藍月GM:@
夜明けが近い。
車を先導するように低空を飛行する鳥の後をついていきはや数十分、あいも変わらず周囲には大小様々な鳥が鳴き声の一つを上げるでもなくさざ波のように蠢きながら自分たち自身を使って作り上げた道を行くキャンピングカーを見送っているようだ。

藍月GM:@
そもそも目的地までの地図情報はナビに搭載されているので、道案内が必要というわけでないのだが。
よくよく見ていれば鳥の海の中にぽつりぽつりと、破壊された車の残骸がいくつか。
おそらくは此処が既にリロルのテリトリー内なのだとは知らず、もしくは何かしらの方法でその事実を掴み我欲が先走り突入を仕掛けた成れの果てなのだろう。
謁見の許可がなければ、たどり着くことは叶わない。ということか。

藍月GM:@
やがて、車の前方に久方ぶりに、人工的な建築物が姿を現した。
元々は博物館だといわれていたそこは、大体地上5階建てといったところか。
屋上はドーム状になっており、おそらくプラネタリウムを見たり天気が良い日には生の夜空を満喫できるという趣向だったのだろう。
今は朽ち果て、壁の一部が崩れているが、中に入るに問題はなさそうだ。

藍月GM:@
ナビの情報通り、あそこが件の場所なのだろう。此処まで先導を務めていた鳥が車を置き去りにスピードを上げてどこぞへ消えていく。
この辺りを埋め尽くしている鳥達が、戦闘中に介入してこないとも限らず。もしそうだとすれば個々の戦力が弱くとも中々に厄介なことにはなりそうだ。
そんな思いを知ってか知らずか、黒い眼窩をした無数の視線は注がれ続けるまま。
到着まで後十数分か。そろそろ、開戦の準備を始めておいたほうがいいだろう。

藍月GM:@ではここからスタートでー
ルナ:うーん…いよいよ来ちゃったって感じだねぇ(窓から建造物を眺めつつ)
イリナ:…もしかして、この鳥全部と戦うの…?
エイル:ああ、焼き鳥が離れて…… じゃない、あれが件の博物館ですか(門団などがいないか確認し)
クリアス:クロエ>えー……これ全部? 撃ち落とすの面倒くさそうですねぇ……
クリアス:(早何杯目か、また新たに淹れてもらった珈琲を呑気に啜ってる。カップは両手でしっかり保持、両踵はぴったり閉じ背筋ピーン。……何か玉さんぽい女子力高いポーズで飲んでる)
藍月GM:イオン>分かんないのー。でも今のところなんかしてくる様子もないし、ひとまず親玉の所に行けばいいでしょー。
ルナ:あれ全部は流石に…物量の差で負けそう。
藍月GM:イオン>クリアスのポーズが女子っぽいの(
クリアス:え?(
藍月GM:イオン>女子っぽいの(
エイル:ワカメ>イオンも見習ったらどうだい? レベル高いよ、彼(
ルナ:……ノーコメントで(
イリナ:確かに、それはちょっと…うん…(のーこめんと)
藍月GM:イオン>男から女子力学んだら多分後で死にたくなるの(
クリアス:フッ。まぁ、学びたいというなら教えるのも吝かじゃないが……(
イリナ:…(女子力ってなんだろうって顔)
ルナ:なんなんだろうなぁ(
藍月GM:イオン>屈辱なの(
藍月GM:@博物館の周りは、これまたまるで何かしらの線引をしっかりとされているかのごとくある一定の半径より中に鳥達が立ち入ってくる様子はない。
車内からパッと見た所付近は無人のようだ。さっきの案内役を務めていた鳥は、よく見れば取り囲む一団に混じって冬場の鳩のように膨らんでリラックスしている。

クリアス:まぁ、冗談もそこそこにな。いや、冗談だぞ? 普段からこんな格好で飲んでるわきゃねぇだろ(体勢を崩して)ちと、緊張してたら何だし、肩の力抜かせようと思ってな。
エイル:ワカメ>ならイリナ……は多分天然だから、ルナ辺りに師事するとか
ルナ:されても困るよっ?!
イリナ:わ、私は天然じゃないよ!
藍月GM:イオン>恐らくその行為で一番肩の力が抜けていたのはクリアス本人だと思うの8
エイル:ワカメ>普段からじゃなくてもチョクチョクやってそうな完成度だったような(
ルナ:力と一緒に気も抜けるね(
クリアス:チョクチョクやってんのはうちの家内だ、フッ、普段から見ているが故のこの完成度ということだな。いやぁもううちの家内は本当に可愛くて(以下略)
藍月GM:イオン>リア充だ、殺せなの(
エイル:ワカメ>(流れる動作で音楽プレイヤー起動させた)
クリアス:Σ
ルナ:なんか殺意高い?!(
藍月GM:イオン>(襲いかかる)
クリアス:待て待て待て待ておい誰か止めてくれ、この幼女!?
エイル:ワカメ>(聞こえないふり)
ルナ:(見えないふり)
イリナ:(諦めムード)
クリアス:(猫騙し。パーンッ)>イオン
藍月GM:イオン>(びくっ)………。(すごいテンション下がった顔)
クリアス:ふぅ。……誰も止めねぇとは何事だよ、後で覚えてろテメェら。
ルナ:すいません、だいたいいつも通りだったんで(
エイル:ワカメ>(口笛吹きつつ)おっと、建物の前に到着したよ(停車し)
藍月GM:イオン>いつも通りじゃ仕方ないの( じゃあ降りようか—。
ルナ:ん、行こうか。(腰の剣の具合を確かめ)
イリナ:止められそうにないんだもん…(荷物整理とか)
藍月GM:イオン>気にしない気にしないなの( 忘れ物はないー?
エイル:(一通り武装を確認し。焼き鳥用の串も携帯し)問題ありません
藍月GM:イオン>(焼く気だ…)
クリアス:手抜きしたくなってきたぜ……(カップを洗面台に戻し、襟元を正してから)ああ、ないない。俺ぁ武器使ってどうこうっつースタイルじゃないからな
イリナ:うん、大丈夫(ぬいぐるみもふり)
藍月GM:@車から降りれば、やはり周辺はやたらと静かだ。存在感だけはかなり主張してくる鳥が無数にいるので、あまり落ち着きはしないが。一応駐車場と思しき跡地はあるものの、その辺りにも鳥が群がっているし、そもそも今更何所に止めた所で文句をいう者はいないだろう。
藍月GM:@入り口は、元々大きなガラスのドアだったらしい。完全に破れて、今は扉の枠だけが残されているといった有り様で。周辺には青い羽が散らばっている。普段は個々に、何度も複数の使い魔が行き来をしているということなのだろう。
藍月GM:イオン>おおー…ボロイの。
ルナ:仮にもひとんちへの最初の一言がそれはどうかな(
藍月GM:イオン>だってー。
イリナ:硝子で足切っちゃいそう…
藍月GM:イオン>危ないなら扉の枠剥がす? これ以上壊れてもそう問題ないの、ボロいし(
ルナ:戦う前から破壊しないの(
クリアス:@(その、入口。時間経過によって朽ちたコンクリート片から、このあたりを住処に していた異貌が食い荒らしていったのか動物の骨片、それにリロルの眷属と思わしき鳥の羽やら鳥本体やらが散らばっている入り口。鳥の存在感と数のせいでい まいち目立っていないが、それに、服のコーディネイトのせいもあるだろう。藍色を基調としたスラックスに濃紺のシャツと暗めの色合いが目立つカジュアルな 服装の上にベスト、幅広いソフト帽をやや深めに被る……成る程ここが遥か昔の平時のように営業していれば其処にいてもおかしくはないような服装の男性が、 皆を待つよう、佇んでいる)
藍月GM:イオン>っぅお…?(ビクッとして止まった)
エイル:ワカメ>鳥の糞とかかけられないか心配だよ…… ってうを! なんかいる
ルナ:……誰だろう?
イリナ:…(警戒)
藍月GM:イオン>ワカメとリアクション被ったの、つらい(
エイル:ワカメ>どういう意味かなっ
エイル:(1歩出て、その人物に一礼)お出迎えご苦労様です。こちらが、ミス・リロルのお座敷で間違いないでしょうか?
クリアス:@(皆がこちらに気付いたあたりで、俯き気味になっていた顔をあげ、深めに被って いたソフト帽をその手で取り上げて胸の前へ持ってくる。……もうすこし、近づけば暗がりに居るせいで観えなかった顔も見えてくる。……その、顔は。イリナ 以外には良く、とても、とても良く、見覚えがある。親交が深かったわけではない、確かに何度か邂逅し、言葉を交わし、戦いはしたものの。それでも、濃く、 頭に刻み込まれているのは。あの街、城塞都市グレイブロにおいて。あの分厚い城壁にて起こった戦いにて、皆の同胞を。ラセツ・オニガミを殺害し、また、当 人も殺害された顔だからだ)
クリアス:@(——ジハード・オル・ペインレスと思わしき顔が、皆を出迎えた)
クリアス:???>ようこそ、遥々のお越し、歓迎しよう。……お屋敷、というには些か広さも様式美も足りないが、確かにリロル嬢はここに居らっしゃる。
藍月GM:イオン>……えー…と…?
ルナ:……なんか、予想外の相手が…
イリナ:……もしかして、知り合い?
藍月GM:イオン>見た目はそのままって感じだけどー。なんか喋り方違う?
エイル:エイル>(ジハードと同じ顔を見た瞬間少しだけ目を丸くし)……お招き頂いたと理解しています。お目通りしたいのですが、ご案内いただいても?
藍月GM:イオン>前に仕事で倒したことがある異貌なの。リロルの親衛隊だったヤツ(イリナに説明中)
ルナ:その知り合いと同一人物…で、いいのかなぁ、このヒトは。
イリナ:…私達が受け持ったってことは…凄く強い人…?
クリアス:???>私は、案内係。本日ここへとご来訪された〝お客様〟を彼女の下へと案内す るのが役目というわけだ、君達のこれからの行動、リロル嬢のこれから行う行動に、一切の関与をしないと約束しよう。安心してくれたまえ。(@たしかに、喋 り方が違う。声も、やや低いような気もする。雰囲気も、あの男とは違い、随分と落ち着いているというか……全体的にあの男が歳を取ったような……)
藍月GM:イオン>うーん、ねぇねぇ、お前名前は?
エイル:ワカメ>(車の周囲に鳥よけの光物を大量に設置中)
ルナ:前に戦ったときは、相当な実力者でしたね…できればもう戦わずにすむなら、ありがたいところだけど。
クリアス:???>ああ、そうだ。そうだったな、ほんの少しの付き合い……に、なるとは思うが名乗っておかねばなぁ。これは失礼。私は、ジハード。ジハード・セル・ペインレス。
イリナ:マリー>(後方警戒)
クリアス:ジハード・〝セル〟>異貌領に遊びに来たことがあったかな、君達は? その時、フ フ、私のだらしない噂でも聞かれてしまったかもしれないな。異貌領きっての〝大酒飲み〟のジハードだ。今日は酒は抜いてあるがね、ああ、君達の出会ったジ ハードの、父親でもある。愚息が世話になったね?
藍月GM:イオン>…親父さん登場してきたの。
ルナ:父親……
エイル:(大酒のみ、親父、なんか人間領でも危険な人物につくキーワードが聞こえたような……)
クリアス:ジハード・〝セル〟>……先も言った通り、私は案内係であり、私が君達に何か行うことはない。そも、勘違いをされては困るが、恨んでもいない。
クリアス:ジハード・〝セル〟>愚息は愚息なりの、あれはあれなりに正しいとか楽しいとかそういったことを全うし、戦って、散った。生き様を全うして死に様を見せた以上それに父親が口や手を出す道理はあるまい? まぁ、薄情と思われるかもしれないが、そんなものだ。
藍月GM:イオン>まぁ、ここで恨んでるので一戦お願いしますとか言われたらさすがにきついの。
イリナ:正直、奥の子だけでも一杯一杯なのにね…
エイル:むしろ溢れかえってますね(
クリアス:ジハード・〝セル〟>恨んでいたとしたら、恨みを晴らそうというなら、あれが逝ったという報告が届いたその日に人間界へ殴りこみに行くさ。
ルナ:なんというか、理性的なお方で助かりました、いや本当に(
藍月GM:イオン>勘弁して欲しいの。
藍月GM:イオン>まぁ、そういうことなら安心…? して、案内してもらおうなの。リロルは一番上?
イリナ:正直、今すぐ回れ右して帰りたいことに変わりは無いんだけど…ね…
エイル:ワカメ>案外そういうタイプの方が人間側にとっては危険なんだろうけどね。異貌の大半は殴り込むタイプだろうし(
藍月GM:イオン>脳筋より策士が怖いの。
クリアス:ジハード・〝セル〟>酒が抜けているときの私はこんなものだ。さて、そう、案内しよう。着いて来たまえ(踵を返し、枠だけ残った入り口を踏み越え、中へと歩きはじめた)
ルナ:よ、よろしくお願いします…(少し警戒しつつもついていく)
藍月GM:イオン>(後についていく)
エイル:失礼いたします(随行し)
イリナ:マリー、行くみたい。(マリーに乗って移動)
藍月GM:@ジハード・セル・ペインレスの案内で中に入る。
館内はエレベーターとエスカレーターがあるが当然どちらも未稼働。非常用の階段で上がるしか無いようだ。しかも一度上がる度に次の階段に行くため、わざわざフロアを斜めに突っ切っていかないといけない。軽い欠陥建築だ。

藍月GM:@
そしてやはり当然ながら電気もない。まだ朝日が出てきていないので結構暗い。
1階のロビー、2階の展示室1…と上がっていけば、綺麗に整理されたフロアが見渡せる。
たまに、大昔のポスター等が壁に貼られているが、それ以外の陳列物はほぼ皆無。
もぬけの殻になった空間に皆の足音が良く響く。

藍月GM:イオン>…おばけの一匹二匹くらい出そうなの。
エイル:……怨霊の類はもう勘弁してほしいですね(以前不覚を取ったことを思い出しつつ)
イリナ:暗いのは慣れてるけど…それでもちょっと…(警戒中
ルナ:おばけより余程怖いものは待ち構えてるよ、確定で(
藍月GM:イオン>まぁ、転んだら転んだで怪我はしそうなの。
エイル:ワカメ>こう、皆が警戒してると後ろから脅かしたくなるね(
藍月GM:イオン>やってもいいけどの保証はなしないの(
クリアス:ジ ハード・〝セル〟>今でこそ寂しいものだが、五十、いや、六十年前だったかな。君達で言うところの一昔前には、それはもう、見事な品が並んでいたものだ。 西のそれには見劣りするかもしれないが、後の世に名を残す芸術家の卵から、その当時一世を賑わせた者、第三次世界大戦以前に描かれていたものの復元品か ら……様々なものが並んでいたものだ。
エイル:ワカメ>うん、そうなるだろうからやってないんだよ(
イリナ:マリー>変なことをすると誤って蜂の巣にしてしまうかもしれませんね……冗談です。
クリアス:ジハード・〝セル〟>九十九の鍵まで展示されてあったのには流石に笑ったね。
ルナ:5、60年前…思ったよりは最近なんですね。
藍月GM:イオン>どんな博物館だったの(
クリアス:ジハード・〝セル〟>古物、奇品珍品、兎角収集癖が強い御仁が運営されていた。た しか、こんな辺鄙な場所にこんな博物館を建てたのは、その収集癖のせいでろくに資金が残されていなかった為、たまたま格安だったこの土地を買ったのが始ま り、だったかな。資金不足のあまり警備員すらろくに雇えず、運営のかの御仁自身がよくちょっかい掛けに来る異貌を殴り殺していたものだ。
クリアス:ジハード・〝セル〟>思えばあの御仁自身が珍品の類だったね
エイル:ワカメ>蜂の巣は斬られるより痛いから止めとくよ。
……オーナー自ら警備とは新しいね

イリナ:そんな人が芸術品なんて集めるんだね…
藍月GM:イオン>警備っていうかそれ守護神なの
ルナ:へー…どんなヒトだったんだろう。
クリアス:ジハード・〝セル〟>私もよく訪れたもので、おっと、殴られる方ではなく客としてだ。このような外見故、人間に扮してね。この格好も訪れていた当時のそれさ。
エイル:ワカメ>しかしそれが今やこの有様とは、オーナーも報われないだろうね。……案外化けて出たりしてね。あの辺に(何もない壁際に目をやり)
藍月GM:イオン>廃墟になる前に殆どの物は引き上げちゃったみたいだけどねー。プレートはまだ残ってるけど(その辺の壁に近づいて)「山に住む神の肖像」…これはあれかな、あのもにゅっとしたのの絵でもあったのかな?(
クリアス:ジハード・〝セル〟>残念ながらその御仁が亡くなって以降は、当然といえば当然で はあるが、受け継ぎたいなどという者が居るはずもなくこうして寂れてしまった。収集品の多くは、ふん、物の価値にだけは興味がある輩が持ち去ろうとして ね。ただでさえこうして寂れ、物まで取り上げられたでは不憫だろう? 私が貯蔵してある。
藍月GM:@ちなみにワカメが見た壁には、昔ここで行われていたプラネタリウムの宣伝のポスター(異星人はいた!みたいな煽り文句とポスター一面のマッチョなムンクの叫びみたいな顔)が貼られていた。
エイル:ワカメ>(ヒィッ)
クリアス:ジハード・〝セル〟>それでも幾つかは持ち去られてしまったものの、まぁ、多少の不備ぐらいはあの御仁も多目に見てくれるだろうさ。
藍月GM:イオン>結構そういうの好きなんだねー。まぁ異貌って割りと文化的だし変じゃないけど。
ルナ:なるほどー……
藍月GM:イオン>言い方を変えるなら、最後まで何かしらに使用されるって意味では本望かもなの。(上の階に続く階段を見上げて)
イリナ:マリー>いつかそういう文化的なものに触れてみたいですね…今まで文化には縁遠い生活をしていたので…(遠い目)
クリアス:ジハード・〝セル〟>最後。ああ、今宵こそ、この博物館が崩れ去る最後の夜、かも しれない。だから今宵、私は案内係を買って出たわけだよ。本来、私は異貌領から出てはいけないが、撃墜の。あれには相当、無理を言って出てきた。帰りに港 町にでも寄って土産を買っていかんとなぁ。
藍月GM:イオン>なるほどなのー。というかそもリロルにこの場所教えたのお前だろうって気もするけど…あ、ここ4階だから、次が最上階だねー。
ルナ:いよいよご対面かぁ…
エイル:ワカメ>文化に触れたいならまず歴史を学んでみると良いよ。たとえばあの印象派の訳が分からない絵があるよね?
その起源をたどるとハイリの故郷が発祥である浮世絵なんかが出てくる。面白いよ

イリナ:嫌な気配が立ち込めてる気がする…
藍月GM:イオン>さすがワカメ、腐ってもいい所の出身なの。
エイル:ワカメ>貴族と芸術は切っても切れない関係なものだからね
クリアス:ジハード・〝セル〟>話せる口かね、ワカメ君。人間界に身を寄せている異貌故変わり者だろうとは思ったが、なるほど。やはりなぁ。そのうち、一緒に酒でも飲もう
イリナ:マリー>今度本でも読んでみましょうか…イリナ、今度手伝ってください…(
藍月GM:イオン>(噴いた)
エイル:ワカメ>いいね、機会があればガールフレンドを連れてお邪魔するよ。……その時にでも大きな誤解を解かせてもらうから(
ルナ:なんか変なところで親交芽生えてるんだけど(
クリアス:ジハード・〝セル〟>誤解?(はて、と、不可思議そうに首を傾げつつ)
藍月GM:イオン>異貌の彼女紹介した後で果たして誤解が解けるか謎なの(
クリアス:……(口元抑えてそっぽ向いてる/ぁ)
エイル:ワカメ>僕は ニ ン ゲ ン だ
イリナ:…のーこめんとで…(哀れみの視線)
ルナ:……のーこめんとです(憐憫)
藍月GM:イオン>まぁまぁワカメ、そういうするだけ無駄な主張は置いておくの( 
藍月GM:@———なんだかんだ、ああだこうだとに花が咲いたり誤解が恐らく解かれないフラグが立ったりしているうちに最上階、5階につながる金属扉が見えてきた。
エイル:ワカメ>憐れまれたっ!?
クリアス:ジハード・〝セル〟>……インゲン? ああ、マメ科。
藍月GM:イオン>ほらインゲン、もう着いたの。
エイル:ワカメ>あとナチュラルに植物系の異貌に分類しないでくれるかな、ただでさえステフに同類と思われてる感じなんだから(
エイル:ワカメ>インゲン言うな(
藍月GM:@同じものは下の階で既に数回見て入るが、その向こうからは確かに、「何者か」の気配がする。
そしてそれはやはり、皆を待っていたようだ。扉の向こうにその気配を感じたのだろう。それまで止まっていたような空気が騒ぎ出すような感覚がその場にいる全員をじんわりと包み込む。

ルナ:海藻から野菜になったね兄さん。…っと、流石に冗談も言ってられないかな、もう。
エイル:この感じ……以前よりも大きくなっている気がしますね
イリナ:…さ、廃墟観光も終わったから今日はお暇します…とは行かないんだよね…
エイル:ワカメ>(キョロキョロして)……さて、セーブポイントないかな(
クリアス:へぇ……。
ルナ:あったら苦労しないよ(
藍月GM:イオン>リスポーン指定も無理そうなの。
クリアス:……(顎に手を添え、なにか考え事してる)
藍月GM:イオン>? どしたのクリアス。
ルナ:どうしました?
エイル:トイレなら今のうちですよ?
クリアス:……ん? ああ、いや。うーん。いや、トイレはもう済ませて来たって。ちと、プラン変更、いやいや、まぁ、実物見てからだな。
クリアス:ジハード・〝セル〟>(金属扉を拳で叩き)リロル嬢。お客様がお出でだ。
ルナ:プラン…?
イリナ:挨拶なしに攻撃なんて、流石にしてこないと信じたいですが…(がしゃん)
藍月GM:リロル>(扉の向こうから、声)ご苦労様、入ってきていいよ。こっちもいい具合に間に合ったし。
ルナ:まぁ、心構えくらいはしとこうか…
クリアス:ジハード・〝セル〟>それでは……(改め、両手を扉の前へと置き。扉を開くべく、押し込む)
エイル:相手は切羽詰ってないでしょうから、その点は大丈夫かと思いますが。そうですね、何があっても良いようにはして行きましょう
藍月GM:@鍵もなく、呆気無く開かれた扉の向こうは、明るかった。

電気は通っていないはずだが、とても明るく、そして青い。
床の上にはあちらこちらに、ミイラ化したような死体が転がり、ここにも青い羽は散らばっている。
ついでにチョコやらポテチの空き袋もちらほら見られる。
そして、プラネタリウムの映像を本来流すはずのドーム型の天井には……巨大な繭のような残骸があった。

藍月GM:@既に割れた後と思しきその繭を形成する糸の一つ一つが、青白い光を放っている。
目に痛いほど眩しくはなく、けれどどうにも冷たい。凍えるようなイメージを拭えない光を足場にして、8メートル程上空から皆を見下ろすように少女が一人立っている。

藍月GM:リロル>(スカートの両端を指で軽くつまみ、持ち上げながら優雅に一礼)ようこそ、いらっしゃい。こうやって顔を合わせるのは久しぶりな気がする。
藍月GM:@其処にいるのは確かにリロル・ラプター・カリュオンだ。
皆の記憶よりも若干年を…いや、成長したように見えるが、確かにリロルだ。

ルナ:……なんか孵化してるんですが。リロルさんはどちらへ?(きょろきょろ/ぁ)
クリアス:現実を見ろ、現実を(
エイル:失礼いたします。(軍の行進のような固い歩調で入室し、一礼)お久しぶりです、ミス・リロル。少し見ないうちに大きくなられましたね
藍月GM:リロル>リロルだもん! まごうことなくリロルだもん!(
エイル:ワカメ>ああ、リロルだ(
クリアス:クロエ>変わったのは見た目だけで中身あんまり変わってないですね(
藍月GM:リロル>(ハッ)
エイル:ワカメ>あと10秒我慢すればシリアスが続いたのに(
藍月GM:イオン>まぁ床にお菓子の残骸ある時点であれなの(
ルナ:あ、良かった。あんな礼儀正しく挨拶のできるリロルさんなんて私知りません(
藍月GM:リロル>ぐぬうぅぅうう…折角頑張ったというのに、お前達酷い。
イリナ:えっと、はじめまして。イリナ・H・シノミヤです…え?(マリーから降りて、一応挨拶)
藍月GM:リロル>(イリナとマリー見て)あれ、新しいやつ増えてるー。
イリナ:マリー>マリーです、はじめまして。…言葉が通じるかは定かではありませんが。
クリアス:……(煙草を一本取り出し、口に咥えて、しかし、火を点けないまま。じっと、リロルを見上げていたが)……(イリナを見て)
クリアス:そか、自己紹介しなきゃな。〝級長戸辺〟のクリアス・T・ブレットだ。
イリナ:……(イラッ)
エイル:一歩前進しましたが礼儀作法はもう一頑張りですね。あ、お土産にルナお手製のクッキーを持ってきたので良ければどうぞ
藍月GM:リロル>イリナー(イリナ指差し)マリー(マリー指差す。言葉はわかる模様)クリアスー(クリアス指差し)神の食物(クッキー指さした)
ルナ:うちの新しい仲間です。……いやあの、ごくごく普通のクッキーですから。(
エイル:ワカメ>(口元押さえて笑いを堪えつつ)……お三方はどうやらクッキーの下に位置づけられたようだね
藍月GM:リロル>貴様達も増えたり減ったり忙しいねー。あ、クッキーはセルに渡しといてほしい。
クリアス:おお、クッキー以下と来たか。中々煽りに来てやがるな、いや、怒るべきところなんだろけど、最近全然そういうこと無くてちと新鮮っつーか……
クリアス:セル>……私が受け取るのか。まぁ、了解した。無事に異貌領へ送り届けよう。
イリナ:…インゲンのくせに…(お怒りモード)
ルナ:兄さんよりは上だから大丈夫ですよ、落ち着いて(どうどうどう)
エイル:つまらないものですが……(お中元渡す感じでクッキー預け)
藍月GM:リロル>食べながら戦ったらセル怒ると思ったし。
クリアス:セル>怒りはしないが、行儀の悪いことをしたら力一杯殴りつけるように撃墜からは言われている(クッキー受け取ってる)
藍月GM:リロル>自己修復だけで力尽きる(
藍月GM:リロル>まぁ、ここまで案内ありがとうセル。下がっていいよ、それとも見てる?
ルナ:あれ、私たち的にはそれが最善策だったんじゃ(
エイル:ワカメ>ふっ、幼女とはいえ彼女も女、絶世の美男子たる僕が下に置かれるわけがないじゃないか
藍月GM:リロル>壊れないおもちゃ(インゲン)も来てて嬉しいよ?(
クリアス:セル>……(クッキーの袋を帽子の中に放り込み、その帽子を被り)……折角だ、見学していくとしよう。
エイル:そうなったら代わりに主をたぶらかした責任を取る形でセルさんとバトルになりそうですからきっと変わらないですよ(
藍月GM:リロル>分かった。じゃあ見てて(息を一度吸い込み)
ルナ:どっちみち地獄かぁ…じゃあ仕方ないか。
イリナ:(笑いを堪えてる)……そんな場合じゃなさそう(急いでマリーの背に乗り)
藍月GM:リロル>ここでずっと死体から養分集めしてたけど、きっとお前達が来ると思って待ってた。
エイル:ワカメ>なんだろうとても嫌な評価がされてるけどとりあえず評価はされててうれしいというかしかしでもっ(意外と喜ばれてて葛藤し始めた)
藍月GM:リロル>ジハードのことは、まぁ残念は残念だけど死んだものは仕方ないからその辺はリロルが頑張ろうと思う。
クリアス:……(咥えた煙草は、結局火を点けずに、ごそごそと懐をあさったら出て来る携帯灰皿に放り込み)なぁ。
エイル:養分ですか。あなたの身分なら自分の領でも十分献上されるでしょうに、なぜわざわざこんなところまで
藍月GM:リロル>自分の家じゃ皆巻き込みかねないし…ん、なーに?
クリアス:あ、悪ィ。制空の、お前じゃなくてさ。なぁ、お前ら(皆を指差し)
ルナ:ん、何でしょう?
イリナ:…?(話してる余裕すら無く、既に溜めに入ってた)
クリアス:多分だが、百戦錬磨の13階梯様の見立てだ、信じとけ。多分、俺がちまちまフォローしながらでも、アレと戦ったら死ぬかも。
ルナ:あ、はい。なんか進化してるらしい時点で嫌な予感はしてましたが、やっぱりですか。
クリアス:(腕を組み)一応、ここに来るまでに一通り〝制空〟の情報は調べた、調べた上でシミュレーションしてきた。結論、お前らを交えながらでも何とかなる。……今、全部台無しになったがな。
イリナ:…帰りたい…せっかく美味しいもの食べられるようになったのに…(溜めは継続)
藍月GM:リロル>(とくいげ)
エイル:ワカメ>最初から空母級な上にこの後に及んでまだ成長期とか、あのお嬢さんあとどれだけ成長するんだろうね
藍月GM:リロル>リロルだっていつまでも空母級最弱じゃいられないもん。そうでなくてもリロルには、やんなきゃな事、多いし。
クリアス:帰らせてやるのは勿論だが、帰らせてやるだけで仕事達成なんてことなんてしてみろ、俺ぁこれからどの面下げて生きてきゃいいんだ。ってことで、考えた。
ルナ:そのうちスーパー空母級とかになりそうで嫌だなぁ。…で、策はあるのでしょうかクリアスさん。
クリアス:お前らにそこそこ仕事をさせて、俺もそこそこ仕事をこなせる、いいプランだ。何かないもんかと、小難しいこと考えるにゃ向かねぇながも考えて……
イリナ:あのね、私ね、このお仕事ね、2回目なの。おかしいと思うの。2回目にね、一番強いクラスの敵と戦うなんて…(ぶつぶつ)
藍月GM:イオン>まぁまぁイリナ。…まだ上、いるから。(そっと肩ぽむ)細かいことは考えずに死なないようにしてれば死なないの。
クリアス:……獅子だったか、いや、そもそも猫化だったかな、何かの動物だったとは思うんだが、何だっけな。親は子供に狩りの仕方を教えるために、あえて、獲物を半殺しにするんだとよ。
ルナ:すみませんイリナさん。仕様なんです、耐えてください(肩ぽん)
エイル:やらなければいけないこと、ですか。もしかして、私たちのような人間をおびき寄せていたのも、その一つでしょうか?
ルナ:半殺しされる前に全殺しになりそうな私たちですが!(
クリアス:今、俺ぁ、その、親の気分だ。あながち、間違ってもいねぇのかね、そのうち俺達と並ぶかもしれねぇ奴等への実践式指導。
イリナ:…社会って…残酷なんだね…(レイプ目)
藍月GM:リロル>まぁそんなところ。腕試しにはちょうどいいなーって。
クリアス:……ちぃっと、少しの間下がって、我慢してろ。
ルナ:で、ええと、クリアスさん。何かあるなら深くは聞きません、よろしく頼みます。…できればイリナさんの心が死ぬ前に(じりじりと後退しながら)
藍月GM:リロル>…クリアス、だよね。お前はちょっと…かなり面倒そう。
エイル:腕試しですかぁー……(レイプ目)
藍月GM:イオン>エイルまでレイプ目に!
ルナ:どんどんみんなの目から光が消えてる!(
クリアス:何、深いことじゃねぇさ。ただ、俺が先に戦る。それだけだ。
イリナ:マリー>ほら、下がりますよ、諦めては駄目です。(ギリギリいっぱいまで後退)
藍月GM:リロル>リロルも腕試しで死ぬ気はないけど、これ思ったより気張らないとまずい。こちとらまだ半覚醒なの。
ルナ:……大丈夫ですか?(言いつつ素直に距離を取り)
エイル:ワカメ>ここで「別にあれを倒してしまってもいいのだろう?」ってセリフが出てくると超格好いいのだけど、それは望みすぎかな
藍月GM:イオン>それクリアス死亡フラグなの。
エイル:ワカメ>(最初から最後尾に居るので動かず)
エイル:(淀んだ眼で窓際の脱出ルートも検討しつつ、後退)
ルナ:それだとエイルが仇をとる流れになっちゃうね(
クリアス:クリアス>出来んとは言わんがな、今ならまだ。が、しかし本日、俺が承けているのはお前等のサポートだ。それ以上の働きはプロとしては許容出来ねぇが……大丈夫かっつーなら、問題ない。
藍月GM:イオン>エイル、しっかり(
イリナ:夢だったりしないかなぁ…これ…(
クリアス:……もう一度、名乗っておこうか、制空のリロル。俺は、〝級長戸辺〟クリアス。十三階梯、風術師。
エイル:(パシンと両手で挟むように頬を張って気を持ち直し)失礼しました、もう大丈夫です、たぶん
ルナ:……それなら、信用しますよ。ご武運を。
藍月GM:リロル>……異貌軍、空母級、”孤独”の継承、"制空"リロル・ラプター・カリュオン。
クリアス:(口の端が、歪に持ち上がる。目付きが釣り上がり、形相はまるで変わる。その、間 際から。風が、拭き始める。皆に纏わり付く、リロルが発する吉兆を注ぎ落とす、戦意の風)——”孤独”の継承、俺は、貴様の今日の不運そのものだ。短い間 だが、精々、足掻け。それ諸共、踏み潰そう。
エイル:我々はいつでも動けるようにして待機します、”期”が来ましたら、呼んでください
藍月GM:リロル>……フ…。
エイル:……”孤独”、何らかの能力でしょうか?
つまり、リロルは人間領でその能力を得るための養分を集め、パワーアップした。
そしてそれが十分なものであるか確かめるために、それなりに戦えそうな人間を呼び寄せたと。そんなところですか

藍月GM:イオン>た、多分…そんな感じ? というか私はリロルよりも今はクリアスが怖いの。
ルナ:そんなところなのかなぁ。こっちからすると死ぬほどいい迷惑だけど。死ぬほど。
藍月GM:リロル>それでいい、これでいい、これが人と異貌の形。これこそが正しい在り方。…お父様に全部くれてやる気はないんだから。精々踊ろうか。人間。
エイル:ワカメ>13階梯の人らを見てると時々どっちが怪物だか分からなくなるね
藍月GM:@歪む酔に笑う顔には、確かな殺意と戦意が除く。
少女の形をした、けれど確かに異貌と呼ばれているその小さな影は、無防備に足を進め——躊躇いなく、空中から皆のいる地上へ向けて身を投げだした。

藍月GM:@