黒斗GM:@
膝が削げた、皮ははじけ飛んで肉も飛び散る、骨まではあと一歩届かなかったがグロテスクな外観を晒し激痛を与えることは出来る。足の付根に食らいついた牙 もまた、ほんの先端だがかつりとぶつかるのは骨の感触、ルナとイオンの攻撃は確実にジハードの下半身とバランスを破壊して行く。それでも、止まらない。

黒斗GM:@
牙がより深く食い込もうが、膝からの出血が増そうが、この一撃のバランスだけは崩させまいと更に力が篭る。異貌らしからぬ異貌が獣のような咆哮を上げなが ら、鋼鉄の右腕は振り被られ、これまでに見せた幾度の一撃よりもさらに重い一撃を見舞わんと力が篭る。それでも、バランスがやや崩れそれを立て直すための ほんの僅かな狂いは出た。

黒斗GM:@
そのタイミングをこの土壇場の中でも見逃さず見抜き射抜くのは、人造宝具の力により最大出力を通常の数倍にまで跳ね上げた破壊(ブレイク)。デュナンの魔 術がジハードの腕を捉え、叩き込まれた右腕は耳障りな音を立てて、切れ目というにも大きすぎる、亀裂を鋼鉄全体へと走らせた。——……それでも、止まらな かった。

黒斗GM:@
己の一撃に強度の不安を感じたか、手刀は拳へと再度固められるまで、ほんの一瞬。振り下ろされる間際はそのあまりの速度にイオンでさえもが軌跡は分かって いるのに残像すら捉えられないそれは、あの時、カオスの地、封印の塔で相まみえた〝鋼鉄将軍〟ハルトムート・ヨーゼフ・ラインヴァルト・ゲッフェルトの一 撃に近しいものすらあるかもしれない。

黒斗GM:@
一撃決殺の拳が、ラセツへと、落ちた。

黒斗GM:@
意外にも、周りへの被害は危惧したほどではない。大地震のような振動が地面を揺らしたし、その中心となった建物とその周りにある建造物の窓は残らず爆ぜ割れ、
皆の身体に大きな重圧が掛かってただでさえ多かれ少なかれ傷を負っている身体に響きはするものの更なる大ダメージを喰らう程でも無い。

黒斗GM:@
本来なら、それこそこの今居る区画の建造物から何から何まで破砕するようなものだと伺えるほどの一撃。
撃ち込んだジハード本人もそのつもりだったのだろう、撃ち下ろした先を大きく両目をかっ広げていかにも驚愕している様子なのは、明らかに想定外の事態が起きたことを物語る。

黒斗GM:@
直ぐにジハードが。直後に皆は悟る。
ラセツの、自慢の肉体はその周りへの被害を巻き起こす衝撃までをも受け止めたのだと。

黒斗GM:@
『……ッチ。儘ならねぇもんだぜ、ホント、いや、まぁ、わかった。こればっかりは素直に褒めるしかねぇな、よくやったぜ鬼の旦那』
ジハードが、最初こそ憎々しげに顔を歪めたものの、次第に諦めたような笑いを浮かべながら、言葉を零し。

黒斗GM:@
ラセツから、背中側からまっすぐに心臓目掛けて送り込まれて減り込んでいた拳を引き抜いた。

黒斗GM:@
——……どう、贔屓目に見ても、心臓が潰れているようにしか見えない程埋まっていた拳を引き抜いた。

黒斗GM:@
ラセツは、動かない。動けない。
それはそうだ、贔屓目に見てもそれ、現状を鑑みて直感と観察眼を駆使して見れば……死んでいる。

黒斗GM:『残りは、ひぃ、ふぅ、みぃ、と。ックク、一匹殺るだけでこんなザマになるたぁ……俺もまだまだ〝鋼鉄将軍〟にはホンット程遠いな、まったく、もう。そんじゃ、続きだ』
黒斗GM:@
さて、長くなりましたがいよいよここから再スタート……の、前に、一度皆様雑談タブへ移動して下さい。

黒斗GM:@それでは、いよいよ、改めて再スタートです
黒斗GM:(未だ食い付いたままのレイドを、鋼鉄の右腕で払い除けながら、ラセツに背を向き 皆へと歩き出す。本人自らガス欠上等などといっていたのは嘘偽りではなく、そろそろ本当に魔力切れが近いのか鋼鉄は右腕全体から右肘から手の先にまで範囲 が狭まっている。傷口も再生をはじめているが、遅い)
ルナ:っ……(思考を止めるよりも先に身体を動かし。ジャックランタンを二つ召喚、傷口目掛けてそこを抉るように撃ち放ちながら、距離を詰めるべく駆け出し)
エイル:ラセツッッッ!!!
(ジハードの退路を断つため一定距離を置いて警戒していたが、一瞬の惨劇を目にして思わず一歩飛び出し)

ジハード:……今度こそ死ぬかもな、それもいいか!(今までは身体でそのまま受け止めていたジャックランタンを、右の拳を二つ丁寧といえるぐらい慎重に撃ち抜き、身体へと届く前に粉砕)
ジハード:(拳は固めたまま顔の近くへと配置し、両足は肩幅ほどに広げ、迎撃の構え。もう、走り回る体力も残っていないのかもしれない)
ルナ:く…このっ(顔をしかめながらも再度、今度はジャックランタンを3つ召喚。駆け続け彼我の間合いに入る直前に、それぞれ相手の両脚、右腕へと、微妙にタイミングをずらしつつ、分散して放とうと)
イオン:ッくぅ…! ルナの狂月のおかげとはいえ…(しんどそうな顔で、それでも槍を構え直し)私もガス欠気味なのッ!
ジハード:ッハ。こっちは腕一本しか残ってねぇってのにヒデェ仕打ちしやがる!(右肩には当たらぬよう右掌で一つを受け止め、握り潰す。両足には直撃し、右膝はさらに肉がこそげ、左足も皮膚が吹き飛び、がくりと体勢を崩している内にルナの接近を許し)
ジハード:(己の拳が届く距離まで引きつけてから、崩れている体勢のままに、それでもまだ人一人殺傷するには十二分が過ぎる砲弾のような拳をジャブ打ちでルナの右肩へと放ち)
エイル:(その一歩で踏み止まるのが騎士に必要な冷静さだろう、だが)
き、さまぁぁああああああぁぁっ!!!!
(そんなものかなぐり捨てて、仲間として、1歩の境界線を超えて駆けつけようと全力でジハードの元へ駆け抜けていく)

ジハード:わお、怖い騎士様も来たな、あっちの幼女もまだちょっと元気だし! ハッハッハッ、八年ぶりぐらいか、こんなピンチ!
イオン:(槍を構えてエイルの後ろをついていく…というよりもエイル相手に反応速度で負けたようで)エイルが怖いのっ。あと八年前に何があったかお聞きしたいのっ()
ジハード:ジャギに身体、粉々に砕かれたんだよ! 流石にあん時ゃ死ぬかと思ったぜ!
エイル:(斧槍を腰に構え、小手先の技もなくただ速度と重量を持ってルナに拳を向けるジハードの左側面から横っ腹に風穴を空けんと猪みたいに突っ込んでいく)
ルナ:これ以上…やらせるわけには、いかないのでっ!(大勢が崩れた瞬間に速度を上げ、右手 のジャブを剣でそっと触れ、可能な限りその力に逆らわず、細心の力と精度で受け流そうとしながら。それでも、また余波で腕をもってかれるのも覚悟の内。な らばそこで、もう一「手」)……狂月っ!(強引な人狼の力の再使用。砕けた左肩が急速に再生していき、その腕に、爆砕の霊を篭めようと)
イオン:それはっ…(エイルの背中から横に飛び出し)大変だったの!(長い方の槍を前に繰り出し、間合いを開けながら残った一本の腕の肘関節を狙う)
ジハード:(目の前にまできてさらに急加速されてしまうと、拳の位置が狙った位置より若干逸 れた。さらにそこを横合いから剣の刀身で押され、しかもその力配分がこれまた巧い、空振りに近いような形で随分予想地点より拳が離れた。それでも拳の小指 が当たればルナの肩ぐらいならば十分砕けた、のだが、さらに想定外にあちらは急速再生をカマせ体勢を崩さないままに体勢を崩した自分に攻撃と来た。当た る。運悪くも鋼鉄の部分に当たり、損傷らしい損傷はないが、それでも右腕はさらに大きな空振りを誘われ)
ジハード:(引き戻す暇もない、鋼鉄の部分にぶち当てさせる暇もなく、鋼鉄ではない生身のま まの肘関節へとイオンの槍が突き刺さり。手応えあり、能力がほとんど使えなくなっていても頑丈さ故このまま切断出来ることこそないが、べきりと骨を圧し 折った感触がイオンの手に伝わり。串刺しにされたままの腕で、防御など出来ない、回避もできない、そこに、エイルのタックル)
ジハード:(あちらこちらに発生している痛みに顔を歪めている暇もない、横っ腹に斧槍の先端が深々と食い込む。踏ん張りも効かない、エイルの勢いそのままに横へと吹っ飛ぶ)っぐぅぅ!!?
ルナ:これで……っと。逃した。でもエイル、ナイス。(そのまま至近距離から格闘を仕掛けるつもりだったものの、吹っ飛んでいく相手を見ると、一度構え直してから、改めてまた駆け寄っていき)
エイル:(打突の瞬間にさらに斧槍を押し込み、持ってけとばかりに手を離す。そして自分はそのまま地面を抉るように強引に制動する)
ジハード:(槍の部分は身体の内部へと殆ど押し込まれた、抵抗感こそあるが今のジハードに突 き刺すことぐらいエイルの力ならばワケもなく、いよいよ斧の部分にまで身体に埋没させながら槍を離されれば地面に足もつけず横へ横へ。一つ、二つと建物を 打ち抜き、防壁になくなった左肩ごと叩き付けられ、防壁に大きなクレーターを残すほどの衝撃と共に、さらに吐血)っか……!
イオン:追撃はできなかったけど、手応えアリなのっ。エイルマジナイス!
ルナ:ほんとこの破壊力は頼りになるなぁ…
ジハード:っく。そ。粘土細工みてぇに軽々ぶっ刺しやがって……!(吐血を拭う手間も惜しいとばかりに漸く着地すると、傷口が開くのも構わず、ぶちぶちと肉が千切れる音を立て、斧槍を引き抜く)
エイル:当てられる状況があってこそです、皆のおかげですよ。
それよりラセツッ!
(ジハードは顧みず血だまりに沈むラセツへと駆け寄り)

ジハード:……っふ。ふぅ……!(斧槍を杖代わりに体勢を保ちながら)……挙句に人のこと無視たぁいい度胸してるなコラァッ!? 舐めてんのか、そこの鬼はきっちり即死、させてやったよ!!
ジハード:(なんとか、立ち上がり。大きく、腰を落とし。右腕に掴んだハルバートを、投擲の構え)
イオン:敵相手に言う言葉じゃないけど、お前それ地雷踏み抜いてる発言なの。特にエイルには。
ルナ:そう言われてもまぁ、それが私達ですから。(エイルと入れ替わるようにジハードに接近しつつ、ハルバードに騒霊のベクトルを絡め、投擲を妨害しようと)
ジハード:挑発してるから、いいんだ、よ!!(身体ごと投げ飛ばすような、全身を大きく大き すぎる前への跳躍と共に、形こそ適していないものの投槍である。強引に騒霊の力を腕力のみで引き千切りながら、多少勢いと精度が落ちたとはいえ、大砲から 放たれる砲弾級の威力は未だ健在。ルナの胴体目掛け投擲)
エイル:(その生命力を持ってすら耐えきれなかったその惨状、改めて”手遅れ”ということを確認し。最後まで反撃を忘れずに浮かべていた笑みを見て、なおさらに掌を固める)
ラセツ:——。(駆け寄ったエイルへ返事はない。あのふざけた口調も、我欲塗れの軽口も、何も。何もだ。もし、与えられるとするのならば、死に際に浮かべていただろう、小憎たらしいまでに清々しくも——子供のような、笑みだけであろうか。)
ジハード:(投げたあとに、また、体勢を崩している。目に見えて呼吸が荒々しくなっている、顔中に滴っていた冷や汗なのか脂汗なのかもそろそろ、出なくなってきた)はぁー……はぁっ!
エイル:主の、導きのあらんことを。貴方なら座も愉しめることでしょう。
(ラセツの手を握り、瞼を閉じさせてから、挑発も聞えぬとばかりに静謐に十字を切り)

ルナ:それはまぁ、そうです、かっ(投擲後も騒霊で軌道を操作し、流石に投げ返せるような勢いではないため、自分も姿勢を低くしてハルバードの下を駆け抜けようとし。)
イオン:お互いギリギリには変わりないのー…。(ダルそうにやりを向けつつ。飛ばされる冷刃の勢いは変わらず。ハルバードの柄に当ててふっとばそうとする)
ジハード:は、八年前より、やべぇかも。しっかりしろ、それでも、ペインレスの系譜か俺の身体……!(癖なのか、気合を入れる度にやる所作、また胸の前に拳を固めあらん限りの力で握り締め)
エイル:(腐食の血に塗れた鎧姿が、ゆらりと立ち上がる。一線を越えたためか表情は無く、ただ誰も見たこともないぐらい透明な目でジハードに振り向く)
ジハード:(いくら早かろうとも途中で機動変化などしようもない投槍、それは涼しくも精密な 所作のルナを捉えることは構わず轟音を立ててルナの頭上を通過、更にそこに騒霊が加わり冷刃が加わりあらぬ方向へ吹き飛び。……戦闘中でという意味で、あ らぬ方向へと居たエイルの直ぐ傍の地面へと叩き付けられた)
ルナ:流石にそろそろ、終わってほしい物です、がっ(後方確認の余裕はなく。再生した左腕に、剣を持ち直し。改めて構えた二本の剣に爆砕の光を宿し。間合いまで踏み込むと、左腕の剣で相手の右肩間接目掛け、矢のような突きを放つ)
ジハード:(なけなしの魔力をさらに引き絞り、煙のような灰色の魔力が右腕を覆う。骨折治 療、そして、鋼鉄の範囲再拡大)~~~っ!!(魔力を限界まで引き絞るのに、どれだけの苦痛があるのか顔を歪めた甲斐、があったのか再び鋼鉄は右腕全体に まで這い上がり。ルナの刺突を弾く、しかし、足元が覚束ずにルナの刺突の衝撃だけで背中が防壁に叩き付けられた)
エイル:――――。
(まるで主の手に吸い寄せられるように戻ってきたハルバードを引き抜き、それを引きずるように低く両手で構える。その姿勢のまま最初はゆっくりと歩くように、やがては小走りから駆け足に、ゆっくりと速度を上げていく)

イオン:お、おなじくなのー…。(息を吐き、腹に力を貯めるようにぐっと詰めてから槍になけなしの魔力を注ぎ込む。化ヴェにぶち当たったジハードの両足首に向けて冷刃を。その場に足止めさせるように放ち)
ルナ:これで……(刺突の衝撃の上から更に爆砕を解放し、ジハードの動きを防壁に押し付けるように拘束しようとし)…眼まで堅かったら、泣くね。(連続して放つ、右手の突き。騒霊で先ほどよりさらに加速させたそれを、鋭く狙い済まし、相手の眼窩目掛けて放つ)
ジハード:————ッ!!(さらに、鋼鉄化が進む。右胸、そして、右の頬とその目の周りにま で鋼が這い進み。それでも、足首はガードしきれない、一歩を踏み出そうとした丁度そのタイミングで足首に刃が叩き付けられた。動けないそこに、爆砕。ま た、背中が防壁へと叩き付けられた、そこへ、眼窩へと入り込む剣先。……目の周りにまで侵食した鉄のせいで、思うように進まないが目は潰れた)
ジハード:(残った眼窩は、まっすぐ、まっすぐ、こちらへとやってくるエイルを。荒い息が届きそうなほど近くにいるルナと、そのすこし後ろにいるイオンを見止め。口端を歪めた)
ルナ:………脳髄まで、響け…っ!(僅かでも潰せたなら、入り込んだならそれで良し。眼窩から頭の内側へ、爆砕の光を解放し、衝撃波を叩きこもうと)
ジハード:……あと、二十年もしたら、上半身ぐらいならいけそうだったんだが、な。(眼窩から入り込む、衝撃波。残った左目と、両方の耳穴と、口から、勢い良くどす黒い血が噴出した)
ジハード:@うん、死んだなこれ。よし、折角こっちに向かってきてるエイルにも見せ場をあげないとな。さあ、止めを刺すがよい
エイル:@うぃあ
エイル:(先ほどの感情のままの猪突とは違う、ずっと無機質な動き。ただ己にできる最高の体運びを持って、自らが鈍色の剣閃なるがごとく真っ直ぐに鋭く。そして)

貴方と、そしてラセツの為に。
今の私にできる全てをここに賭す。

(爆発した。足よ千切れろとばかりに踏み込んだそれは地面を爆砕し、鉄の塊が皆の視界から一瞬ではあるが霞む。そして、地震。ジハードが果たそうとしてで きなかった破壊、ラセツがさせなかった一撃。あっちが”大地震に周囲の建物を窓を割る”程度であれば、こっちは周囲の建物ごと粉砕せしめん。それだけの意 思を込めた横なぎの一線を、ジハードの鋼の体へ叩き込もうとする)

ジハード:(鋼の身体。右腕でもなく、身体の質でもなく、ひょっすればこの身体の出来は鋼が 如き精神で構築されているのかもしれないとさえ思わせた鋼の肉体がついに砕けた。吸い込まれるように放たれた一撃が、上半身と下半身を二つに分けた。そこ でもまだ突き進む一撃は防壁すら完全に突き抜け、それだけに飽きたらずその衝撃は衝撃波として荒れ狂い、手近な建物に亀裂どころではなく倒壊の憂き目に遭 わせるほどの、大破壊——)…………………………。
ジハード:(下半身はがくりと膝をつき、上半身は支えのないままに地面へと叩き付けられ。両方から流れ出すどす黒い血はエイルとルナとイオンの足元を濡らした。もう、動かない)
ルナ:………やった、のかな。
エイル:(崩れ落ちる瓦礫の雨に背中を打たれながら、眼前からはどす黒い血を全身に浴びて、斧槍を振り切った姿勢のままピクリとも動かない。時間と共に、涙のようにその血が滴り落ちていく)
イオン:…た、多分、ねー…
エイル:……手ごたえは、ありました
ルナ:これで生きてたらもう、何しても殺せそうにないから、そういうことにしようか(
エイル:@はっ、しまった足元を濡らすですね。直しときます
ジハード:@あ、いいですよ、いちばん近くにいたし。返り血ついてても
エイル:@了解です
ジハード:(命が尽きたか、粉々に砕かれても再生できるとは言ってはいたがそれも魔力あってのたまもの。もう、それらしい気配も何も感じない)
エイル:そうですね、この場のことはいったん月光の方に報告を入れて。ジャギさんの方に向かいましょうか
イオン:なんとか逝ったようなのー。はふー…。
ジハード:アッフェラーレ>逝ってしまったでござるか、円環の理に導かれ……たかはわからないでござるが、うむ。これはまた、予想外!
(@皆が一息ついたあとに、通りの向こうから明るい、つい先程までは聞いていた間延びしたようなキャラ作ってるような声が聞こえ)

ルナ:そうだね。…流石にこっちもきついけど…っと、おや。(狂月が抜けてだるい身体のまま、声のしたほうを振り返り)
ジハード:(@そこには、ソレッラ・アッフェラーレが立っている。血に塗れ、その赤い刀身はより生気を増したかのようにギラつく刀身、それを片手に満身創痍といっていいほど襤褸の姿で)
エイル:(声に振り向こうと振り切った姿勢を崩すと、そのままガクッと崩れ落ちる)
……くっ
(体中の筋肉と間接と筋が全部限界を訴えているのだろう。それを強引に気迫で誤魔化し、斧槍を杖にして立つ)

イオン:帰れなの
ジハード:アッフェラーレ>惜しい御仁を失くした。つまり、我等異貌軍は最新鋭の武器を扱う手段を一つ失ったということでござるな。
エイル:ワカメ>ふっ、今日のところは見逃してやろう(エイルの状態を見て思いっきり物陰に隠れつつ)
ジハード:アッフェラーレ>言われなくとも帰るし、そうでござるな、見逃してもらうでござるよ。ジャギももう動かなくなってしまったし、某もそこそこ満足したしっていうか立ってるのやっとだし。
ルナ:私達もこれ以上戦うと共倒れが見えますしね。流石に追えません。
イオン:ジャギ頑張ったのー…。
ジハード:アッフェラーレ>いやぁ、楽しかったでござる。皆もまた、拙者といつか戦おう。それでは……撤退命令は、いいか。どうせ拙者達がいないの見たら逃げ出すだろうし、では、どろーん。
(@いつもどおりのにこやかな笑顔を顔に浮かべ、古典的な効果音をわざわざ口に出したあとに、その身体は紫の炎へと包まれ。直ぐに、炎とともに姿を消した)

ルナ:行ったね…なんとか、終わったのかな。
エイル:恐らくは。……失ったものはあまりにも多いですが、人類の生命線は何とか守れたようです
イオン:ハイリ>(アッフェラーレがいなくなった向こうから。ジャギの巨体をまさかの背負い体勢で運んできた。本人もかなり満身創痍のようだ)…やぁ、お疲れ様。
エイル:……重くないですか?
ルナ:だね…っと、お疲れハイリ。そっちは無事だったみたいだね。
イオン:ハイリ>無事と言えば無事だけどね。あのアッフェラーレとかいうゾンビ…思った以上にやばいみたいだけど。
イオン:ハイリ>激重
ジハード:クロエ>(ハイリ達のあとからやって来る)私も居ますよーっと。お疲れ様であります。皆さん!
イオン:ハイリ>とはいえこれ捨てておけないしさーっと…(ぽいっとその辺の地べたにジャギを置いた)
ルナ:あ、クロエもお疲れ様。…そんなにやばいんだ、あれ。
エイル:グレイブロ切ってジャギさん動けなくして帰ってく異貌、ですか。予想以上の手練れですね
クロエ:クロエ>ええ、あっちにこっちに引っ張りだこで大変……ええ、ああ、アレ。私も見ましたよ、何でアレ、〝赤備え〟やってるのかわかりませんね。十分、幹部クラスですよ
エイル:部下を扱うのには向いてないんじゃないですか? 性格的に(
クロエ:納得(
イオン:ハイリ>まぁでもお互い無事で何よりだよ。
クロエ:無事……(とある一つの建物へと顔を向け)……ではない方も沢山、居ますが。生きている人への治療のほうが優先です、さ、皆さん。怪我してたら見せて下さい。
ルナ:一部、無事だね。…私は狂月使ったから、怪我はそれほどでもないね。他の人をお願い、クロエ。
クロエ:わかりました、安静にはしてて下さいよ?(お手製の救急セットを開けながら)
エイル:私も外傷はそれほどないですね、筋肉はいらか断裂してますけれど、いつもに比べればかなり無事です(
イオン:ハイリ>(ビルの方をちらりと見て)…あの馬鹿。最後の最後まで迷惑かけるんだから世話に負えないよ。
クロエ:(注射を取り出し。赤黒い液体がたっぷり詰まった瓶に一差し、ちゅ~っと注射器にそれを入れ)じゃ、エイルさん。腕出して。
クロエ:私の半径五メートル以内に決して近寄らないとかいうオーラ出してないでこっち来なさい(
エイル:はい(ぁ)

ああ、あと腐食の力に少しふれてしまったので両手と膝に炎症が……(両腕見せながら)

ルナ:ちゃんと治療うけなよ、ね( イオンは大丈夫ー?
イオン:大丈夫ー(地面とお友達)
ルナ:ほんとかなぁ(
イオン:ハイリ>魔力が盛大に足りてないのは分かった(
クロエ:(ぶすりと注射。ちゅ~っと注入)……ふむ。(ずぼっと荒々しく引き抜いた後、緑色でなんだかぬとぬとしている包帯らしきものを別の箱から取り出して炎症箇所に巻き)
クロエ:ちょっと気色悪いですけど我慢して下さいね。これ巻いてればいくらか楽になりますし。一応、応急手当ですからデジマに帰ったら直ぐ本格的に治療しますけど。
エイル:おぅふっ(←予想以上に痛かった)
エイル:え、ええ、いつもありがとうございます
ルナ:クロエ、適当に魔力回復剤もあったらイオンに叩き込んでおいて(
クロエ:どういたしまして。ただ、有難く思うなら、私が救急箱開くたびに引くのやめていただきたいですね。……エイルさんだけじゃないですよ、皆さんもですよ(
イオン:ハイリ>(一旦ビルの瓦礫に近づいて、何かをじっと見つめてから頭を掻きつつ戻ってきた)あ゛ー…なにこれ、なにこれ。誰がこのことアキラに報告すると思ってんの? ほんとマジ勘弁してよ。
イオン:いやそれは…ねぇ、なの(
エイル:ワカメ>そうだ、デジマといえばジハードの体。あれも回収してデジマで分析できないかな。なんか色々コピーする能力があったみたいだし、仕組みが分かればある程度似たような異貌にも対処できるかもしれない
ルナ:ねぇ(
クロエ:あ、はいはい。それじゃあイオンちゃん、魔力回復剤ですよー。私が開発した新薬ですよー。飲みやすく液体タイプですよー(漏斗使って、何か青色のどろどろしたものイオンに流し込み)
クロエ:……(ルナのほうを振り向く/ぁ)
イオン:(ごぼごぼごぼごぼごぼごごぼごぼご)
ルナ:(そっと目を逸らす/ぁ)
クロエ:(漏斗と、何か青色のどろどろしたものが入ってる瓶を片手に、ルナにじりじりと詰め寄る)
ルナ:……あ、あの、自分で飲めるから(じりじり)
イオン:ハイリ>あぁ、じゃあジハードの遺骸回収はボクが月光に声かけておくよ。
イオン:(とさり……)
エイル:ルナ、抵抗しても後で辛くなるだけですよ(
クロエ:(ルナに飛び掛り、疲弊しているルナに組み付き、マウントポジションを取り両足で両手を踏みつけて抵抗出来なくさせ、漏斗を口に突っ込み液体流し込むまで僅か0.2秒/ぁ)
エイル:ワカメ>頼むよ。向こうはゾンビがいっぱいいるみたいだし、万が一復活されても困るしね
イオン:ハイリ>プロの動きだ( りょうかーい。
ルナ:みきゃぁぁぁぁあぁぁぁぁ……(悲鳴を残して沈む/ぁ)
クロエ:フッ。容易い(
イオン:(・ω・ 三 ・ω・)(だが効き目はばっちりだ!)
ルナ:(ぴくぴくしてる)
クロエ:フッ。私が何年皆さんと一緒に居ると思ってるんですか? こういうとき誰がどう動くかのパターン解析なんてとっくに解析済みですよ(
エイル:逆らえる気がしない(
イオン:完全にパターンを読まれているの
ルナ:あるいみ、さいきょう…(ぴくぴく)
クロエ:AIですから基本、忘れませんし人間と違って頭部強打しても記憶無くすワケじゃないのでくれぐれも試さないように。
イオン:人形師を呼ぼうなの(
クロエ:やめてください、こんなことで造物主様呼ばないで下さい(
イオン:こんなこととはなんなの!(逆ギレ)
クロエ:(真っ黒な液体がたっぷり入った瓶を取り出した)
イオン:(ダッ)
クロエ:(ダッ)
ルナ:(ぴくぴくしたまま見送る)
イオン:ハイリ>いやな…事件だったね
エイル:いちおうまだここ戦場なんですが(
ルナ:別の意味でまだ戦場だよ(
イオン:ハイリ>はぁ、取り敢えずジハードの遺骸は月光に回収頼んで。ラセツの遺骸はボクとこっちに詰めてるアビスのメンツで回収して西に持ち帰るよ。生きてる間にはできなかった部分まで調べることができる絶好の機会だしね。
クロエ:(すぐに戻ってきた。空になった瓶とぐったりしたイオン引き摺って)
イオン:(楽しかった思い出を見てる)
ルナ:りょーかい、よろしくねハイリ。
エイル:今のブラックなら悪いようにはしないでしょう、頼みましたハイリ
クロエ:それじゃあ、私達も一刻も早くデジマへと行きましょう。ここで出来る治療なんてたかが知れてますし……うーん。キャンピングカーに本格的な医療設備、増やせないものですかねぇ……
クロエ:@
クロエ:@ここで私の方は締め。ここからは藍月君作成の締めをお楽しみ下さい。
クロエ:@
イオン:(———メンバーがその場を立ち去ってから十数分後。
瓦礫に埋もれるようにして動きを止めたジハードの前に一人の少女が立っていた。青い服を身に纏い、傍らにはジハードがつれていたあの巨大な鴉が控えている
…周囲には、恐らく遺骸の回収に来ていたのだろう。月光の制服に身を包んだ死体がいくつか転がっている)

イオン:リロル>…リロル、あんまり難しい話は好きじゃないけど。
イオン:(幼さの残る声が静かに響き。細い腕がジハードに向けて差し出される。
僅かな光がその場を一瞬満たしたかと思えば、ズタボロだったその体は一瞬で消え失せた。
その場に残されたのは、青い羽根が一枚。それを拾い上げ丁寧に仕舞いこむと少女——リロルが振り返る)

イオン:リロル>そういうことなら仕方がないよ。ううん、仕方がないなんて言葉すら今更かもしれないけど。仕方がない。
イオン:@(街は未だ混乱にあって、瓦礫で巻き上げられた埃臭さと誰かのぶちまけた血肉の匂いが濃く漂っている。そんな空気を、ひとつ。肺いっぱいに吸い込んで。鴉が寄り添うように足に擦り寄っているのを感じながら、黙祷のように目を一度伏せ)
イオン:リロル>仕方がないから回すよ。歯車を。ぐるぐる。ぐるぐる。回せる限り回すよ。誰かが死んで誰かが嘆く限り。止まんないなら。
イオン:@
リロル>——ほんっとうに仕方ないけど。止まるまで。回すの。人間。お前たちもでしょう?
 

イオン:@

(———それから、更に十数分後)

イオン:@
(デジマに戻る最中のメンバーの車内通信機に、スフェラから緊急の報告が上がることになる。通信状態が悪いのか、ノイズが混じっていて聞き取りにくいが。 その声がいつになく強張っているのは、恐らく気のせいではないのだろう。電話口の背後が慌ただしく怒号めいた指示を飛ばしているのも聞こえる)

イオン: 
スフェラ>『グレイブロの3分の1が、その場にいた人間も含め。『押し潰され』ちまったそうだ。詳細な被害は不明だが、近くで制空と思しき少女の目撃情報も入ってる。ジハードの遺骸も消えたらしい。お前らはこのままデジマに戻ってくれ、詳しいことは———』

イオン:@