早く鋏を再召喚して、翼を1枚ずつ切り落とそうと)
クロエ:(後から追いついてきた鉄球を掴むと、身体ごと捻りを入れて、間近からカイの額へと 目掛けてスローイン。回転そのものにエネルギーを加えられたそれは投球というより槍を放つような轟音をあげて飛び、クロエ本人もまたそこから身体を戻しな がら右足の上段蹴り。足の甲をカイの右頬目掛けてぶち込むべく振るう)
ハイリ:……おかしいな。これじゃあ、最初っからあの二人がいないみたいだ。(人の肩を焼き付ける一部を握りつぶし)
風月@GM:カイ>この異物感…… 何か使いましたね? そうか、これが貴女の悪魔としての力ですか、ハイリ様。また厄介なものをお持ちで……む!
ハイリ:さーぁどうだろうね。というかキミ、二人とも中にいないんだけど?
風月@GM:カイ>腐っても鋼鉄の息子、柔いだけではありませんよ!(唸りを上げて飛ぶクロエの脛に合わせ、両腕を合掌させ肘打ちを放つ。インパクトの瞬間にダイアモンド並みに硬化したその肘がクロエの脛にめり込み、クロエの足の甲もまたカイの頬へとめり込んだ)
風月@GM:@ミシミシとお互いの身体を軋ませる嫌な間が生じる。だが次の瞬間にクロエが投擲していた鉄球が再度カイの額へと刺さり、その巨体が大きく後ろに仰け反ることで彼我の距離が開いた
風月@GM:カイ>ガッ ハッ
風月@GM:@一瞬意識が飛びかけたのか、ふら付きながらもカイは上空へ逃れようと翼を広げる…… が、それも叶わない。一つも羽ばたかないうちにその翼が鋏によって切り落とされ、浮き上がる前に地面へと戻されてしまう
風月@GM:カイ>フ、フフ…… もっとよく探しては、どうです?
クロエ:おお、あっぶな! ……けど、惜しい、その硬さにもうちょっとパワーがあればね、伊達にその鋼鉄に蹴り入れた足じゃありませんよ。
イリナ:マリー>(荷電粒子砲を落ちた翼に放ち蒸発させようと)
クロエ:さあて、それじゃ、もういっぱーつ!(遅れてやってきた三つ目の鉄球を手にとって、爪先を天まで掲げる、スローイングフォーム)
風月@GM:カイ>(クロエの一撃がめり込んだ頬は粉砕され、顎から下が既にない。鉄球が直撃した額表面が削げ落ち、もはや割れないように片手で支えているような状態だ)
ハイリ:消化中であるなら、どこかに固形として残っていなくちゃおかしい。この体のどこかに 飲み込まれているにしても、現状大打撃を食らっている頭部でないならこの胴体のどこかにいるはずだ…クロエ—。何か見当たらないんだけどー。(外に向かっ て叫びつつ、目を閉じる。カイ以外の魔力や瘴気の波動が無いかを探る)
風月@GM:@マリーが焼くことで翼は地面を巻き込んで派手蒸発するが、そうしないでもカイの身体は外周部から徐々に崩壊を始めている
風月@GM:@ハイリがいくら探っても何の反応もない。無さすぎる。まるで初めから居なかったかのようだ。
クロエ:(火蜥蜴が何度目かの炎を上げる。装備品の、身体中のギアが悲鳴を上げるほどに回 り、あの落下踵落としのときのような全身運動。地面に数メートルのクレーターを作り上げるほどの踏み込みから、膝に、腰に、腕にと力を伝達させ、それで もって放つ鉄球は先程よりもさらに唸り、大砲のように、カイの額に飛ぶ)
クロエ:居ないなら仕方ありません、ハイリさん、思いっきり玉投げちゃったんで早く脱出したほうがいいですよ。巻き込まれるかも。
ハイリ:うん、というかクロエこれもう頭部と言わず胴体と言わず崩壊始めてるね。斬って出てもいいかな。
風月@GM:カイ>チィ、せめて彼女だけでも取り込めれば……!(カイの身体が蠢き、全ての手足が形を無くす代わりに全身が球状となり、急速に硬化しはじめる。同時にハイリの身体に掛かる圧力も増し始める)
風月@GM:カイ>(その球体もすぐにひび割れるのだから一か八かのクソ力と言うやつなのだろう)
ハイリ:確かに、子供とはいえ異貌二人を飲み込んだにしては脆いかなぁ。…まぁいいや。(鞘を手にして…今度は全身の肌が薄らと硬質化してくる)カイ、せっかくだから教えてあげるよ。
風月@GM:カイ>あと少し、あと少しの、力が――(抜けていく力に歯噛みした瞬間、その額を、大砲の如き鉄球が貫いた)
ハイリ:悪魔っていうのはこういうのだよ。——切り裂け、”不斬”(急速に魔人化を施した体が一歩踏み出す。鉄球と入れ違いに、目の前の黒い体を突破る形で外へと飛び出そうと)
クロエ:力なんか取って付けるから、こういうことになるんです。
風月@GM:@……巨大な黒い球体は、ガラスの如く砕けた。最初は額が粉微塵に砕け、次に全身が吸いか割のように割れる
風月@GM:@ミス スイカ割りのように
ハイリ:まぁ、身につくはずないからね。
風月@GM:@あれほどの瘴気、あれほどのエネルギーを蓄えた邪神の最後は、張りぼての如く呆気なく瓦解した。砕けた瓦礫と見比べればそこから出てきた魔人の方が余程圧力を感じるほどである
クロエ:責めやしませんけれどね、元々そうあれと在る私達人造物は、どうにもそのへんの認識が人より薄いですから。
ハイリ:その点、イオンを作った主任は完成形を定めなかったからね。ただ新しきものであれって。……あれこっちも相当おかしい(
イリナ:マリー>これで終わり、ですか…
風月@GM:@その瘴気の瓦礫も核を失ったからか徐々に気化して黒い霧へと変わり、風に飛ばされていく
クロエ:敗因は、勉強不足でしたよ、カイさん。
風月@GM:@後に残ったのはカイの羽織っていた黒い外套と、散々にひび割れた灰色のビー玉程度の球体だけだ
クロエ:おかえりなさい、ハイリさん。無事生還できたことにお祝い申し上げたいところですけどその前に一刻も早く魔人化やめて。吐き気が……!
イリナ:えっ…ハイリ…さん…?(目を疑う)
ハイリ:おっとごめん。(息を思いっきり吐くと魔力の皮がはじけるように元に戻る)
風月@GM:カイ>あの世で勉強し直しますよ。……さて、もし同じ場所に来ることがあれば、その時は聞かせて下さい、アーリィ様。貴方の作った世の姿を……
ハイリ:あいたた…しかし、助かったよ。あの宝具使うと足の筋肉割けるんだよね。
風月@GM:@最期にそれだけ言い直すと、灰色の球体も砕け、完全に灰に変わっていく
クロエ:灰の一掬いでも持っていってあげましょうか、アーリィに。
イリナ:大丈夫?待ってて、割けた傷ならすぐに直せるから(裁縫箱からありとあらゆる道具が出現し、人形を修復するかのようにハイリに纏わりつく。 すると、見た目は変わっていないが、脚の付け根の方から筋繊維が次々と繋ぎ合わされていく)
ハイリ:おっと…あー癒される。ありがとうイリナ。……しかし、あの二人は何処に行っちゃったんだかなぁ。痕跡は一切なかったよ。
クロエ:(咥えたままだった銃弾をぺっと吐き出して、懐に仕舞い込み)私の修理は人里戻ってからですね。効果切れたから手も頬も戻ってきた。
風月@GM:アーリィ>うん、この戦いを忘れないようにしないと…… それと皆ごめん、結界は強化したんだけど、瘴気の量が多すぎて全然持ちそうにない!
イリナ:クロエさんのは元が溶けてるからちょっと直せないかな……それって、どういうこと?(きょとん)
クロエ:シェリル>弾けるってこと。
ハイリ:ちょっとアーリィさーん!?
風月@GM:@カイ自身が言っていたことだが、彼が消えたところで亀裂が閉じるわけではない。無理やり押し広げた亀裂は通常の何十倍もの瘴気を垂れ流し、結界の魔力を徐々に浸食し始めている。このままでは遠からず破裂するだろう
イリナ:ええぇぇぇっ!?
風月@GM:アーリィ>亀裂の規模が大きすぎるんだ!
ハイリ:いやいやいやマズイでしょっ、ここで爆ぜたら下の集落どうなるのさ!
クロエ:シェリル>あ、私に期待してもらってもダメですよ。アーリィの不始末ですし手は貸さない、とか、先生っぽいこと言ってみてるけどー。私の魔力でももうコレどうしようもできないだけでしてー。つまりー。逃げましょう(たったったったっ)
風月@GM:アーリィ>集落が飲まれる、それだけじゃない! このままじゃ東方が冥界と繋がってしまう! そうなると5000年前と同じことが起きちゃう! 悪魔たちが地球(こちら)に侵攻してくるんだ!
ハイリ:わぁボクあっちにいい意味の知り合いと悪い意味の知り合いいるんだけど。
クロエ:シェリル>(ぴた)逃げてもダメかーそうですかー。
風月@GM:アーリィ>どうすれば、どうしたら…… そうだ九十九の鍵! 
イリナ:…これで、亀裂縫い合わせられたりとか、なんてないよね(ハイリを直したついでに、亀裂の端から縫い付けていこうとする)
クロエ:集落にある魔導書>ワタクシたちの時代来ちゃうー!? やっほーう! これで主探し も捗るしワタクシもいよいよ本体自らが現世にでての脚本作り始まっちゃう感じでございますなとても楽しみですがしかしいやいやコレをどう治めるかというの にもとてもとても大変興味がございましてね人間ではありませんが生き物が今わの際に発揮するパワーといいますかソレを眺められるなら現世に出られることが なくても我慢するんですがいやでも(以下略)
ハイリ:集落にある魔導書のうえに鎮座する下膨れ>うるさいぞ。
風月@GM:@裁縫魔術によってある程度亀裂の形は変わったが、穴の大きさの総量が変わることはない。パズルピースが足りていないかのように、”次剥ぐための布”が足りないのだ
ハイリ:そうか、九十九の鍵を放り込めば…っていってもお手すきの鍵がないと思うんだけど!
クロエ:シェリル>残念ながら私も手持ちには持っていないのですけれど。アーリィ、何か持ってる?
風月@GM:アーリィ>亀裂と言うのは世界の欠落部分なんだ、だからそれを埋めない限り塞がることはないんだよ。そしてそれを埋めるのは零れ落ちた世界の欠片、つまり九十九の鍵なんだ。
風月@GM:アーリィ>僕は持ってないんだけど、確かカイさんの外套が孤独者(アイソレーター)っていう鍵のはずだよ
イリナ:マリー>塞ぐためには、九十九の鍵という材料が足りないわけですね。
風月@GM:アーリィ>うん。だから勿体ないけどアレ使っちゃおう!
ハイリ:あれ?
ハイリ:あーっと、外套っていうとあの辺に…。
風月@GM:@ハイリが見渡すとすぐに見覚えのある黒い外套が見つかる
クロエ:勿体無い、まぁ、欠けた鍵はまたいつか補充されるでしょうし。カイさんには申し訳ないですがそもそもあの人が原因ですし。
イリナ:亀裂に投げ込めばいいの?
風月@GM:@ハイリがその外套を手に取ってみると、ペラリと1枚のメモ用紙のようなものが落ちてくる
ハイリ:あとシェリル! カイが鍵持ちなのうっかりいい忘れてたアーリィにペナルティ加算!(治った足を早速フル活用してカイの残骸に駆け寄る。外套を掴んで引きずり出すと、そのまま亀裂に走りより)ええい、ここのメンツじゃギリまで亀裂に近づけるのがボクだけでよかったよ!
ハイリ:っとと、なにこれ…?(まったメモを片手で取ると横目を走らせ)
風月@GM:メモ帳には手書きされたらしきこの山を模した地図が描いてある。見てみると、山頂から少し下った場所にある雪原に丸印が付いていた
クロエシェリル>このペナルティ、私だけでは手に余るなぁ……ううん、あ、そーだ。アーリィ、たしかデジマの、たしかジャギさんの娘さんのツバメちゃんだっけ? あの娘と仲良かったっけかな、あの娘に色々言い付けて、叱って貰いましょーかねぇ~
風月@GM:アーリィ>うん、それを投げ込んで! 穴が広がりすぎてるから1つで埋まるか分からないけど、たぶん大丈夫だと思う
ハイリ:……。(ズボンのポケットにメモを押し込んで)アーリィ! これ亀裂に投げつければいいの? ……あー、見てみてほらほら、隙間から悪魔がちらっと見えるよ。皆ボクの顔知ってる風だよ。モテる女は辛いねそおい!(ぐしゃぐしゃにして重さを持たせた 外套をそいつらに投げつける勢いで投擲)
風月@GM:@外套が投げ込まれると薄いガラスのような被膜が形成され、急速に亀裂の色が薄れていく
風月@GM:アーリィ>よし、向こうからだいぶ離れ始めた! ……けどちょっと、足りない? か…… イリナ! あの薄いガラスをなるべく丈夫に縁と縫い合わせて! 
ハイリ:めったに見れない光景だけど、あんまり長く見ていたいものでもないねぇ、これは。
イリナ:やってみる!(3つの針と大量のまち針で地面と硝子を癒着させようと)
風月@GM:@世界を縫い合わせるという奇妙な光景が繰り広げられ、数分もしないうちに亀裂のあった場所には大きなガラスの蓋が空中に縫い合わされるという妙な光景が出来上がるのだった
風月@GM:アーリィ>……うん、安定した
イリナ:なんだろう、ものすごく珍しい体験してる気がする(
風月@GM:アーリィ>完全に消えたわけじゃないけど、少なくともこの地球のどこかに繋がった状態で固定化されたみたい。もう大丈夫だよ
風月@GM:アーリィ>凄いねイリナ、世界を縫い合わせるって多分人類初めての試みだよ(
クロエ:なんともまぁ、シュールというか、面白いというか。ですよね、やったねイリナちゃん、人類史に名前残せるよ!(
イリナ:嬉しいけど素直に喜べないよ!(
ハイリ:やったね!( あ、そうそう、あの外套からこんなん落ちたんだけど(メモをひらひら)何か雪原に丸印がついてる地図が書いてあった。
風月@GM:アーリィ>んー、ここから歩いて15分ぐらいだね。飛び降りると30秒ぐらいかな(
クロエ:歩くにしても飛び降りるにしても、少し休憩したいですね
風月@GM:アーリィ>うん、そうだね。流石に僕も魔力切れだよ……
イリナ:マリー>私、見てきましょうか?
ハイリ:ボクもちょっと魔力大盤振る舞いしすぎたよ…。
ハイリ:その頃の喧しい魔術書の上に鎮座していた下膨れ>(魔術書の間にまんじゅうを挟んで帰っていった)
クロエ:饅頭挟まれてお持ち帰りされる魔導書>ワタクシはあきらめないぞぉぉぉぉ……
ハイリ:…なんだろう、今すごいしみじみと危機が去ったって気がしてる(
クロエ:マリーさんだけ行って何かあっても困りますから、皆でちょっと休憩してから皆で行きましょ。
イリナ:マリー>そうですね
風月@GM:アーリィ>うん、みんなで行こう
イリナ:落ち着いたら、また痛くなってきた…
ハイリ:じゃあ少し休もうか。
風月@GM:@
風月@GM:@後日談となるが、ハイリの拾った地図の場所に行くとマキナとリューが上手く雪原にカモフラージュされたかまくらの中で寝ているのが見つけられた。上着と布団が用意され、数日分の食料もあり、「危ないと思ったら使いなさい」と書置きされた発煙筒まで用意してあった。
風月@GM:@どうやらカイは初めから子供たちを巻き込むつもりは無かったようだ。というかこの待遇を見るに大分過保護だったようである。よく目をかけていたからこそリアルな人形劇ができたということだろうか。
風月@GM:@それをいつか子供たちに説明するという仕事を含めて、アーリィの前途は多難なようである
風月@GM:@ただそれでも、彼はもう迷わないだろう
風月@GM:@