黒斗:@
無事、会談は終了した。頭が痛くなるような内容だったが、身体が痛くなるほど拗れなくて本当によかった。
修羅場に慣れっことはいえ修羅場はないに限る、それもアルフォードはおそらく皆の直感的に見ると十二階梯の中でもトップクラスに分類されるような男だ、似 たようなのに〝処刑剣〟ローゼンやエーテルの風使いリフェールを知っているが彼等と似たような空気が彼にも在る、このレベルの人間とは出来れば戦いたくは 無い。

黒斗:@
それになにせ、ルナやワカメにとっては身内だ。
いよいよ戦いとなればそうも言っていられないがやはり若干切った張ったするには戸惑いも、あるかもしれない。普段どれだけ嫌がろうがウザがろうが身内に甘 いのはルナとワカメの美点だが不安要素でもある、格上との戦いに不安要素を抱え込むのは頂けない。そんなことにならずとも済んだのは本当に良かった。

黒斗:@
どうにもシーヴァー当人から電話が掛かってきた様子のアルフォードは万一メンバーの声が聞こえたらまた厄介事が起きるとでも思ったか、
『先に帰ってよし』と言っていたのでお言葉に甘えて先に帰り支度をすることに。

黒斗:@
まだしばらく彼はここに滞在するかも知れないし一応連絡先は聞いておいたほうが良いのかも知れないが、
どうせあの変態の事だし何もせずとも会いに来たくなったら勝手に来るだろう。

黒斗:@
ホテルを出がてらベル爺に連絡を入れてみたらあっちはあっちで『このまま直帰して自由時間にして良し』とのことなので、
ならばそちらの方もお言葉に甘えて午後の時間は適当に過ごす事にした。さて、こんなところからスタートです。

黒斗:アーガード>(@丁度ホテルの真正面にある、宿泊客が利用するためのタクシーやら馬車やら人力車が停まっているスロープに同じように車を停めているアーガードが居る)
黒斗:アーガード>おーい。迎えに来たぞー。
ルナ:あー、疲れた……あ、お迎えありがとうございます(とんとんと肩を叩きながら)
イオン:(開放の喜びを表現するがごとくアーガードの周辺を高速でぐるぐる回ってる)
エイル:んー、久々に頭脳労働をしたので甘いものが食べたいですね…… あ、ご苦労様です
黒斗:アーガード>だろうと思って、後部座席にクーラーボックスがあるぜ。ジュースとかアイスとか色々詰めといたから適当に取れよ。
黒斗:アーガード>(ご存知月光の社用車にしてほぼアーガードが私物化しているジープの助手席や後部座席のドアを開けて)ご苦労さんだったな。
イオン:気持ちはわかるけど、エイルダイエットは?
エイル:継続中ですが1本は飲まないと私の精神が持ちません(
エイル:では! (命の水を見つけたとばかりに足早に後部座席に乗り込む人)
ルナ:飲み物、いただきます……(車内に入ってクーラーボックスを漁り)はいエイル、アイス。
エイル:ありがとうございます!(尻尾を振りそうな笑顔で受け取る。よほど最近の制限が堪えているらしい)
イオン:濃い目のぶどうジュースが欲しいの(
エイル:ワカメ>(ジープに乗り込み、おや、と首を傾げ)またサスを調整したのかい
黒斗:アーガード>いんや、交換したんだよ。前々から注文しちゃいたんだが中々届かなくてよ、一昨日ようやく届いたんで早速取り付けたんだ。
ルナ:はいはい、イオンもどうぞ(クーラーボックスからジュース缶投げ渡し)兄さん、よく分かるね。
黒斗:アーガード>これでようやっとタカミネまでケツが痛くならずに走れるぜ、良いだろ良いだろ。ラクナスからの輸入品だ。
エイル:ワカメ>この車は車高が高いし座ると独特の沈み込みがあるからね、だから調子が悪いとすぐわかるんだけど…… そうか交換したのか
イオン:(ジュースキャッチ)もうこの車完全にアーガードの私物なの。
エイル:ワカメ>ふ、ふん。どれだけ良くなろうと所詮は社用車、いつか素人に壊されるのが落ちさ(超うらやましそう)
黒斗:アーガード>俺以外ほとんど誰も乗らねぇからそんな心配もご無用だぜ(どや顔)
エイル:ワカメ>ぐぎぎ
ルナ:兄さんもすっかり見も心もドライバーに染まってるね(
黒斗:アーガード>それに自費であちこち取っ替えてんだ。経費で落としてるワケじゃねぇから誰も文句言わねぇ。
イオン:ワカメ、アルの所に戻って買ってーっておねだりしてくれば?
エイル:ワカメ>それはいやだ(即答)
ルナ:殴られそうだね(
イオン:お金持ってるし家族に甘いからワンチャンと思ったの(
黒斗:アーガード>言うだけならタダだろ、あ、悪ィ、ルナ。俺にも取ってくれ、ダージリンティー(鍵を回してエンジンを掛けながら)
黒斗:アーガード>で、何処行く? 俺もお前等送り終わったら直帰なんで、遠くなけりゃ付き合うぜ。
エイル:ワカメ>無駄なことはするけど無駄遣いはしないよ兄貴は。皆も体感しただろうけど金勘定もできる貴族なんだ。
だからね、そんな人に貸しを作るなんて後でどんな請求が来るか怖すぎてできない(

ルナ:はーい。ダージリンティー、ダージリンっと……あった、どうぞ(後部座席からアーガードに差し出して)
とりあえず少し休憩したいですけど、何処に行くかは決めてなかったなぁ…

イオン:普段使わない方向に頭使ったから酷く疲れたの。
黒斗:アーガード>ありがと。(受け取り)
エイル:いまはただ何も考えなくても良いところに行きたいですね
黒斗:アーガード>行く宛ねぇなら別に車内(ここ)で休憩しててもいいさ。まだ宿泊客が出てったり入ってくる時間じゃねぇから車直ぐに移動させにゃいかんってワケでもねぇ。
イオン:何がしんどいって、ベル爺に頼まれた仕事のまだ一つしか片付いてないってことなの、まぁこれが一番面倒だったからいいけど。
ルナ:適当にドライブするのも楽しそうではありますけど……っと。次は何の仕事があったっけ…?
イオン:キリューのお手伝いとかじゃなかったっけ、今日の話じゃないはずだけど。
黒斗:アーガード>キリューか。アイツは今頃クカイ出てる頃じゃねぇ? デジマに到着すんのは早くても明日だろ。
イオン:それなら今日一日はのんびりできるの。後はー…バルバロイっぽい人に覚えがないかって話だった気がするの。
黒斗:アーガード>少人数で荷物も少なく不足の自体にパッと対応出来る面子だけなら夜にでも着くけど、輸送部隊はそうもいかねぇからな。部隊にしちゃ明日ってのも早過ぎるんだが、そこらんは流石の輸送部隊だな。
ルナ:そっか。じゃあ少しの間だけどのんびりできるわけだね……バルバロイっぽい人っていうのは、なんか曖昧だね
イオン:あれでいてキリューも有能なの。
黒斗:アーガード>仕事してる時のアイツは結構凄ぇもんだよ。輸送中は斥候行ってるか少し離れて殿やってるかのどっちかで、その間も本隊の指揮取ってーってな。
黒斗:アーガード>あ、俺も聞かれたぜ、その、バルバロイ似の奴がどうとか。見覚えあるワケねぇやな、あんな顔。見たら直ぐ言うっての。
ルナ:こう、なんだかんだで仕事してる月光メンバーって多いよね、私たちの周り。なんだかんだと。
あれに似たのが複数名いたりしたらそれこそ悪夢ですよね(

イオン:アーガードもそうなの、というか三馬鹿は基本仕事してる時とそうでないときのギャップすごいの。
イオン:バルバロイマーク1,バルバロイマーク2…(
エイル:ふむ、それを探すためにも一応適当にぶらつくぐらいはした方がよさそうですね
黒斗:アーガード>スフェラとキリューに比べりゃ俺の普段は楽な部類だけどな。常に頭使ってるか常に身体使ってるかの二人と比べりゃ、俺は大抵デジマ支部で雑用だ。
イオン:アーガードはいざってときの立ち回りがすごいの。
ルナ:ナンバリングしないでイオン。量産型みたいで不吉(
アーガードさんの雑用はさりげに普通の雑用の範疇超えてそうだよね。

エイル:ワカメ>ほぼなんでもできるもんね(
黒斗:アーガード>食堂で飯作るの手伝ったり、支部の外壁塗りなおしたり庭の掃除したり、装備の確認や軽い手入れ、トイレや電灯の点検、この前はエレベーター修理やったっけ、後は……
イオン:アーガードは何になるの?
ルナ:何でも屋みたいになってる(
黒斗:アーガード>クカイやカオスに行って怪我して帰ってきた奴等の治療、医療品の買い付け、たしかに諜報部や輸送隊の手伝いをする事もあるな、えー他には……(
エイル:ワカメ>業者呼ぶ必要なくなったぜとほくそ笑んでる支部長の影が見えるね(
イオン:こんだけ雑用やってるくせに必要な時は前線にも駆り出されるとか不運なの(
黒斗:アーガード>こうやってお前等の迎えに来たり、まぁ兎も角。適当にぶらつくってんなら適当にドライブしがてらにすっか。
ルナ:器用万能キャラですねアーガードさん。それじゃ、おねがいしまーす。
イオン:美味しそうなものが売ってる所を見つけたら都度止まって欲しいの(
黒斗:アーガード>あいよー。(サイドブレーキを外して発進、ぐるーっとスロープを周り、市街へと出る。前に、宿泊客が頻繁に出入りする時間帯でないとは言え出入りする数は少なくないので、タイミングも見計らい)
黒斗:アーガード>……っと、やべ。全員、頭下げて。窓のブラインド降ろせ。
ルナ:え?(首かしげつつ、言われたとおりに頭を下げて)
エイル:(即座に反応して伏せる)
イオン:ふえ、どしたのー?(ずりずり頭を下げた)
ルナ:(そおっと手だけ伸ばしてブラインドを降ろし)
エイル:ワカメ>ふっ、有名人は辛いね(頭下げつつすちゃっとなぜかサングラス装備)
黒斗:アーガード>ま、有名人には違いねぇ。ブラインドの隙間ちっと開けて見てみろ。あんまり見詰めんようにな、お前等見つけたら絡まれるかもしれんから。
イオン:んー?(ブライドに隙間作って外を覗きこむ)
ルナ:私たちが絡まれるような有名人……嫌な予感しかしないのが我ながらなぁ(素直にひっこんでおく)
黒斗:@(ブラインドの隙間から見えるのはいつもの市街、いつもの港町付近通りにどこかのホ テル目指して歩く西方から渡ってきたような客人に仕事場に向かうか家に帰るかの地元の漁師、彼等向けの露天が並ぶそこを歩く三人組。其々体格や性別は違う がそれすら分かり難い、ゴツゴツとした軍用ブーツを始めとして防刃・防弾ベストやサポーターを付けた軍人のような、あるいは軍人崩れのような格好の上から 赤茶けて使い込んだような擦り切れたコートを身に纏い、顔には若干意匠の違いはあるものの、眼光は暗視装置でも付けられているのか赤く光るガスマスク ——)
黒斗:@(背や肩には、鳥を咥え込む獰猛な黒犬のシンボルマーク)
黒斗:アーガード>……黒犬部隊(ブラックドッグ)がなんでこんなとこに居やがるかね。
イオン:あぁ…何か久しぶりに見たの。
エイル:ふむ、アルフォードさんが来たタイミングと重なるのが気になりますね
黒斗:アーガード>たしかお前等、いつだったか、ミド・セロとリフェールの件だったかで彼奴等の仲間一人殺ってただろ。あれから和解したとも聞いてねぇし見つかったら絡まれるかも。
イオン:和解も何も接触をそれ以来していないの。
エイル:絡まれるというか十中八九戦闘になるでしょうね
ルナ:場所が場所だからって遠慮してくれる相手とも思えないしね
黒斗:アーガード>なら、余計不味いな。だな、本当はここではお前等ハントするのは禁止されてるんだがアイツラ等聞くかどうか分からん。今現在東方月光はアイツ等雇ってねぇし
イリナ:…あの人達、知り合い?(ブラインドの隙間から外を覗き、なんかやばそうなのが居てうわぁってなった)
黒斗:アーガード>そもそも、仕事中だろうが仕事中じゃなかろうが〝マスカレイド〟の言うこと以外大抵聞かねぇからな……
ルナ:知り合いたくない知り合い、かな。ともかく見つからないようにしないと。
エイル:ええ、知合いです。見つかったら命を狙われるぐらいの仲ですね(肩竦め)
イオン:なにその無駄に美麗そうなコードネームっぽい名前。
黒斗:アーガード>黒犬部隊の隊長の名前だよ、まぁ、コードネームだわな。
エイル:ワカメ>なんかシャ○大佐みたいな仮面の貴公子っぽいイメージだね
黒斗:アーガード>六、七年前に一度見たことあるが、あぁ、仮面被った女だったぞ。
イオン:女傑かなぁ。
ルナ:どうせおっかない人なんだろうなぁ……
黒斗:アーガード>だろうな。おっかねぇ部隊率いてる女だ、おっかねぇに決まってる。
イオン:とは言っても。お互い仕事の上でぶつかったああなったんだから、細かいことは水に流して欲しいの。
イリナ:なんで皆はそういう知り合いばっかりなの…(
黒斗:アーガード>……車、出すか?
エイル:ええ、不審にならない程度に急いで離れた方が良いかと
黒斗:(@そう言っている間に黒犬部隊の三人組は、皆が今出てきたばかりのホテルに入りこそ しないものの、そう遠くない位置にぴたりと止まり。そのうちの一人はそのままさらに歩いて、人混みの中へ。一人は確実にそのホテルへと視線を合わせ……も う一人は露天に珈琲を買いに行った)
ルナ:ごめんイリナさん。私たちだって好きで知り合ったわけじゃないんです、いちおう(
イオン:…なんかめっちゃ監視体制なの。怖い怖い。
黒斗:黒犬部隊の人>……二つ。ブラックで。アイス。……ストロー? ……下さい。はい。
黒斗:アーガード>……喋ってるの初めて聞いたよ。
エイル:ワカメ>喋るんだ(
イオン:副音声かもしれないの(
エイル:ワカメ>喋るならガスマスク外そうよ(
ルナ:というか普通に飲み食いするんだ(
黒斗:アーガード>ストロー頼んでるってこたぁガスマスク付けたまま飲む気なんだろ(
イオン:仕事中は頑なにはずさないつもりなの。(隙間から見てる)
イリナ:真面目だなぁ…(
エイル:キャラ付けでしょうか(
イオン:その可能性もあるの(
ルナ:何キャラ狙いなのさ(
イオン:ミリタリーキャラ?(
ルナ:にしてもあれは濃いでしょ(
黒斗:@(一本、黒い線が走った。見えたのは角度的にたまたまだったのだろう、ホテルの裏側 に面する壁目掛けて街道からやや外れたような側からその線は走り、先端が壁に接着される。間もなくその線に引っ張られるようにして先ほど一人だけ人混みに 消えていった黒犬部隊が壁に目掛けて飛んでいき、着地している様子が見えた。)
イオン:…すぱいだー…
ルナ:なんかワイヤーアクションしてる人がいる。
黒斗:アーガード>……ワイヤーフックか。何処に仕込んでんだ、あんな隙間もなさそうな格好して。つか、おい、ホテルの壁……登ってんだが……
イオン:本気で何してるんだろあいつら。
エイル:ワカメ>……兄貴を狙うつもりか?
イリナ:明らかに、何か企んでるよね
ルナ:街中で派手なことを……
イオン:アルを狙うなら正直もっと数いないとだめだと思うけど。
黒斗:黒犬部隊>(手袋にも何か仕込んでいるのか、あるいは小さな取っ掛かりに握力だけでしがみついているのか、兎角ワイヤーを袖口に隠し込むとするする上へ登って行っている)
黒斗:@(地上に居る残された二人は、一人が買ってきた珈琲をガスマスクのフィルターだけ外してストローを突っ込み呑気に珈琲を啜っている)
ルナ:正直、一人でアル兄さんをどうにかできるなら苦労しない。ほんと、苦労しない(
イオン:まぁ、待機組がコーヒー啜ってるし大丈夫だと思うの。というかコーヒー美味しそう(
エイル:ワカメ>本当にね。どうせなら100人ぐらいで取り囲んでくれないと安心できない(
ルナ:んー…気にはなるけどこそこそ見てるしかないかなぁ。私たちが出てったほうが余計面倒になりそうで(
黒斗:黒犬部隊>(少し目を離した隙に、壁を登っていた者が最上階の屋根にまで到達している。屋根の上を歩きながら、地上の二人に差し出すよう、手を伸ばし)
黒斗:@(地上にいる二人のうち一人の、珈琲を買ってきた方が背中に背負っていたリュックを下ろし、放る。するとそれは、地面へと落ちる前に姿を消し。屋上の一人の手に、忽然と現れた)
ルナ:今さらっとすごいものを見た気がする。
エイル:ワカメ>物質伝送か……?
イリナ:!?
イオン:おお、すごいのー。
エイル:ワカメ>古今東西、怪しいやつが持ってるリュックの中身って札束か時限爆弾なんだけど。この場合は何だろうね
黒斗:黒犬部隊>(リュックを受け取ると直ぐ様、また、放る。再び消えるリュックサックと同時に両手をバンザイするように大きく上げてから振り下ろす、両腕の袖口から二本のワイヤーが伸びて天井から室内へと何かを突き刺したようだ)
ルナ:なんだろうね。私たちも今のうちに逃げた方がいいような気もしてきたけど。
黒斗:@(地上に残された二人が同時に空になった珈琲の紙パックを手近なゴミ箱へと放り投げ、今まで特に何もしていなかった方が懐から取り出すのは、握力を鍛えるための器具のようなもの)
黒斗:アーガード>……ワカメ、当たりかも。おい、アレ、スイッチじゃねぇのか!?
イオン:というか連中、人目を気にしてる気配がないの
ルナ:……あ、起爆装置っぽいのが。
イオン:…わお。
イリナ:どうするの…あれ?
エイル:ワカメ>昔ホテルの一室に居る人を殺すためにホテルごと爆破するなんて言うアニメがあってだね
ルナ:まさしくそんなシーン一歩前っぽいけど、どうしよう。
イオン:なるほど、アーガードが迎えに来たからフラグが…。
黒斗:@(こうする。かち、かち、と二回、その器具を押し込んだ間際。屋上に居た一人はワイ ヤーを引き戻して袖口に引き戻す、と、すぐさま、走り出してパラシュートも着けずに屋上から飛び降りた丁度一秒後。……豪快な音がした、デジマ中に聞こえ るかもというほどの豪快な爆音。閃光と火炎とがホテルの最上階から溢れ、ガラスを、中にあった家具諸々を、アルフォードがいるスイート・ルームを吹き飛ば した)
黒斗:アーガード>……な、で、デジマの街中で何やっとんじゃゴロツキ共がァァァァァッ!!?
ルナ:っ……あーあーあー……(爆発の直前、耳を塞ぎつつ)
エイル:ワカメ>気持ちはわかるけど止めてアーガード見つかるっ!?
イオン:アーガード声でかい!
イリナ:ひぅっ!?(予想以上の爆音に耳を塞ぎ、縮こまる)
エイル:あのホテル、貸し切っていればよいのですが、それでも従業員は居るはず。なんてことを
イオン:あ、いやそうじゃない、そうだけどそうじゃない、アルがいた部屋吹っ飛んだの。
黒斗:アーガード>テメェ等はそのまま隠れてろ。俺ァアイツ等に事情聞かにゃいかん、月光団員としちゃ話も聞いてねぇ爆破騒ぎ放っておけるか!
ルナ:アル兄さんは大丈夫そうな気がするけど、別の問題が大丈夫じゃなさそうかな。っと、じゃあアーガードさん、事情聴取頼みます。
エイル:ええ。捕まえて事情聴取して隊長とやらにこの件をネチネチつっついて東方へ出禁にしてもらえると助かります
黒斗:アーガード>テメェ等コルァッ! 黒犬部隊(ブラックドッグ)! 東方三国連盟の三カ 国のうちデジマで爆破テロたぁ何事だコルァァッ!!?(アーガード、かなり頭に来たようで額に血管まで浮き出しながら車から降り。しかしきちんと皆のこと を考える程度の頭はあるのか運転席と助手席のブラインドも下ろしてから出て行った)
イリナ:…事情聴取?(
エイル:ワカメ>強制連行かな(
イオン:(ブラインド指で下げつつ様子伺ってる)というかさっきのアーガードの話を聞く限り、許可があれば爆破もありみたいなの。
エイル:ワカメ>しかし、あいつらもあのぐらいで兄貴が死ぬわけない事ぐらい分かってるだろうに。なぜ……
ルナ:まぁ聴取でも連行でも処刑でもどれでもありだけど。とりあえず様子見てようか
黒斗:アーガード>あぁ!? 何が任務だ!? テメェ等最近ロード・オブ・アビスに抱えられ て西での活動権は大きくともそらぁ西の話だろうがぁ! こっちじゃテメェ等んとこハシヒメに抱えられて良い印象与えてねぇどころか東方出入り禁止も危ぶま れてるっての知らねぇワケじゃねぇだろ!! 西とこっち一緒くたにするたぁ〝マスカレイド〟もとうとうイカれたか!?(早速二人に詰め寄って話を聞いてい るようだ)
エイル:セオリーで考えるなら、この件を月光がやったことにして罪をかぶせ、東方とソレイユの関係を拗らせるためと予想できますが。それは姿を見せていたら意味がない…… ううむ
黒斗:アーガード>何の任務だ!? アルフォード・D・キャスディンの捕縛!?(……頭に来ているのは本当だろうが、しかし声を張り上げ過ぎ。皆にも聞こえるようにしているらしい)
イオン:捕縛? 本当に何するつもりなのあいつら。
ルナ:捕縛と書いて爆殺と読む…(
イリナ:…これって、もしかしてあの人助けに行けってことかな?
エイル:ワカメ>自殺とも読めるんじゃないかな(
エイル:ワカメ>いや、安否が気になるのは確かだけど、今出て行ったら黒犬に見つかる
ルナ:だねぇ。いい加減首引っ込めてるのも疲れてきたけど…
エイル:ワカメ>………そういえばイリナなら顔見られてないから外に出れるかもね
イオン:あ、そういえばそうなの。
イリナ:……私?
黒斗:アーガード>誰から言われた、言えねぇ? 言いも出来ねぇ依頼人抱えてデジマでこれが 通ると思ったら、あぁ!? こちとら月光だ、下っ端だと思ったら大間違いだぞコルァ! 人を見た目で判断してんじゃねぇよ、ホント。アーガード・クロア だ! 有事の際にはジャギ支部長から人事権の一つや二つ渡されてる名前なんだから知ってんだろボケェ! そうだよそのアーガードだ!
ルナ:確かに……でもイリナさん単独行動は心配だし、マリーさんも……物凄く目立つよねぇ…
黒斗:アーガード>つーワケでテメェ等下手に誤魔化そうもんなら二度と東方の土地踏めなくし てやるから神妙に答えろ! 人目が多い? 人目が多いとこでホテル爆破してくれやがったテメェ等が言えたことじゃねぇんだよ、やるか!? 月光とやるか、 貴様等!? よし、わかった、ならせめて、こっちに来い!!(がっしりと腕で二人のガスマスクを引っ掴み)
イオン:(飲み終わったジュースの缶をゴミ袋に捨てている)
イオン:(首を回して解してる)なんかこう、あれなの。
イオン:……嫌な予感。
イリナ:マリー>私はもう、居るだけで人目を引きますから…
黒斗:@(そのまま、腕力だけで。無論、黒犬部隊も、月光の人員に手を出すのは不味いと思ってか思い切りというわけではないのだろうが、それにしたってアーガードは踏ん張っている人間二人を無理くり皆が黒犬に見つからない場所まで、ずるずると引きずって行ってしまった)
イオン:というかアーガード、月光に救援要請していってないの(
黒斗:@(丁度、そのイオンの発言と同時に、アーガードが置いていった携帯が鳴り始めた)
ルナ:どうするかな。こっちで要請しとく?……っととと
イオン:ふおっ!?(びくぅ)ビックリした—…(何の遠慮もなしに携帯のスピーカーボタンを押した)はいこちらアーガードの携帯電話なのー。
エイル:どのみち報告とこの騒ぎを収める人手は必要でしょう
黒斗:ベル爺>『ワシじゃあ。なんじゃ今の爆発。お主等無事か? というか、アーガードはどうした?』
エイル:ありのままを話すといきなり黒犬3名が現れて街中で堂々とホテルを爆破して切れたアーガードが彼らを事情聴取しに向かいました
ルナ:ありのままだね(
イオン:アルの捕縛が目的とか言ってたの。
エイル:ワカメ>あと僕らは隠れてたから珍しく無傷だよ
黒斗:ベル爺>『ふむ、ならアーガードは放って置いて良え。今から救助に月光の人員を向かわせるから、どうせアーガード、大声出しとるじゃろうから直ぐ見つかるだろうて。アヤツ凄い声じゃからな』
イオン:めっちゃよく聞こえるの。
ルナ:とてもよく聞こえました。
黒斗:@(……因みにまだ聞こえる。内容までは聞こえないぐらいには遠くに移動したようだが)
黒斗:ベル爺>『アヤツに近くで大声出されると耳がイカれそうじゃからな。まぁそれはいいとして、主等が無事なのも幸いじゃが、件のアルフォードはどうした?』
イオン:あ、まだ無事を確認していないの。
エイル:ふむ、しょっ引いてくれたので手早く確認に行きましょうか
黒斗:ベル爺>『うむ、ならば、確認しに行けい。ホテルの人員救助は後から月光の人間にやらせる』
イオン:了解なの、それじゃちゃっちゃと行っちゃおう。
黒斗:ベル爺>『三人ともアーガードがしょっ引いとるんじゃよな? ……一応武装させていくか』
ルナ:了解です。じゃあ早く行きますか。
イリナ:今回は、荒事は無いって言ってたのに…(そう言いながらも身体を解して)
イオン:じゃあベル爺、こっちはアルの安否確認してくるの。携帯電話は置いていくから何かあったら私が(迷子用に)持ってる携帯にかけてなの。
黒斗:ベル爺>『そう言うな、イリナ、不足の事態というのは起こっちまった以上仕方無いわい。わかったぞイオン』
ルナ:持たせといたのがこんな形で役立つとはね(
イオン:(車のドアを開けて外に)それじゃあさくっとダッシュなの!
イリナ:マリー>私達は上から行きましょうか?
黒斗:@(はたして、車から出た一行は。アルフォードの確認をしに何処かへ向かう必要は、無 かった。二人はたしかにアーガードに連れていかれてしまったが、一人は爆破前に屋上から飛び降りたきり。その一人がまさに今、アーガードに連れて行かれた 二人が居た場所に、アルフォードを肩に担ぎ上げてやって来たからだ)
ルナ:……あれ。兄さん普通に捕まってる。
黒斗:黒犬>?(待ち合わせていた場所に仲間が居ない。近くに居るわけでもないのかと、確認するように、辺りを見回し)……(皆を見つけた)
イリナ:…あ
ルナ:あ。
イオン:あ。
黒斗:アルフォード>や、やぁ……皆。二十分ぶり……ぐらいかな……(意識はあるらしい。しかし身体が動かないのか目線だけ皆に合わせ)す、まないが、助けては、貰えまいか。
エイル:ああー
イオン:いえっさー、あとでご飯奢ってなの。
ルナ:アル兄さん。ちょっと情けないです。
ルナ:助けますけど。
黒斗:アルフォード>ご飯、あぁ、奢る、よ。……不覚を取った……家族の前で……恥ずかしい、限りだ。
エイル:ワカメ>毒でももらったかい? ふふ、ここで貸しを作っておくのは良いかもね(にんまり笑いながら黒犬を睨み)
イオン:まぁ見つかった以上は仕方ないし、むしろこの方が手っ取り早いの。
イリナ:(周りに人が居ないか確認しながら、マリーの背に乗る)
黒斗:アルフォード>……いや、本当に、情けない。爆弾が、投、げコマれたのはには気付いたが……先に、護衛の、彼等に手を掛けられて、ね。気を取ら、れて、一手遅れた……
黒斗:アルフォード>そした、ら、このザマだ。何で、か、らだ、動かん……
イオン:アル捕まえるための何かがあったんだろうなとは思うの。まぁ助けるから其所でおとなしくしてるのヒロインポジ(
ルナ:事情は後で詳しく聞きます。(剣を引き抜いて)
黒斗:黒犬>……。
エイル:ワカメ>兄貴を持っていかれたらソレイユを3割ぐらい取られるのと同じだからね。それ自体はどうでもいいけど、君たちに渡るのは気に食わないね。(と言って指を突き付け、てからエイルの背に隠れる)
黒斗:黒犬>(右肩に担いでいたアルフォードが、消える。するとやはり、あのリュックサックのように忽然と自分の背の後方にある壁に彼が凭れ掛かっている形で現れ)
イオン:あれ、魔術かなぁ。
黒斗:アルフォード>うっぷ。き、気持ち悪い……! 君、人を、物みたいに……
ルナ:あるいは超能力とか?
エイル:ワカメ>機械の類は見当たらないし、超能力というのはありそうだね
イオン:そっかー。とりあえず、アルの確保メインに動くのと、あのわんわん相手にするの、適当に割り振っていこうか。
黒斗:黒犬>(左手首を傾げると、袖口からワイヤー……ではなく、丁度本人の肘から先ほどの刃渡りになる刃が小気味良い鞘走りの音を立てて飛び出てくる。右手には、腰から引き抜いた銃身が長く弾倉は丸く持ち手は木柄の古めかしい回転式拳銃)
黒斗:黒犬>(其れ等を構えるでもなくだらりと下げて腰はやや低めの姿勢を取る。得物こそ違うものの、あの、ミドの研究所で対峙した黒犬と同じ構えだ)
ルナ:とりあえず、話し合いする気はなさそうだし、こっちもその気はないし……とりあえず倒そうか。(剣を構え)
イオン:倒すのがモアベターだけど、アルを保護できればそれでもいいの。あんまり長くやってると残りの二人が戻ってきそうだし。
エイル:アルフォードさんの回収は素早い立ち回りができるイオンにお願いしたいですね(ハルバードを構え)
黒斗:@