風月@GM:@
「異貌と人間は。共存できるかな?」

アーリィは世間話のようにそんな質問をした。
子供たちは今してるじゃん? と無邪気な顔をする。
そして黙々と食事を進めていたカイは橋を止め、微妙に苦い表情をした。

アーリィはいつものように微笑を浮かべているが、目は少し真剣だ。
きっとアーリィがここに居る理由もそれに絡んでいるのだろう。


と言うところから再開ですー。

ハイリ:(もぐもぐ)んー。また急にどうしたんだい?
ルナ:また急な話だね。何かあったの?
シェリル:共存。共存ねぇ……(サラダしゃきしゃきもぐもぐ)
風月@GM:アーリィ>僕は迷っているんだ。ここの"王様"となって皆を守るか、もっと色々見て回って別の何かができないか探すのかを
ハイリ:そもそもキミがこうなっている流れをまだはっきり聞いていないような気がするんだけど。
風月@GM:アーリィ>ここには人間と異貌、双方の『生存競争に負けた弱者』が集まっているんだ。いわば、避難所だね
風月@GM:アーリィ>僕はたまたまこの場所のことをカイさんに教えてもらって、僕に何かできることは無いかと思って来たんだ
風月@GM:カイ>異貌領に弱者が生きる場所はありません。弱ければ食われて死ぬ。故に弱者は群れるしかない、強者の目から逃れて。それがこの地です。
シェリル:アーリィのことですし、その共存っていうのは『仲良く手と手を取り合って』とかいう類の其れでしょう?
風月@GM:アーリィ>そうだよ >シェリル
ハイリ:デスヨネー。
シェリル:ふむ、それなら、極々限られた状況でなら可能でしょうね。たとえば、此処のような。あるいはハシヒメの治める港町、ここに居る皆さんと月光の関係性、そういう利害関係から生まれ得る関係と場所ならば時が経てばそのうちに有り得る。
イリナ:私は、出来ると思う。 昔、異貌の友達がいたこともあるし。(その顔にはどこか影が差している様な気がする)
ハイリ:ボクもシェリルと同意見だね。それに適した条件と環境であれば、いずれはって感じかな。
風月@GM:アーリィ>そうだね、僕もここはモデルケースだと思ってるよ
シェリル:個々人、組織間ならばあるいは。それを超えて国家間や世界規模というならそれは不可能っていうか無茶な注文でしょう。
風月@GM:アーリィ>それは、なぜかな?
風月@GM:アーリィ>イリナも、異貌の友達が居たんだね。……じゃあ、あの、良かったら僕とも友達になってくれないかな?(ちょっとはにかみながら)
シェリル:何故? それは勿論、世界には、異貌と人が、人と人が争わないと困る者達が多いか らですよ。各言う私がそういう側の人間だ、まぁ、アビスに居てこんなこと言うのも何ですけどねぇ……私達みたいな者が造ってきた歴史が深すぎる、おかげさ まで、異貌に恨み持ってる人間なんざ山ほど居ます。
ハイリ:もしそれをやりたいっていうなら、ボクやアビスが歩んできた歴史と同じくらいの歴史を歩めばワンチャンかな。
イリナ:私の親も、『異貌なんて穢らわしい、危険だ、今すぐハンターに連絡しろ』って。 大人はみんなそう。
ルナ:……(ひとまず黙ってお茶を飲みつつ、皆の話を聞いている)
ハイリ:まぁ仕方がないよ。現に異貌が原因で一生ものの傷やトラウマを追う人は後を絶たない。西方の異貌は特に、こっちよりも理性か知能が低い分難しいね。
イリナ:悪い人じゃないみたいだし、いいよ、よろしくね。>アーリィ
シェリル:異貌に恨みを持っている人間たちが造ってきた歴史もこれまた深い。イリナさんの親なんかはそのクチじゃないですか? 異貌に何かされてそう言ってるのか、何もされてないけどされた人間がそういう風に教育したのかは知りませんけどね。
風月@GM:アーリィ>黒人と白人、十字教と異教徒、利害が合わず争い合った歴史は人間の中にもある…… と本で読んだよ。一部は今でもいがみ合ってるけど、でも世界的に見ればだいぶ手を取り合うようになったんじゃないかな? それと同じ歩みを、異貌と人間も歩めないのかな?
ハイリ:じゃあアーリィ、キミはその考えを異貌と人間双方にどう伝え、そしてどう行動すればいいと思う?
風月@GM:アーリィ>うん、よろしくイリナ。えへへ、これで友達だね(本当に嬉しそうに、女の子のように花の咲く笑顔を浮かべ)
シェリル:おかげさまで、儲かる、儲かる。恨みを晴らすために、恨みを晴らさせるために、そ ういう人達の為に私達のような人間が居る。そういう人達のために兵器を売る人間が居る、あるいもっと……この混沌とした世界をこそ維持するための勢力すら が今の世界には居る。共存を望むなら此れの排除をしなきゃいけませんね。
イリナ:私、クロエス大聖堂の生まれで、小さい頃に異貌絡みか何かで事件があったみたいで。私はよく覚えてないんだけど…
風月@GM:アーリィ>人間同士のいがみ合い、その原因は二つあると思う。一つは食糧危機などの生活の不安、そしてもう一つはシェリルの言う利権。 だからそれらを解決すれば、時間を掛ければ仲良くなれると僕は考えてるよ >ハイリ
風月@GM:アーリィ>異貌とのいがみ合いでもね
風月@GM:アーリィ>行動か。そのためにどう行動すればいいか迷ってるからここで悩んでたんだ>ハイリ
風月@GM:アーリィ>目指すのはまずは人間と異貌の相互不可侵条約だと思う
シェリル:相互不可侵条約かぁ~……絶対邪魔してきますよ、先の、ほら、件の勢力がね。
風月@GM:アーリィ>双方の毎年発生する人的被害、および軍事費の額を内部投資に向けられる事で統治者の利権は抑えられないかな? 人的な不信感はこの街を維持し、交流の拠点とすることで時間的に解決できないかと思ってたんだけど
風月@GM:アーリィ>ああ、なるほど。統治者ではなくて第三勢力的な人たちが居るんだったね…… これは難しいなぁ
ハイリ:ううーん……間違ったことは言ってないよ。言ってはいないんだけど。足りないものもあるかなそれだと。
風月@GM:アーリィ>足りない物? いっぱいあるとは思うけど、お金かな?
風月@GM:カイ>……力(ぼそり)
ハイリ:心への理解が足りない。
イリナ:異貌に恨みを持っている人が、其れじゃあ納得しない…ってこと?
風月@GM:アーリィ>そしてその逆もしかり、……と言うことかな?
ハイリ:アーリィ、もし仮にツバメが殺されたと仮定しよう。その辺のアリを戯れで踏み潰したくらいの理由で。
風月@GM:アーリィ>……(その光景を真面目に想像した)……うん、それはとても、悲しいね
ハイリ:それをやった本人と、キミは常に笑顔で握手をし続けられるかってことじゃないかな。
ハイリ:どんなに利害の話をしたって、どんなに未来の話をしたって、今生きている人達には今しかないんだ。将来的な平和のために、今の人達を置き去りにできるか。
シェリル:ほんのちょっと話しただけで問題はこれでもかってぐらいに山積みですね。
風月@GM:アーリィ>……人の心を変えるのは難しい、か。確かに、そんな人と笑顔で握手は難しいよ。自分ですらそうなんだから、人にそうしてもらうのはもっと難しいんだろうね
シェリル:でもその上で私、アーリィがやろうとしている事、とりあえずやってみればいいんじゃないか、と、思ってます。
ハイリ:ああ、うん、それはボクも同意見。やってみればどうかな。
イリナ:私にできることがあれば手伝うよ
シェリル:結果が無残なことになるか、はたまた、成功するかは分からない。万全の準備を期して事を成したことなど、私が知る中では、あの西の三大国を造った三賢人すら出来なかったことなんですから。準備不足で見切り発車上等じゃないですか。
ハイリ:逆に完全なルートを決めて始めると確実に頓挫するからね。
シェリル:……三賢人を例に出したのはちょっとミスったかも。あの方々、調べれば調べるほど、何か見切り発車感半端ねぇから(
風月@GM:アーリィ>ありがとうみんな。問題ばかりだし、本当は無理なのかもしれない。それでも僕、やってみるよ。 ……人間と異貌、どちらかが滅ぼされて終わりなんて、嫌だから。マキナとリューも、僕とイリナも、そして他のみんなも。ずっと仲良く居てほしいから
ルナ:……気持ちがまとまったみたいで、なによりです。(お茶傾けながら)
ハイリ:ある意味お手本のような見切り発車でなんとかなった人じゃないかな(
風月@GM:アーリィ>だから僕は此処に宣言する! 『永世中立国・エデン』の建国を!
ルナ:大きく出ました。
イリナ:そうなるの!?(
風月@GM:アーリィ>カイさんに言われたんだ。人間と異貌両方に話を聞かせるなら、まずは国でも作って体面上だけでも対等にすべきだって
シェリル:建国とは大きく出ましたね、そのカイさんも言ってましたけれどもっともっと力は付けなきゃいけませんね~アーリィ?
シェリル:とりあえず、そうですね、どうせ大きく出すならここは一つ。目標、ゼアノート。たしか何度か会ってますよね、ほら、あの恐いおっさん。
ルナ:こっちもまた大きな目標。(
風月@GM:アーリィ>いきなり僕の知りうる限り最高レベルの目標が立っちゃったよどうしよう(
ハイリ:シェリルさすがにそれは無理だとおもう(ノンブレス)
風月@GM:アーリィ>どうしようどこかにドラゴンボー○ないかな!?
ルナ:それでも難しい気がします(
ハイリ:アーリィ、さすがにシェリルのいう目標は鵜呑みにしないほうがいいよ。ここはもう少しランクを下げてシオンあたりから(
風月@GM:アーリィ>そっか神○より強いのはだめなんだっけ!?
シェリル:第三勢力の、っていうか、あそこの頭。九尾の狐ですからね、あの化け狐、ゼアノートじゃないとどうしようも出来ないってアビスがぼやいてたの聞きました。アーリィが第三勢力と戦り合うならようは其れぐらいの力は無いとねぇ~ハッハッハ。
風月@GM:アーリィ>や、やりがいがあるなぁ、ハハハ(冷や汗ダラダラ)
ルナ:がんばってくださいね(棒読み
ハイリ:まぁ対等に話し合うにはまずある程度の力はいるからね、頑張れ。
シェリル:あるいは、あのおっさんを味方に付ける、とか。あ、説得するのは一人で行って下さいよ。私間違っても付き合いませんから。怖いし。
風月@GM:カイ>力。そう、生き延びるには力が必要です。かんばってくださいアーリィ様。私は生存競争に敗れた弱者ですが、アーリィ様ならそれができると信じておりますので
ハイリ:お父さん、子供には優しいよ?
風月@GM:アーリィ>あ、そうか本人に頼んでみればよかったんだね! 今は忙しいけど今度行ってみるよ! 僕あのおじさん好きだし
イリナ:(アーリィくん、すごいなぁ)
シェリル:あ、おっさん連呼してるのは本人には是非ご内密に。バレたら後が恐いんで。
風月@GM:アーリィ>あ、うん、わかった(
ハイリ:(スマホを弄ってる)
ルナ:娘さんから連絡しといてもらえるって(
シェリル:おいちょっとそこのケモミー。待とうか。ごめんなさい待ってくださいお願いします!
シェリル:でも仕方ないじゃん! お爺さんって呼ばないだけマシじゃん! 五千歳超えてんですよ!
ハイリ:いや、最近お父さん「最近は暇でいかんな、たまには私に喧嘩を売ってくるようなヤツはいないものか…」って言ってたからちょうどいいなと思ったんだけど(
ハイリ:まぁ実際お爺ちゃんどころか化石だからね(
シェリル:化石が化石を化石呼ばわりするのはどうかと思いますが(
ルナ:シェリルさん今斬られるよ?(
ハイリ:化石じゃないと化石を化石呼ばわりできないよ(
ハイリ:ところで今の会話も含めた録音データ送っていい?(
風月@GM:アーリィ>ハイリは今でも若くてきれいだと思うよ?(無邪気な笑顔)
シェリル:斬らないで! あの人に連絡もしないで! あの人とバトるぐらいならもっかい腐食竜と殺り合う方がまだマシです!
ハイリ:お小遣いをあげよう。(アーリィに板チョコをあげる)
風月@GM:アーリィ>わぁい(ぱきんと割って半分イリナに渡しつつ)
イリナ:あ、ありがと!(ぱくぱく)
ルナ:和むなぁ(ほのぼの)
シェリル:って、おい、こら。何どさくさに紛れて甘いもの食べてんですか!? 駄目って言ったでしょ!
ハイリ:まぁそういうことなんで、気長になるだろうけど頑張れアーリィ。…ただ、ここ最近の異貌の動きが妙だ。もしかしたら大きな事が起きるかもしれない。キミのお姉さんの勢力辺りが、特にね。
イリナ:あっ(すっかり忘れてた顔。 次の瞬間手に持ってたチョコが消えた/ぁ)
シェリル:オーケー。イリナさん。アーリィ君。こっちにおいで(メガネをかけてから、両手に電流がバチバチ)
ルナ:(合掌
風月@GM:アーリィ>リロル姉さん(呼び方はこれにしたらしい)が? ……うーん、でもあの人いつも妙だよね?(
イリナ:わ、わたし皆みたいに頑丈じゃないからぁ!(逃げ出した)
風月@GM:アーリィ>はーい! ぎゃぁーーー(無邪気に近づいて簡単に電流の餌食になった)
ハイリ:そうだね妙だね( いつも通りの妙さなら良かったんだけど。どうもあの青いのも「継承」に本格的に目覚め始めてようだから。気をつけて。
シェリル:大丈夫大丈夫。きちんと手加減して八割殺しぐらいで勘弁してあげるからー(アーリィを黒焦げにして部屋の隅に放り投げ)
シェリル:(イリナを追っかけ)
ルナ:イリナさん、生きて戻ったら明日のご飯は奮発しますね……(
風月@GM:カイ>さて、アーリィ様の理想を、そして皆の生きる場所を具現化するには、まずは具体的な居場所が。そして体面上でもそれを保証する仕組みが必要です
風月@GM:カイ>ただそれを語るにはもう遅いようです。マキナとリュー……と、アーリィ様も寝てしまいましたし、ここで一先ず休みませんか?
イリナ:(女の子の平均より遅いくらいの走り)
ハイリ:寝たっていうか…まぁいいか。
シェリル:(あっさり追い着いて、イリナの頭をがっしり鷲掴み)はぁい……執行!(バリィッ!)
イリナ:ふにゅぅっ!…(一瞬悲鳴を上げて動かなくなった)
風月@GM:スバル>(応急処置をしてアーリィに毛布を掛け)かわいい…… いや、無残な寝顔ですね(白目向いてるアーリィに合掌し)
ルナ:目はとじさせてあげて(
ハイリ:せめてもの供養に(
シェリル:(動かなくなったイリナ(の頭)を持って引き摺って戻ってきた)
風月@GM:スバル>(よくドラマで死体にそうするように目を閉じさせた)
シェリル:これも。(アーリィの真横に放り投げ)
イリナ:マリー>今、なにか聞こえたような…(大きすぎるので別所で待機してる保護者)
ルナ:生きてますよね?(
風月@GM:スバル>はい、承りましたよ、と(イリナを毛布でキャッチし、手早く王宮処理を済ませてアーリィの横に毛布巻にして転がした)
シェリル:勿論。全殺しは得意ですが生殺しも結構得意です。
風月@GM:@ミス 王宮処理 → 応急処置 ※王宮関係の新RPG企画のシナリオ執筆中ですのでこうご期待!(誤爆ついでに宣伝)
シェリル:私、これでも元・月光。賞金首は首だけ持って帰ってこれるような依頼はあんまり多くないですからねぇ……フフフフ。
ハイリ:月光は基本人を生かすからね。
風月@GM:カイ>さて、では私は子供たちを親元に届けてきます。皆さまも程々にしてお休みくださいませ(電流組二人に哀れな目線を向け、さらに小さな毛布巻二つを抱えて出ていく)
イリナ:(息はしてるらしい)
風月@GM:@起きているメンバーはその姿に少しだけ、間違い探しの絵のような違和感を覚えた
シェリル:うん? ああ、任せちゃってすみませ……あ、カイさん、ちょっとちょっと。
風月@GM:カイ>はい、なんでしょう? ああ、2人の両親は目と鼻の先の天幕ですからいくらひ弱な私でも運べますよ
風月@GM:カイ>(天幕に顔だけ覗かせ)
シェリル:そうですか、明日の朝一応ご挨拶しにいきませんとね。他の村人集にもですがー……んー……(メガネを親指でくいっと軽く下にズラし、カイをじぃっと見て)
シェリル:クロエ>(シェリルにつられてカイを見る)
風月@GM:@先程は違和感が有ったように見えたが、今は何も感じない。……因みによく見てみたらカイの羽織っているローブは何らかのマジックアイテムか九十九の鍵だとよく見てみて分かる。これだけ見ても微弱な魔力の流れすら感じさせないのだから
シェリル:(ズラしたメガネを直し)いえ、なんでも。すみませんね、おやすみなさい。足元気を付けて。
風月@GM:カイ>そうですか、ご忠告ありがとうございます。ええ、十分に気を付けます
風月@GM:カイ>それでは(会釈して今度こそ離れていく)
ルナ:…おやすみなさい。
ハイリ:おやすみ。
風月@GM:@違和感の正体。それは魔力でも殺気でも不穏な動きでも何でもなく。あれだけ頑なに無表情だったカイの口元が僅かに歪んでいたからだと、彼が出て行った後に気付くのだった
風月@GM:@