黒斗GM:@
ミサキ家当代の当主はその座に就く時、必ず一振りの剣を打つ。これまでに培ってきた人生の全てを注ぎ、これからの一族を率いるための挟持を込め、
これからのさらなる発展の誓いと共に打ち上げられたそれは多くの場合生涯を共に過ごす愛刀と成る。

黒斗GM:@
伝説の二十三代目〝スラッシュ・エッジ〟ハイリの『雪消月』、五十六代目当主〝剣神〟シエンの『嵐月』、当代〝剣鬼〟テッサの『欠月』——……

黒斗GM:@
いずれも名刀のそれとは別にもう一振り、長年、東方三国連盟が出来上がるさらに前より親交と練磨を交わし合ってきた友であり家族でありライバルでもある ノーディ家当主のための刀も打つ。アマネヅキ、『遍月』と銘打たれたそれは現代のノーディ家当主アマネ・ノーディが所有している。

黒斗GM:@
しかしテッサ・ミサキはさらにもう一振り、三本目の刀を造っている。実親とは仲がよろしくないということもあろうが、自身を尊敬を込めて親父と慕っている シオン・ノーディのための、三本目。それがツキノダチ、『月ノ断』と銘打たれたそれは、剣士として活動していなかったこの十年の間も丁重に、錆ないよう、 切れ味が落ちぬよう、調整を施されて、今、皆の前に在る。

黒斗GM:@
抜かなければおさわり自由。

黒斗GM:@
持ち主のシオンはといえば、車内でお化粧中。キャンピングカーは現在、適当な距離を稼ぐために当て所なく疾走中。
皆は暇な持ち時間を思い思いに潰していて、ソフィアは慣れないキャンピングカーにちょっと酔ってる。

黒斗GM:@さて、前文は簡単に。こんなところからスタートです
ハイリ:イオン>(べたべた触ってる)
ソフィア:…………(真面目な顔)
ソフィア:…………(ちょっと困った顔)
ソフィア:…………(無表情)
ルナ:ソフィアさんが百面相してる…(
ハイリ:ルナ、何かさっぱりした飲み物をソフィアに(
ソフィア:…………きもちわるい、かも、です……
黒斗GM:クロエ>……トイレはあちらになります。それと、酔い止めです(すっと粉末状の薬包を差し出し)
ルナ:ああ、すみません。車弱かったんですね…すぐお飲み物を。(台所にたったか)
ソフィア:ワカメ>(心なしか安全運転になった)
ハイリ:この調子じゃこっちに渡る船とか大変だったんじゃ。
ソフィア:ぅぅ、お心遣い痛み入ります……(薬もらって)
ソフィア:船のことは聞かないでください(
ルナ:大変だったんですね…(
黒斗GM:シオン>介抱する俺がな(<大変
ハイリ:どっちも大変だったのは理解した(
ソフィア:その節はご迷惑おかけしました……
ルナ:まぁ、もう少しの辛抱だと思って。レモネード作ってみましたけど、飲めます?(グラスを盆に乗せて戻ってきて)
ソフィア:はい、ありがとうございます(いつも以上に弱弱しい動きでグラスを受け取り、両手を添えてコクコクと飲み干していく)
ソフィア:ワカメ>さて、どのくらい広い場所を確保すれば良いかな。派手にやるんだろ? 地面が固く無くて良いなら砂浜辺りに向かうけどどうかな
ルナ:いえいえ、どういたしまして。酔いそうな時はなるべく視線をきょろきょろしないのが良いですよ。どうしても辛いときは横になっちゃいましょう
黒斗GM:シオン>(化性パフで右顔面を主にはたきながら)人気がなければどこでもいい。足場も、そうだな、さして問題は無い。砂浜で良いぞ。
ハイリ:遠くを見るといいって言うよね、ほーらソフィア、既にミサキ家を出てそれなりに経っているのに今だに見えてるステフをみてごらん(
黒斗GM:シオン>ステフは、気候が安定している日にはデジマからもうっすら見えるからなぁ(下準備を終えたあとにはクリーム状に仕立てられた紅の入った容器を取り出し)
ソフィア:ワカメ>じゃあ砂浜で、万が一大破壊が起きても面倒くさくなさそうだし(進路をナビに設定し)
ルナ:最近気にならないようになってきたけど相変わらずでっかいね(
ソフィア:……なんとなく手を振ってるように見えるけど、気のせいですよね(
黒斗GM:シオン>いや、振ってるな
ハイリ:ステフ>(振ってる)
ルナ:見えてるみたいだね(
ハイリ:ステフを見ることができるということは、ステフもまたその距離までを見通せるということだからね(
ソフィア:ワカメ>実は人間領全体を把握してるんじゃないかなステフって、守護神かアレは(
ハイリ:実際に守る時は移動してくるけど(
黒斗GM:シオン>ソフィア。すまないがそこの手鏡、持ってきて、いや、持ってて貰えるか
ソフィア:手鏡ですか……? はい(手鏡をシオンに向かって掲げるように持ち)
黒斗GM:シオン>ん。ありがとう(ぐっと手鏡に顔を近づけ、目元を映してから、薬指を紅にひたすと右目に隈取りするよう縁に塗りつけ)
黒斗GM:シオン>化粧をするのも十数年ぶりだ。たしか東方を出るときに最後に一戦、鋼鉄将軍と戦りあって以来になるな……
ルナ:あの鋼鉄将軍と戦ってたんですかシオンさん……
ソフィア:エイル>晩年の鋼鉄将軍の体はかなりボロボロだったようですが、少なからずシオンさんの残した傷もありそうですね
ハイリ:戦場が荒野になってただろうなぁ…
黒斗GM:シオン>俺とジャギ以外にあの化け物と戦り合える奴等は居なかったからな、必然、アレが前線に出てきたときはどっちかが相手をしていたよ。
ソフィア:エイル>恐ろしい話ですが、一度見てみたくもある組み合わせですね。いまさらですが
ソフィア:エイル>しかし戦化粧、でしたか。東方のそれは独特ですね
黒斗GM:シオン>(隈取りを終えると、人差し指、中指、薬指を浸してから、その指先で手鏡と睨めっこしながら何らかの絵を描き)
黒斗GM:シオン>あぁ。しかし今時珍しいとよく言われたよ、当時は。本当に今じゃいちいちこんなことするのアマネぐらいじゃないか?
ソフィア:エイル>たしか座では前田○次くんがよくしていましたけど、現代でもやっているとは驚きです
ハイリ:まさかその人名に君付けを聞く日がこようとは(
ルナ:エイルの座での人間関係のほうが私は気になる(
ハイリ:戦化粧か…昔はボクもやってたよ。それこそ大事な戦いの時と、あとは先代からの引き継ぎの儀式の時に。
ソフィア:エイル>ブショーの皆さんとは割と良くしていただいていました(  ここ一番というか、大事な時にするものなのですね
黒斗GM:シオン>(筆も使わず指先だけで描いたせいもあって精細さや繊細さはなく、本人の 絵心もあって輪郭は大きくぼやけて仔細さもないが、描き上がったそれは隈取りから伝わる蜘蛛である。しかしむしろ、その大雑把な筆取りとぼやけた輪郭が肉 食の獰猛さを表しているようにも取れた)んー……まぁ、こんなものだろう。
黒斗GM:シオン>じゃあ、仕上げだ。ソフィア、手鏡はもういい。こっちに。顔寄せてくれ。
ソフィア:は、はい(若干とぎまぎしながらもシオンに近付き)
ルナ:改めて見るとかなりの威容ですね…
ハイリ:まぁ、相手を威嚇するって意味合いもあるからね。
黒斗GM:シオン>今回の剣はお前のために在る。その印だ。……遠い。ほら、もっと近く。(ソフィアの腰に手を回して、ぐいっと引き寄せ。顔を覗き込むぐらいに近くに寄せてから、薬指で、自身の顔にあるのと同様の隈取りをソフィアの右目縁へとなぞり)
ソフィア:ワカメ>シオンの場合何もしなくても相手が引くと思うけどね(
ルナ:あれなら並大抵の相手は近寄っても来れなさそう(
ソフィア:…………(顔から蒸気が出そうな勢いである)
黒斗GM:シオン>戦化粧ってのは相手への威嚇ってのもあるが、多くを占めるのは自身への鼓舞だ。……俺はどうにも傍目には前者の割合が強く見られるがな。
黒斗GM:クロエ>(すかさずソフィアをパシャッとね)
ハイリ:(ナイスクロエ)
黒斗GM:シオン>(隈取りを描いてから)これでよし。本来は全体写すものだが、蜘蛛だからな、ソフィアの顔には似合わん。
ハイリ:君とテッサは戦化粧だけでその辺の異貌なら道開けるからね(
黒斗GM:クロエ>その辺の異貌より肝は太いつもりですけど私も逃げますよ、化粧したシオンさんとテッサさん向かってきたら(
ソフィア:(何度か深呼吸)異国の地でよもや戦化粧をすることになるとは思いませんでした…… 人生とは不思議なものですね
ソフィア:ワカメ>そのセットは確実にスカウターが壊れる(
ルナ:気配だけで異貌が死ぬんじゃ(
ハイリ:事実気の弱そうな異貌はその場で気絶したとか(
黒斗GM:シオン>フッ。お前の人生は一般人よりも奇縁に恵まれているがな、ソフィア。
黒斗GM:シオン>〝拳神〟や〝魔拳〟クラスともなれば視線だけでそこらの異貌ならば射殺せるとも聞く。俺も、まだまだということだ。
ソフィア:神は私に試練を課すのがお好きなようですから…… あ。砂浜。見えてきましたね
黒斗GM:シオン>ああ、見えてきたか。ワカメ、入口辺りで止めてくれ。……試練。試練か。見方によっては、ある意味、俺はその神とやらに今回喧嘩を売ることにもなるわけだな
ハイリ:キミの相手としてはまぁギリギリ見劣りしないかもね、神。
ソフィア:ワカメ>はいよ(防波堤で遮られた砂浜の、丁度防波堤が途切れる入口付近に停車する)
黒斗GM:シオン>さて、どうだかな、会ったことがないからなんとも言えん。会うことがあったら一度ぶん殴るぐらいはしてやりたいもんだが。
ルナ:普通にぶん殴れそうで怖い。
ソフィア:喧嘩を売ると見るか、試練に挑戦すると見るかは本人の受け取り方次第ですよ。流石にぶん殴るのは勘弁してほしいですけど(
ハイリ:神様死んじゃう(
黒斗GM:シオン>(剣を手に持ち、袴や留め具を持ってきていないのでそのまま歩き出し)フッ。向上心は豊かなほうでな。さ、降りるぞ。
ソフィア:はい(化粧が気になるのか何度も手鏡を覗いていたが、意を決してシオンについていく)
ルナ:じゃあ、私たちも離れたところから見せてもらおうか。
黒斗GM:@
遊泳が許可されている場所ではないのもあり、時間帯も遅いのもあり、当然のように人気はない。こんなところならば異貌の一つや二つぐらいは居てもおかしく はないのだがそこはそれ乗ってきた奴等が奴等、怪物の中の怪物が居るし、流石にそれに見劣りはするにしても東方内では相当な上位にランクインするメンバー 達である。気配を察したのであろう、今この砂浜にはこの面子以外に誰もいやしない。潮風の吹く音と、海鳴りだけがある、静かな砂浜であった

ハイリ:被害が及ばない所でゆっくり見ようか。
黒斗GM:シオン>(靴を脱ぎ捨て、靴下も脱ぎ、素足で砂地を踏みながらさざ波近くにまで寄り)では、アレを。(ソフィアに手を差し出し)
ソフィア:はい……(懐から東方式のお守りのような袋を取り出し、その中から拳大の紅い宝珠を取り出す)
黒斗GM:シオン>察しは付いているだろうが、俺は今日この場でこのアーティファクトを斬る。巧く行けば……ソフィア、お前の旅はここで終わる。
ソフィア:(水晶球の中に無数の血管がひしめいているような形であり…… 事実それは元々人 間の神経であったりする。第六神経と呼ばれるそれは人が魔術を使用する際に使うもので、無論引き抜けば死に至る。本来不可視のものだが、球状に圧縮された それは周囲の魔力を吸い込んで紅く不気味に輝いている)
黒斗GM:シオン>(宝珠を受け取り、目前へと放って、足元に落とす)旅が終われば、待っているのは、お前の故郷。だがその前に一言、提案がある。待つ場所帰るのは、それからだ。
ソフィア:それが叶うのであれば、私に否はありません。それだけを目指していたのですから…… 提案、ですか?
黒斗GM:シオン>提案だ。まぁ、それもこれも、今斬れればの話なんだが。フッ、実を言うと結構ショックだったからな、コイツを初めて見た時には斬れないと思い知って……
黒斗GM:シオン>ではお前は奴等の後ろに居ろ。本当は目の前で見せてやりたいが、多分、側に居たら気にあてられて失神してしまうだろうからな。
黒斗GM:シオン>お前達も頼んだぞ。鋼鉄将軍が目の前に居るぐらいのつもりで気を持っておけ、お前達に向けやしないがかなり負担が掛かるからな。
ハイリ:まぁボクらはなんとかするよ。ソフィアとワカメは要注意。
ソフィア:……無理はしないでくださいね? 本来ならば、それは私の成すべきことなのですから。難しいならば…… いえ、今は止しましょう。ご武運を(心配そうにシオンを見上げ、手を組んで祈りを捧げてから、皆の元に走る)
ルナ:ハイリに同じく。こっちのことは自己責任でなんとかします。
ソフィア:ワカメ>(耳栓の上にヘッドフォンをしてサングラスまでかけてる)万事OKさ、問題ない(
ハイリ:めっちゃ準備出来てる(
黒斗GM:シオン>よろしい。それでは。(身体を半身へと傾けて、足腰を大きく落とし、軸足 となる右足はその場に、左足は限界まで突っ張るように後ろに。左手では剣を支え、右手は柄に添える、それは、皆も何度か見た……通常の居合よりも大分前傾 によった、しかし、天翳月照流の奥義。速度の最適解とも称されるほどの剣、『流れ星』のそれだ)
黒斗GM:シオン>フゥゥゥ……シィ……(一つ、二つ、三つ。最初は大きく、次第に小さく、呼吸を制限して最後にはぴたりと、止まり)
黒斗GM:シオン>(目を、閉じる。そこからだ、どちらかといえば本日の気温は暖気が多く潮 風の影響もあってじっしりと暑い。だというのにこの場だけが切り取られ、急激に北上するかのように、気温が。実際の気温こそは変化していないのだろうが、 肌寒く。段々と凍えるほどに、空気が、凍てついていく)……。
黒斗GM:クロエ>……ハイリさんも魔人化する時、こんなかんじですよね。ってことは、発気はまだか。しんどい。
ハイリ:頑張れ、ボクもしんどい、
ルナ:クロエには辛そうな気だね。まぁ私も楽じゃないけど。
ソフィア:寒い、です……(気丈に耐えているが、顔色は良くない。それでも目を離すまいとシオンを見続けている)
黒斗GM:シオン>(@閉じた瞳が、開く。今この数瞬だけはシオンの頭の中にはここにある殆 どが、皆が、ソフィアが、海風すらも消えているだろう、あるのは、目前の対象のみ、それがありありと解る程……猛禽類に酷似した、肉食獣の、腹の底から冷 えるような静かな眼光。同時に炸裂するのは、発気——もしこれが皆に向けられていれば皆とて己の心臓がこの場になく彼の手に握られているのではと思い得る ほどの死の実感が有るだろう。向けられずとも、逃げなくてはならない、そんな使命感すら錯覚するほどの弱者の勘)
ハイリ:うへぇ、やっぱキツイなぁ…まぁお父さんほどじゃないけど。
ルナ:比較対象が雲の上すぎてなんとも言えない……(ソフィアの肩に手を置いて、治癒魔力の要領で気の影響を抑え)
ハイリ:お父さんの発気は受けた時点で頭でどうこう考える過程をすっ飛ばして体が逃げてるから。
黒斗GM:シオン>(@魔力でもない、ただの威圧感だけで世界が軋みをあげているのではと聞 き違いする威圧。事実、ただの気迫でシオンを中心に砂が広がり、漣が押されるのだ。シオンの口が小さく開き、噛み締められる。その合間から漏れるのは苦鳴 とも取れる声、顔に、首に、手の甲に、そしておそらくは見えないだろうが服の中の筋肉も軋みを上げ、血管が浮き上がる。全身の筋肉が蠕動するほどに、全身 に力が篭ったと見て取った、その、時。添えた右手が、刀を握る)
ソフィア:(ルナの手にソフィアの震えが伝わってくる。心臓の動機も早く、汗もかいている。恐らくこの場で最も逃げ出したいのは彼女だろう。しかし穴でも開けとばかりにシオンを、生体魔力の塊を見つめたまま動かない。それが自分の使命だと思っているのだろう)
ソフィア:ワカメ>(早々にサムズアップしたまま気絶している)
ハイリ:ワカメぇ…(
黒斗GM:シオン>(発気の獰猛さに対して、それは、シオンの眼光ほどに静かだった。キン、と、小気味よい音が鳴る。鍔鳴りだった、そのあるかないかの余韻の内に……気が、鎮まった)
黒斗GM:シオン>(瞬き一つ。一度閉じられて、再び開いた眼光には、思慮深さが戻っている。同時に、滝のような汗が顔から身体から、どっと溢れ)……っぷ、はぁ……!!
黒斗GM:シオン>お、わった、ぞ……(口から吐出される、荒い呼吸。早々に収まらずに、肩が上下する)……さ、すがに、疲れるなコレは……!
ハイリ:大丈夫だよシオン、こっちも疲れた(ぐったりしてる)
ルナ:おなじ、く……大丈夫ソフィアさん?(相応量の魔力を彼女に流し続けていて)
ソフィア:……え、ええ。おかげさまで。ありがとうございます、助かりました(今にもふら付いて倒れてしまいそうな様子ではあるが、何とか持ちこたえ、見届けたようだ)
ルナ:いえいえ……しかし、まぁ。いち剣士としてとんでもないものを見てしまった感。(ふらつきながらも治癒魔力を送り続けたまま)
黒斗GM:クロエ>……多分。下段切り……か、かなぁ。……えー。申し訳ない。私の目でも完璧に補足するの無理でした……
黒斗GM:クロエ>何かの参考になると思って記録しとこうかと思ったのですけれど。
ハイリ:クロエの目が焼き切れる可能性もあったし、無理はしないでいいよ。
ルナ:大丈夫だよクロエ。今のたぶん、見えててもどうにもならない類の技じゃないかと思うし(
黒斗GM:シオン>クァァ……ハァ……ッ。……フゥ。現役当時でもここまで乾坤一擲の流れ星なんて数えるぐらいにしか撃ってない。いかな九十九の鍵でも見破られて堪るか。
ハイリ:で、リザルトはどんなもんかな。
ソフィア:見てはいましたけど、私程度には何が何だか……(若干混乱しながらも塊に目を向け)
黒斗GM:シオン>ただ、ちと、頑張りすぎたか。当の宝珠が斬られてるのに気付いてないな……上下横断してやったんだが。(こん、と、爪先で塊を小さく蹴り)
ルナ:まさに奇跡を越える一刀ってところですか。
黒斗GM:クロエ>人が斬られたことに数瞬遅れて気付くってのは、剣士の伝説にはよく耳にしますが。物でもなるんですね……
ハイリ:あぁ…でも切られた事実は事実だから、もう力の反応が消えててもおかしくないはずだけど。
ソフィア:(つま先で蹴った直後、思い出したかのように宝珠の上下がスライドし、半月となった上半分が転がっていく。同時に内部に蠢いていた赤い魔力も霧散し、宝珠はただの透明なガラス片と成り果てる)
ソフィア:あ……
黒斗GM:シオン>うむ。ようやっと気付いたようだな。
ルナ:おお。お見事。
ハイリ:キレイな断面だね。
ソフィア:ワカメ>(何事もなかったかのように復活してサングラスを外し)……なるほど、もう魔力の反応はしないね
黒斗GM:クロエ>私も昔から今まで色々な珍しいもの見てきましたが、固定化の魔術が掛かったものが解呪もされずに真っ二つになるところ、初めて見ました
ハイリ:ワカメが言うなら本当に絶たれたんだろうね。いやはや、長かった。
黒斗GM:クロエ>個人史第二位のビックリイベントですよこれ。あ、心配せずとも、ルナさん。ルナさんの存在が一位ですのでご安心を(肩ぽむ)(
ルナ:ちょっと待って、なんで私が一位なの。これ一位でよくない?(
黒斗GM:クロエ>残念ながらこれでも一位には及びませんでした!
ハイリ:まぁ確かにルナに比べればこれくらい(
ソフィア:これで、終わった……(砂浜に入っていき、物言わぬガラス片となった宝珠を拾い上げ)
ルナ:何で私がそんなビックリ存在扱いされてるの?!( ……っと。ソフィアさん、大丈夫です?
黒斗GM:シオン>……(親指の腹を蜘蛛におしつけて、ぐしぐしと拭う。汗にしとどに塗れているのもあってか、直ぐに輪郭も崩れて蜘蛛の体をなさなくなった)
ハイリ:説明いる?<びっくり存在
黒斗GM:クロエ>自覚しましょうよ。滅私奉公が人生設計のコンセプトな、幽霊で、人狼で、今回の人生だけで二回死んでる転生者で根っからのコマしなルナさん(説明しました)
ソフィア:あ、はい。あれほど悩まされていたものですが、終わってみるとあっけなかったなと…… 実感が湧かないだけかもしれませんが
ルナ:……我ながら、こう、いろいろ盛りすぎだとは思うけどさぁ(
そう、ですか。悪い気分でないなら、良いですけど。

ハイリ:急に目標を達成しちゃうとそんなものだろうね。
黒斗GM:シオン>物事の終わりってのは存外その瞬間はあっさりとしているものだ。まぁ、もしかしたら、後で悪い気分になるのかもしれんが……そうさせるつもりはないが。
ソフィア:そうですね、逆に何かあっては困ります。……凄い汗ですけど、シオンさんは大丈夫でしたか(タオルを持って行き)
黒斗GM:シオン>実を言うとこの場でなくてもいいんじゃないかという気もする。ギャラリー もいるし。お前を発気から守るために連れてきたが失敗した感も否めない。しかし今ここで言わないと俺はこういう事を経験したことが少ない故、タイミングを 見失うという気もする。しかし放心しているような娘にこれを言うのは有りなのか? けどタイミングを、ん、ああ……
黒斗GM:シオン>武の心得がないとすこしわかりにくいかもしれんが。大技ってのは大体こんなものだ、集中力を大きく使うからな(タオルを受け取り)
ルナ:シオンさん。
黒斗GM:シオン>はい。
黒斗GM:クロエ>(はいって言った……)
ルナ:こんな土壇場で尻込みするの、良くない。(くいっとソフィアさん指差し)
ハイリ:(はいって言った…)
ソフィア:ワカメ>(いまはいって言ったよね…)
ハイリ:さすがルナ、世界が誇るジゴロの言葉は重いね。
ルナ:ハイリ、晩飯抜き。
黒斗GM:クロエ>(私も今さすがジゴロって言おうとしたけど言わなくてよかった)
黒斗GM:シオン>う、うむ。そう、だな……
ハイリ:Σ褒めたのに!
黒斗GM:シオン>……ソフィア。
ルナ:ジゴロは褒め言葉違うし。っと(黙って少し二人から離れる)
ソフィア:は、はい……?(なんとなくさっきと違う緊張感を察して表情を改め)
黒斗GM:シオン>先ほどの、提案の話だ。旅は終わった、お前がこれからすべきはミサキ家にある荷物を纏め、近所の挨拶回りを、というところだろうが……
ソフィア:ええ、そのつもりですけど……
黒斗GM:シオン>……………。ちょっと待て。……少しだ。……少しだけ待て。今言葉にする。コォォォ(呼気はきだして気を整えてる)
ソフィア:(呼気にびくっ)
黒斗GM:クロエ>(武演舞の前にああいうことやりますよね。激しい動きするから。呼吸と気を整えるために。どんだけ)
ルナ:(本人にはさっきと同等レベルの一大事ってことだね、うん)
黒斗GM:シオン>別段、その必要性はないのではないかと思う。むしろ、人を雇って、お前の生家にあるものをこっちに送らせれば良いのではと。
黒斗GM:シオン>いや何、あちらに未練が有るのは分かるがあちらに一人で行くよりは此方に居た方が。いや、まて、うぅむ……
ハイリ:シオン、まだるっこしい。
黒斗GM:シオン>我ながらそう思う。こんなことならもう少し、女人相手の口説き文句ぐらい知っておけばよかった。そういう雑誌には事欠かんしな、西は。
ハイリ:そうだけどさ、どうせ気の利いたこと言えないならストレートでいいと思うよ。
ルナ:ええ。さっきの一刀みたいに、すっぱりと。
黒斗GM:シオン>そうだな。というわけで、ソフィア。悪いが、洒落たことは言えんようなのでな、まぁ、頭の良さと機転の効きは戦闘にしか効かん不躾な男と笑ってくれてもいいが。
黒斗GM:シオン>ストレートに言わせて貰う。よく聞いてくれ。
ソフィア:ええと、でもあの家は両親が残してくれた最後のものですし、末裔としてあの地を…… は、はい(なぜか直立し)
黒斗GM:シオン>そういった西のしがらみは西に置き、大事なものは胸の内にだけ持って、俺のところに来い。ここで一緒に暮らそう。
黒斗GM:シオン>つまりは、なんだ。ソフィアがよければ、という、話だが。籍を入れるのも本格的に見越して、な。
ソフィア:…………(固まった)
黒斗GM:クロエ>(おお。近年稀に見る見事なフリーズ)
ハイリ:(見事にビジー状態だ)
ルナ:(まさに硬直って感じだアレ)
ソフィア:ワカメ>ソフィアの脳内では悪魔と天使の格好を格好をした小さいソフィアが「良縁キタコレ」とか「いやいや私には守るべき家が」とかやってるんだろうなグハッ(斬られた)
ルナ:(無言で合掌)
ハイリ:(きれいな断面ダナー)
黒斗GM:シオン>……勘違いはしてほしくないから言っておくが。コイツ等からお前が俺をどう思っているか、聞かされたから、だけではない。(キンッ←鍔鳴り)
ソフィア:…………良いの、ですか? こう言ってはあれですが、私はあの器量も良くないですし子供ですし、その、色々と重いですし……
黒斗GM:シオン>一切合切、関係はない。コイツ等の話もお前の色々な過去についても関係無く、俺は、お前が、度を越して気に入っている。
黒斗GM:シオン>子供でいるのは長くてもあと1年そこらだ、問題ない。器量については、よくないと、まぁ、大衆の前では言わんようにな。女の恨みを買いかねん。
黒斗GM:クロエ>(自分の過小評価ってコワイ)
黒斗GM:クロエ>(うちにも一人、自分の容姿過小評価の人いるけどコワイ/ルナ見て)
ソフィア:……宗旨替えはしないですよ、それでも良いですか?
ハイリ:(ほんとコワイ/ルナとソフィア見て)
ルナ:(なんでそこでこっち見るんだろうって顔)
黒斗GM:シオン>何の問題がある? ミサキ家もノーディ家もそんなものは問題にしない、刀を愛しすぎてて他に興味がないからな。俺も、伴侶がどこの宗派だとは気にも留めん。
ソフィア:……あとお金も無いですよ、それでも良いですか?
黒斗GM:シオン>お前と会ってからここまでの必要経費すら俺が持っている現状だからな、それに文句言うぐらいなら始めからこんな事は言わん。
ソフィア:……では、……し、シオン、と呼んでも、良いですか?
黒斗GM:シオン>……そうだな、これからは、そうやって呼んで貰おうか。
ソフィア:…………(スーハーと深呼吸)……分かりました
黒斗GM:シオン>……………ああ。
ソフィア:では、その話、謹んでお受けします…… いいえ、まどろっこしいですね
ソフィア:私も、シオンと一緒に居たいです。ずっと、いつまでも。家族で居たいです(今日一番、いや。シオンが彼女と出会ってから一番の、花の咲くような笑顔を浮かべ。そう言った)
ハイリ:(…よくある話だけど)
ハイリ:(蓋を開けたら女のほうが胆座ってるっていうね……)
黒斗GM:@