黒斗GM:@張り切っていこうねークリアしたらスゴいご褒美があるからねー生きてたら貰えるよ!
黒斗GM:@
黒斗GM:@前回の続きから
黒斗GM:@
黒斗GM:@雷撃と斬撃が飛来する。右手はスペードで偽ルナの剣を、左腕は繋がったばかりだからか挙動には間に合わず、
ダンタリオンは落雷に飲まれて直撃したかのようにも見える。ハイリの手元には繊維を裂き皮と肉とに刃先が埋まる感触もあった。

黒斗GM:@
稲光の派手さたるや石畳を大きく削り取り、近くに居てしまった偽ルナを余韻だけで吹き飛ばし、さらには近場の建物でさえ僅かに洩れた紫電を以て亀裂を入れるほどの見た目に忠実な大威力。本命の刀はそれらよりも強い鋭利さも持ち合わせているだろうに、

黒斗GM:@
しかし、
『いけません、これではいけませんよ二十三代目……っ』

『見事、見事と言う他無い剣舞だというのに勿体ない!』
平然とした、しかし僅かばかり落胆の色も滲ませた声が聞こえて来た。

黒斗GM:@
平然とした、脇腹に、首に、刃先数センチしか食い込んでいない悪魔の姿が見えてくる。

『いやはやヒトとはスバラシイ。意志だの、何だので、成り得るハズのないものに成り遂せる輩が居るのですから。
 が、それはそれ、これはこれ。それは人間のもの、人間を完全に捨て去る魔人化においてはさて……
 少なくとも今の貴女では貴女の主張は満たせない!』

挙動を取り戻した左手が、ハイリの首を引っ掴み。

『さらにいうならワタクシこれでもソロモン七十二柱の一柱! 七十一番の魔神でございますよ!?』

力任せに、存外結構な腕力で、ハイリを振り回してから皆の元まで投げ飛ばす。

黒斗GM:@
『魔神が悪魔に斬られて良いことあるハズ三千世界を見回してもありませんっ、承知しなさい貴女はヒトであるからこそ斬れるのだと! というかですねワタク シの主義・主張以前にそんなことあったら、ソロモン王に、申し訳が立たなさ過ぎるッ!! 幾らなんでも舐めプしすぎです、リテイク!!』

後半からは若干ヒステリックというか焦っているというか何とも言えない表情で、びしっ。と、指差した。

黒斗GM:@
そんなところから再開です

ダンタリオン:……。ん、んん。ごほん。(ちょっと熱くなりすぎたと思ったのか、今更咳払いをしたり少し焦げたスーツの襟元を正して落ち着こうとしている)
ハイリ:あてて…(ぽふっ、とか音がして魔人化が解けた)やっぱりこれじゃダメ、か。
ルナ:偽ルナ・ルナ>なんか色々アレな主張されたよ!よ!
ハイリ:いやまぁ、なんとなくわかってたんだ。さすがに悪魔としての格じゃあ勝てないよね。
ハイリ:——だが、しかし(ダンタリオンに指びしぃ)
ハイリ:今のあのセリフあの覇気! 今、あの一瞬ボクはキミよりもいい役者であったと言い切れるはずだっ!(
ダンタリオン:……ッ!!(
ハイリ:(にやぁ)
ルナ:キミら何を張り合ってるの、一体。(
ハイリ:え?(
ダンタリオン:え?
エイル:(アビスは人質救出に走ったらしい。負傷したデュナンを後退させ、代わりに前に出てくる)
ルナ:偽ルナ>馬鹿だよね!この人たち結構馬鹿だよね、よく知らないけど!(びしぃ/ぁ)
ハイリ:酷いや自爆馬鹿(ルナ)
ルナ:ひどいルビ振られた!(
ダンタリオン:酷い言い様でありますね貴女人の事言える雰囲気纏ってませんよ
ルナ:雰囲気で駄目だしされたよ!(
エイル:ワカメ>ふ、ここにいるのは皆バカさ、天才である僕を除いてね(きらり)
ハイリ:あれいたの藻(
エイル:ワカメ>居たよっ!? 一ヶ月ぐらい黙ってたけどずっと居たよっ!?
ルナ:兄さんはちょっと黙ってよう(
エイル:ワカメ>(涙でブリッジを描きながらダッシュ)
ダンタリオン:おかわいそうに。
ハイリ:てっきりミサキ家に残ってステフと最新肥料の話に花を咲かせているかと…あー行っちゃった(
エイル:一応異世界にですし、召喚者と離れるのはまずいと思って来てもらったんですよ(斧槍を構えつつ)
ルナ:まぁ今前に出てこられても困るし(
ハイリ:境界は幻想種たちの故郷でもあるから、何かおみやげ頭にぶらさげて来るかもね(
ハイリ:…さて、それにしても…一筋縄じゃないか無いね。分かってたけど。
ダンタリオン:……ふむ。しかし、まあ、まあ、それはさておきどこかに置き。いやいや中々良い舞台では御座いませんか終わるのが惜しいぐらいに。
エイル:ワカメ>(遠くで何かに食われそうになってるっぽい悲鳴をあげてる)
ダンタリオン:おっと、ベストショット(日を遮るように、額に手を置いて、悲鳴のした方を見て)
ルナ:何やってんの兄さん(
ハイリ:ワカメはいつも通りだよ(
エイル:惜しいと思えるうちに止めておくのが良い舞台ではないですか。だからこそ観客はまた来たいと思うのです。……もっとも、この舞台に限ってはこれきりにしたいところですが
ハイリ:んー、けどあれだね。吹き飛んだ腕も全部元にもどちゃっている。あくまで、勝利条件を満たさない限りは首吹っ飛んだってこれは戻るっぽいねぇ。
ルナ:さっきのハイリが悪魔化してなかったらいけてたかもね。そういう意味では残念(
ダンタリオン:いいえ、いえ、もっと、もっともっとと求めるからこそ惜しみながら終りを迎えさせることこそ舞台……いいえ、始まりがあれば、終わりにしなければ、いけません。
ダンタリオン:本音は、此処で引いて、また、貴女方と踊りたいものですがそうは行かぬのが世の常ワタクシの常でありますよ。フフ、まったく、六百年振りにしては上等だ。
エイル:しかし検証にはなりましたね。どうやらアレはあくまで人としてマムを使って攻撃する必要があるようです
ハイリ:それならやることは愚直に責めるだけかな。役者としての格を魅せつけたんでそのあたりではもう満足だし(
ダンタリオン:マジくやしいんですけどね(
ダンタリオン:<役者としての格
ハイリ:ふははは、魔王相手にだって大見え切ったこのボクを舐めるなよ(
ダンタリオン:流石と言わざるを得ません。やれやれ、ワタクシも、五千年前のあの場所に参加したかった。見てはいたのですが……
ルナ:見てはいたんだ。うわぁ(
ダンタリオン:ええ。こっそりと。
ハイリ:どこで、どこで見てたんだ(
ダンタリオン:物陰に隠れて見ていました。あそこですよ、ほら、隅っこの柱の影から……
エイル:悪魔の間でも有名人っぽいですね
ハイリ:Σ戦場に普通にいたのっ!?(
ルナ:5000年越しに明かされる驚愕の事実(
ダンタリオン:冗談です。万が一にも見つかっては困るので位相を一つズラしたところから見ていました。柱の陰から。
ハイリ:自慢じゃないけど当時の時点でも仲間と一緒にソロモンにスカウトされるくらいは悪魔にモテていたねボクは(
ハイリ:柱の陰は変わらないのは解ったよ(
ダンタリオン:おっと、そうそう、郷愁に耽るのは後にしなければ。
ルナ:あ、そうだった。もう戦闘終わったような気分だった(
ハイリ:これからだから気合入れようね
ダンタリオン:ワタクシとしたことが不覚。終わらせると言っておきながら終わらせるのが惜しくてつい興を削ぐようなことを……
ダンタリオン:……一つテコ入れでも致しましょう。(右手を持ち上げて、指と指を組む)
エイル:ハイリが敵に居なくて良かったですよ本当に。あとテコ要らないですから
ダンタリオン:(パチン)
ルナ:でもやるらしいよ(
ダンタリオン:さ、これで今頃、意識のある観客様は……おっと、アビス様。今頃大慌てでしょう。
エイル:もうっ(槍を両手に構えて周囲を警戒する)
ダンタリオン:なにせ、麗しき三姉妹の胸元に爆弾が現れたのですから。
ダンタリオン:あと、十分もしたら爆発してしまいましょう。あと、十一分経った頃にはあの方々は異界の風に遊ばれるほど散り散りになりましょう!
ハイリ:そっちのテコ入れかっ。しかも制限時間みじかっ!?
ダンタリオン:さ、皆様。解除方法は、知っての通り、ワタクシを倒す事。この心臓にマムを突きさせればカウントダウンは止まります(とんとん、と、指で左胸を突き)
ルナ:分かりやすいけど厭なテコ入れだっ?!
エイル:(何も言わず、即飛び出すことを答えとしてダンタリオンに突っ込んでいく)
ハイリ:やれやれっ、らしいといえばらしいけどね。よしっ、ボクらも以降偽ルナっ(
ハイリ:あ、偽ルナじゃないやファイクルナ(
ルナ:偽ルナ>おーうっ、いこうかっ!もうどっちでもいいよっ!(剣構えてだん、と駆け出し)
ダンタリオン:宜しい。(袖口からトランプ。柄はスペード、記されているのは二つ)
ダンタリオン:(それを、エイルに投げ。カードは、建物の一つや二つは切断する凶器が弾丸のように頭を狙ってすっ飛んで行く)相変わらず出目が悪いですね、ワタクシは。
ハイリ:何にせよ心臓を狙う必要があるなら接近だけど、それが面倒なのはどうしたものかだね。(エイルの後を追うように、軽く軌道をふくらませてダンタリオンの背後に回ろうと)
ダンタリオン:(右袖口からカード、柄はスペード、記されているのは十)と、思ったらこうだったり。まったく、安定しておりません
ルナ:偽ルナ>出目が良くなる前になんとかっ!(本体の騒霊で身体能力を増し、右側面から回りこむようにダンタリオンに近付いていき)
エイル:(アレをただ受けるのは困難と判断。槍を引き寄せてマムで加工した斧の部分をカードに当て、僅かに軌道を逸らしたところを体を傾けて避けようとする)
ダンタリオン:(左袖口からカード、一気に四枚全てがハート。三、七、八、三の順に出てきたカードを重ね合わせ……)
ハイリ:全体的に引きが不安定なのはありがたいけどねっ!(距離を開けたまま円を描くように背後に。そのまま今度は直線を描くよう、背後からまっ直線に駆け込んで)
ダンタリオン:@(エイルの腕力でも受け止めたところからずしりとやや重い感触を残し、マムで加工された刃の僅かばかりを削ぎながら逸らされたカードは見当違いの方向へ飛ぶ)
ダンタリオン:(重ね合わせたカードは一枚に。しかし、トランプのハートは逆様に成り、白地は黒に、赤地が白に変色した
エイル:ハッ!(真正面から自身の間合いまでを最速で駆け抜け、3mの間合いでピタリと踏みとどまる。そのままぐっと脚を屈め、袈裟切りで胴をなぎ払おうとする。脛を狙わないのは騎士道である)
ダンタリオン:(記された逆様のハートは、二つ並んでいる)うん、まずまず。
ルナ:偽ルナ>なんかまっずい感じー!(だんっ、と一際強く踏み込んで、ダンタリオンの脇腹目掛け、突きを放ち)
ハイリ:コッチ的にもある意味マズマズだねっ!?(間合いに飛び込み腰をひねる。ルナノ攻撃と合わせ、背中から心臓を貫くように突き出し)
ダンタリオン:(ぴたりとそこにそのまま棒立ち。回避も、防御もしようとしないので脇腹に剣 が突き刺さり深々と捩じ込まれる。そこに、袈裟斬りのハルバードが胴に食い込み、割れ目を入れられたようなものの上半身は拍子抜けするほど下半身と泣き別 れになり吹っ飛ぶ。そこに追撃の心臓突きもとそれぞれに、確かな手応えを残しながら……)
ダンタリオン:(泣き別れになった下半身が、吹っ飛び串刺しにされた上半身が、全てダイヤのカードに変換されて爆風に煽られたが如く舞い散る)
エイル:それは前も見ましたね(槍を引き戻し、距離を取るためにバックステップを踏もうとする)
エイル:(本体はどこだ……?)
ハイリ:うわっ、また変わり身的な何かっ?(カードが撒き散らされて視界が塞がれそうになりながら。後ろに飛んで本人の姿を探そうと)
ルナ:偽ルナ>私は見てなぁぁぁい?!(だん、と地を強く蹴って舞い散るトランプから退避し)
ダンタリオン:(エイルの背に、後退を留めるように掌が添えられる)
ダンタリオン:(エイルの真後ろに出現。右掌で背を、左の人差し指と中指にはカードが挟まれており。柄はクラブ、記されているのは六つ)
エイル:後ろか!(脚は浮いている。ならばと、引き戻そうとした槍の石突を自分の脇を通してダンタリオンの突き出した右手に当てて弾こうとする)
ダンタリオン:惜しい。(右手首に石突きが直撃している。皮と肉と骨とが潰れる音と共に、右 手が弾かれるが)効果はこっち。どん。(掛け声と共に、クラブの柄が消え。エイルの全身に、例えて言うなら自分達の乗っているキャンピングカーが二台ほど 連続で全速力で突っ込んできてぶち当たったような。そんな衝撃が襲う)
ルナ:エイルっ?!
偽ルナ>ちょちょ、大丈夫ーっ?!(慌てて彼女とダンタリオンへ向けて駆け出し)

エイル:っ!?(衝撃と同時に地面へと叩きつけられ、まるでアニメか何かのように地面に小型のクレーターを穿つ)
ハイリ:ええいやっぱりあれ面倒だっ!(軽く舌打ち。視線はダンタリオンに向ける。少し距離を開け、間合いから遠ざかりながらダンタリオンの左側に回りこみ)エイルッ!? このっ、一応女子に向かってどうして皆こう重い攻撃ばっかりするかな!
ダンタリオン:フッフッフ。ワタクシの持ち手の中ではこれが一番、派手でございますな。(因みに先程の変色ハートトランプ。胸ポケットに入れられ、数が一つ減っている)
ダンタリオン:ではもう一度!(虚空からクラブのカード。記された数は、いや数は描かれていない。かわりに、ジャックの絵柄が刻まれている。それを、エイル目掛けて振り被り)
ルナ:偽ルナ>派手なだけじゃないのが厄介だよねっ!(もう一度、動かれる前にと全力で突っ走り、今度は正面から相手の胴目掛け刺突を放ち)
エイル、まだ動けるっ?駄目なら下がって!

ハイリ:避雷針ゲットっ!(左手側から、振りかぶられた手に向けて雷を落としてカードに当てようと)
ダンタリオン:(胴体に剣が突き刺さる。突き刺さった部分が、ダイヤのトランプに変わり胴体に穴を開けるがダメージを負った様子は無い。変色ハートの白地がやや赤みを取り戻す)
エイル:ごほっ。一応とは、お言葉…… ですね (穴から自らを引き剥がすように腕を立て、槍を取る。そして殺気を感じ取り、何とかが転がって避けようと身をよじる)
ダンタリオン:(落雷がカードに直撃して、雷撃を弾き飛ばした。そのせいでジャックの絵柄が消え、9つのクラブが現れ)おや、しまった。しかし、どーん!
ハイリ:訂正。重戦士だけど女の子なのにっ!
ルナ:偽ルナ>ダメージの、蓄積…えぇい、でもやるしかっ!(続けさまにもう一本の剣を横薙ぎに振るい、相手の胴を抉ろうと)
ダンタリオン:(エイルの右半身に先ほどの衝撃よりもやや重い。キャンビングカー二台分が三台分に増した程度の衝撃が降り掛かる!)おっと、効果範囲がズレましたか!?
ダンタリオン:(抉られると抉られた分だけカードに変化していく。その分だけ胴体に穴が開き、白地がだんだんと赤みを取り戻していく所で漸く偽ルナに顔を向け)
エイル:ガッ!?(動こうとしたところまた地面に叩きつけられ、血液と共にポールドロン(肩甲) とガルドブレイス(肩甲補強板)が弾け飛ぶ)
ルナ:偽ルナ>すっごい火に油な気がするよーう!
ダンタリオン:ワタクシの胴体で遊ばないで頂きたい!(白紙になった元クラブに、柄が再び浮き上がる。三つ。それを、偽ルナの全身に、カメラの照準でも取るように合わせ)
ハイリ:これ以上炎上されてもこっちが困る!(離れた位置で詠唱を紡ぎ始め)ええいもうっ、こうなったら出せるものはなんでも出すぞッ!
ルナ:偽ルナ>ごめんちょっと面白かった!(叫びつつ、左手の剣を水平に防御の形で構えつつ、右手の剣で突き。今度もまた狙いは胴…と見せかけて、騒霊で突如斬撃の軌道を変え、胸ポケットのカードを狙う)
ダンタリオン:どんっ、っと!(今度は偽ルナの全身に、だいたいワカメ自慢のキャンビングカー全力疾走突撃一台分の衝撃が襲う。)
ダンタリオン:(胸ポケットのカードに剣が突き刺さった。それ以上、そこから先の衣服や肉体にはそれより先には進まないほどの堅牢さを誇る代わり。カードが敗れた)あっ
ダンタリオン:@ミス 敗れた → 破れた
エイル:……げほっ
(衝撃で朦朧とする頭を奮い立たせ、折れた歯を吐き捨てる)
っ、……ぁ……この……!
(動かない右手の代わりに口で斧槍を銜え込み、左手で弾ける様に身を起こす)

ハイリ:面白がってる場合かっ!?(周辺を紫電がばちばちと爆ぜながら充満する。全身に魔力を漲らせてから意を決して走りだし)
エイル:――――っ!(鬼気迫るといった表情でダンタリオンに飛びつき、至近距離から心臓に向けて有りっ丈の気合を込めた宝具を突きたてようとする)
ルナ:偽ルナ>けふ、っぅ…一矢は報いた!(衝撃を受け、自分からも騒霊の力で吹きとび衝撃を僅かでも受け流しながら、ごろごろと地面を転がる)
ハイリ:エイル怖いっ! だが頼もしいッ!!(エイルと挟み撃ちにする体勢を再び取り背後に回り込みながら、今度は同時に攻撃を仕掛けずダンタリオンの動きに注視して)
ダンタリオン:ぬう、お見事! 良くぞ気付かれましたな、よろしい、大変宜しい! さあ、そ れでは全てのカードをお披露目したところでそろそろ奥の手そのい……ち、いぃぃぃぃ!?(台詞が途切れ、横に流れる。エイルに体当たりをかまされて横に 吹っ飛んだ所為だ、まるで予想もしていなかったというには直前に瞳の一つがエイルを捉えたが……その左胸に、鈍い音と共に、咥え込まれた剣が突き刺さる)
ハイリ:刺さった!? もしかして今刺さった!?
ルナ:偽ルナ>けふっ、けほっ…あ、なんか言う前に吹っ飛んだ…(ゆらり、と全身のダメージが抜けないまま、騒霊で立たされている様子で)
エイル:(体が満足に動かない以上、行き場のない気合をすべて人工宝具へと注ぎ込み、焼けるほど光る刀身の威力へと返還する。そのまま爆発しそうな勢いである、というか上手く力を制御できてない)
ハイリ:……ッいや、ちょっと待った…!?
ダンタリオン:(エイルと一緒に石畳を一回、二回、三回と何度もバウンドしながら吹っ飛んで 行く。結構な速度で回転したり錐揉みしたりしながら更にもう一回とバウンドしたところで……)ゲッ、グェアァァァァァア!!?(形相が苦悶に変わり、口か ら血反吐を撒き散らした。宝具の威力が心臓内を駆け巡り切り裂かれながら吹っ飛ぶので軌跡の至るところに血を残し)
ルナ:効いて、る、かな……?
エイル:(剣の本来の威力は遠い間に無数の斬撃を届けること。その効果を至近距離に放ったがゆえの阿鼻叫喚、ダンタリオンを貫く力は少なからずエイルも貫いているようで、悪魔の血と赤い鮮血が入り混じっている)
ハイリ:わ、わからないけど。苦しんではいる、かな。っていうかあんな体で突っ込んで、戻ること考えてないでしょエイルッ…(視線はダンタリオンに向けたままエイル達に向けて駆け出し)
ルナ:ナイスプレーではあるんだけど…!
偽ルナ>ともかく、これ以上引き離されないようにっ(こちらも駆け出し)

ダンタリオン:(かなり。かなり、皆から遠いところまで吹っ飛んだ先で漸く止まった。眼球から血を溢れさせ、胸元に幾つも出来上がった切創から血を流す)ご、おぉぉぉぉ……?
ハイリ:……勝利条件は。MTRMであの心臓を抉ることだって、ダンタリオンは言っていた。それなら…(近場まで近づくと一度足を止め)エイルッ、生きてる!?
エイル:ハァ、はぁっ、ぁ、ぐ……(ダンタリオンに飛びついた姿勢のまま必死にしがみ付いていたが。最後にダンタリオンが転がった衝撃で同時に地面に放り出されている)
ハイリ:うわっ…ちょっと医療はーんっ!(エイルに近づいて、背後から肩を起こすようにして上体を起き上がらせようとして)
ダンタリオン:……な、ナナナ、何で、すかこここの、威力はがああぁぁぁ!?(悪魔の血を滴 らせて、エイルの血とも混じったそれで赤い水たまりを作りながらも立ち上がる。ゆっくりと、震える足で、制御を失った両腕で、時間をかけながらも起き上が る。エイル自身が離れても未だ突き刺さった侭、渾身込めすぎて未だ発動したままの宝具に悲鳴を上げ)
ルナ:無事なの、エイルっ?!てか、今日一番無茶してるのキミじゃないかな…!(ハイリに呼ばれて駆けてくる。急いで傷の状態を確認し)
エイル:(初めて人工宝具を使った反動で意識が飛んでいるらしく、ハイリの声が聞こえた様子はない。息をするので手一杯といった感じだ)
ルナ:偽ルナ>……おー、なんかマジで相手が驚いてる。流石に宝具+MTRMは予想外?
ハイリ:まぁ、製造者のお怒りも込だと思えばいいよ。自分の作品を出展してたのが台無しになったんだからね。
ハイリ:とりあえずルナ、エイルよろしく。(とりあえず上体を前に傾けてテディベアの如くな座らせ方をしつつ、エイルを背にかばうようにダンタリオンとの間に立って)
ダンタリオン:こ、こここ、かかかかかか……ぐぇ、おおぉぉぉ……!?(時が経てば経つほど に切創が増えている。最初は左胸だけだったのが今は内側から外にかけて胸全体が切り傷だらけという有様で、よたつきながら、ぼたぼたと、そろそろリットル 単位で血を流しながら柄を掴み)……ぬぅん!?!(引き抜いた。おかげでまた、出血が増す)
ダンタリオン:はぁー……はぁー…!? ま、さか、こ、これ、これも……人造……宝具……ぬ、ぬか、ぬかりました……し、しかし、アレ、よ、よ、よけるわけには……
ハイリ:役者魂としてはとてもいい傾向だからそのままぐたっと逝ってほしかった。(銃剣を構えたまま軽く腰を落とし)
ルナ:了解だよ…(エイル受け取って、治癒魔力送りつつ)
偽ルナ>私もまだなんとかいけるよー、ハイリー(ゆらりと大きくふらつきつつ、剣を構え直し)

ダンタリオン:(持って、掲げて、見ているだけでも、今度は普通に顔に切り傷を付けられてしまうので近くの建物の中にでも放り込み)あ、あんな、美しい……突撃を、されては…ね…。
ハイリ:おけおけっ、じゃあエイルは救護班に任せつつ。このまま畳み掛けようかっ(言うが早いが地面を蹴り、正面から向かっていき)
エイル:ゴホッ、ゴホッ!(ダンタリオンが宝具を引き抜いたお陰で負担が減ったのか、喉に詰まった血塊を吐きながら目を覚ます)……ルナ、毎度、すみません
ダンタリオン:っく。さ、ささ、さすがに……ごぼ。これ、これれ、これは……き、昨日と、き、今日で二回も、く、くくく食らったら……再生が…追い付かな……いぃぃぃぃ……?
ルナ:偽ルナ>いい役者根性だよね…よし、じゃあちょっと先鋒お願い、ハイリっ
えー…あれやるの?(偽ルナの視線受けて、嫌そうな本体/ぁ)と、エイルは気にしないで。あとでお説教はするけど。(ぁ

ダンタリオン:ま、まあ、あ、あああ甘んじて受けねばなりまいまい此れは……(ゆっくりと、震える腕が持ち上がる。ゆっくりと、震える指先が小さな円を手前の虚空に描く)
ルナ:偽ルナ>……ふふ、亡霊だからこそできる最終奥義…一夜限りのこの転生、燃やし尽くそう、魂まで!(高らかに叫び、同時に偽ルナの体が淡く輝き。光を纏いながら、ハイリに続く形で突進していく)
ええい、もう好きにやれーっ(戦闘補助に使える魔力をそれで出し切り、残った魔力をエイルの治癒に送っていく)

ハイリ:説教はするよね。( っと、これ以上回復させるかっ!(ダメージを受けている様子にそのまま正面から間合いに突っ込む。右の銃剣を、心臓に向けて突き上げながら左手で足元へ、動きを阻害するために小規模の紫電を落下させて)
ハイリ:テンション高いね偽ルナッ(
ダンタリオン:(描かれた円の四方に、スペード、ダイヤ、ハート、クラブの一しか描かれていないカードが出現した)
ダンタリオン:(円を描いた右掌を差し出して、銃剣に貫かれる。しかし、そのまま根深くまで突き刺しながらも心臓に届くのを避け。足元が、雷で焼かれるのも防げずに焼かれて黒煙を上げ)
ダンタリオン:じ……術法……
ルナ:偽ルナ>この「私」はそういうキャラなのさ!後先考えません、馬鹿は死んでも直らない!(キリっと楽しげに笑いながら、)い、っけぇ!(二つの剣を、展開されたスペード、ダイヤのトランプ目掛け、ダッシュの速度も乗せて勢いよく投げ放つ)
ダンタリオン:あまねき偏り海と成せ、懲り固まって土と化せ。
ハイリ:ッ…!?(何かしようとしているのに気づくと、地面を反対側にけり銃剣を抜きながら遠ざかろうとして)
ダンタリオン:(左掌を、大袈裟なぐらいに振り上げ、崩れ落ちながら地面を叩く。その間際、四つのカードが一つに連なり、投げ付けられた剣を奇しくも避けた)
エイル:バカは死んでも、ですか。まったくです……(自分の行いを振り返って笑い) さて、どうせ説教を受けるなら、せめてもう一度歯向かいますか(何とか身を起こそうと体を捩り)
ダンタリオン:土から金属へ。金属から剣へ……
ルナ:偽ルナ>ちぇーっ、だめかっ。でも、まだ…!(ハイリと入れ替わりになるように駆け出し、正面を避け詠唱中に背後に回りこもうとして)
エイル:(捻じ曲がって背中に刺さっていたブレストプレイト(胸甲板)を剥ぎ取り、槍を杖にしてゆっくりと体を立てて行き)
ダンタリオン:術法。『巡れ廻って凶座と成し得る我が舞台、これぞ死海』
ダンタリオン:——発動。
ルナ:ちょ、無理しないでよねエイル…死んでもらったら困るんだからっ(治癒を続けながら、しぶしぶといった様子でエイルの体を支え)
ハイリ:気をつけてねルナッ、確実に何かしてくる気だッ…(一度飛んで距離が空いたくらいではさほど離れていない。更に離れようともう一度飛び退ろうと)
ダンタリオン:(瞬間。足元に、壁に、空に、空気に、魔力が迸る。足元に壁に空に空気に全てを汚染するようなヘドロ染みた魔力が、全てを染め上げられるほどの膨大な魔力が奔り)
ダンタリオン:(それは、手近に居るハイリと偽ルナは勿論のこと、これまた遠くに離されたエイルとルナどころか遠くにまで避難しているアビスにまで感じられるほど広範囲に……)
エイル:私だって死にたくはないです。でも、それ以上に、今を生きるあの子達を死なせるわけにはいかないでしょう……っ!(ルナを守るように眼前に斧槍を掲げ、屈んで防御姿勢を作る)
ダンタリオン:(カードが砕け散る)
ルナ:偽ルナ>分かって…る、けど、これは分かっててもどうしようも…っ!
ルナ:なに、この範囲、広っ……?!(両腕で顔を覆うようにして防御の姿勢を)
ダンタリオン:ワタクシの……奥の、手…。一つ目はすっ飛ばしで……すよ、ええ、正真正銘! これが本当の奥の手!(掌を置いていた石畳を、握力で握りつぶす)御覧有れ!!
ハイリ:退避しようがないじゃないかっ…!?(周囲をぐるりと見渡してから身を屈め)
ルナ:偽ルナ>ならせめて…相打ち狙い、で!(背中側から手をかざし、腕を銃口のように構え、背後から心臓を狙うようにして)…自分自身の魂を弾丸にした、ジャックランタン砲…殺される前に死んでやるもんね!
ハイリ:Σそれもどうかと思うけどっ!?
エイル:思い切った戦法ですね
ダンタリオン:(剣が。槍が。棍棒やモーニングスターから投石や大砲に使用される砲弾のよう なものまで。皆が使っている武器も含まれている、皆が使っていない武器も含まれている、ありとあらゆる武器が、どれもこれも銃口から発射された弾丸よりも 速く。足元から、壁から、隙間という隙間を埋め尽くして、溢れ出て皆を叩き潰し斬り潰そうと、殺到した!)
ルナ:流石の私(本体)も、アレはどーかと思うけどね(ぐったりとしつつエイルによりかかり)ごめん、そろそろ本体は魔力切れ…エイル、お願いっ
ダンタリオン:あああぁあぁぁ勿体無い! もっと、もっと、もっともっと出し惜しみしてから使おうと思っていたのにぃいぃぃぃぃ!?
ハイリ:…そしてボクも今から魔力残量をほぼゼロにするんで、術式はここまでさっ!(破れかぶれに、手を上げて)
ダンタリオン:@(隙間など無い。飛び退いて避けられる範囲は全て、武器という武器が、物質的な攻撃手段のほとんどが飛び出てきている。おそらく、魔力が染み渡った全ての床と壁から突き出ているのだろう地獄の針山も真っ青なぐらいの殺傷風景が広がり。皆へと降り掛かる)
ルナ:偽ルナ>出し惜しみせず、ぱーっと使おう!魔力も、術も、技も、命もっ!(身にまとう 光が掌に収束し。それに合わせて偽ルナの体が薄れていき。殺到する武器の渦に全身を貫かれる直後か直前…避けようともせず、直前まで正確に狙い定めて撃ち 放たれる、光輝く衝撃波の弾丸が、ダンタリオンの心臓を狙う)
ハイリ:(正面にダンタリオンを見据え、開けた距離から突き出る武器を目にしつつ)…喰らえっ神雷! ゴッドペナルティッ!(その手から、紫に輝く雷撃を、ダンタリオンに向けて落としながら…走る)あ、あと偽ルナごめん当たるかもッ!
ダンタリオン:しかし、されども、何も出さずに終わるよりは!! そう、何も出せぬ我が世など今までの六百年と何が違うのか、なれば、これがおそらく最も正解に近いのだろう!
ダンタリオン:終焉は、喜劇にせよ、悲劇にせよ……
ハイリ:(本体のほか、周囲に小規模の雷撃を出して足止めをする特性を利用して武器の軌道を少しでも逸らす。それでも防御はおざなりに。半ば跳びかかるように正面から迫り)
ルナ:偽ルナ>もーまんたい!当ててOKどうせ死ぬ!(
ハイリ:だったらせめてっ、派手に行けばいいと思うよっ!!(技工も何もない。足が激痛を訴えているような気がするが気にしない。右の銃剣で、半ば倒れこむように心臓を貫こうと体当たりをしようと)
ハイリ:OK今後酒のもうッ!(当然自分とてその落雷にかなり近い。音に負けないように大声を上げて)
エイル:了解、死んでも皆で生き残りましょう。(この眼前の地獄を見てなおそう言い切ると、 寄りかかるルナを抱き抱える。そして殺到する武器刀剣を纏めて弾き飛ばそうと、ルナにもらったなけなしの力全てを注いで再度人造宝具を振るおうとする。無 数の攻撃という意味では同類、一振りで届かぬ刃もこれならばと、相棒を信じて振りぬく)
ルナ:なんか凄い勢いで息があってるハイリともう一人の私がいるっ。(本体は身を縮め、武器もないまま僅かに隙間があればそこに身を滑りこませ、徒手で刃を弾き、四肢を切り裂かれても致命的な頭部や胴部の損傷だけは避けるように。)
ダンタリオン:……そう、華やかに終わるべきなのだから!!(先程の、何倍か、何十倍か。雷 撃というよりは粒子砲のような、眩すぎるほどの光が頭上に差し。避けることも出来ずに、いいやせずに叩き込まれれば仕立ての良いスーツの金属片が弾き飛 び、縦列の眼球が遂に弾けて噴水のように血を撒き散らしながら。鈍色のMTRMが、空から注がれる稲光よりも尚背筋を凍らせるような輝きが、前から、後ろ から、その胸元、その心臓を)ハハハハハハハハハこれは、これは、なんとも、派手なものですな!!( 貫 く )
ハイリ:満足は…(感触はあるが、もう前が見えない。眩しすぎて目が潰れたようだ。それでも、感触があるなら、やることは決まっている)できたかダンタリオンッ!!(右手を抉る。心臓を、鈍色の刃で抉る)
ダンタリオン:@(西洋仕立ての剣が、東方仕立ての剣が、防御をしなかった代わりに必殺の一撃を繰り出したハイリと偽ルナに殺到した。足に、太腿に、腹に、胸に、首に、幾つも幾つも幾つも幾つもかろうじて、しかし幸運にも心臓だけは除き、しかしその全てに突き刺さる)
エイル:ハイリッ!!
ルナ:偽ルナ>けふ、ぅ……(全身を貫かれ。そも、自分の魂をジャックランタンにして撃ち出した時点で、その命脈は尽きており。そこに残っていた魔力のヒトガタの残滓も、間を置かず砕けて、消える)
ルナ:っく、げふ……(同時に偽ルナの崩壊の瞬間、ダメージと魔力消費の揺り戻しが、本体に襲いかかり、眩暈がするほどに急速に消耗させる)
ダンタリオン:@(釘が。杭が。鉄球にハンマーにパイルバンカーなんていったものまで、それ はエイルとルナを叩き潰して一塊の肉へと変えようと迫る。それは、エイルが限界を超えてまで撃ちぬいた無数の刃、人造宝具から出力された剛剣を剛剣のまま に幾つにも分断する魔技にも近いそれに叩き落されて行った。地面から、壁から、隙間なく這い出してきた一撃一撃が全てを叩き落としていくその隙間をそれで も縫ってきたのは、ダンタリオンの意地なのか一本だけの槍が。ルナの太腿を刺し貫き、)
ハイリ:(ごぷりと口から血が大量に流れだす。首を貫いた刃たちで気道すら塞がれかけながらも、銃剣を刺す右手は離さない。それこそ先ほどのエイルのように、執念だけで握っているようで。逆ハリネズミと化したような体の足元に、見る間に血だまりが広がっていく)
ダンタリオン:@(そしてそれの勢いはルナの筋肉も骨も鋳抜きながらエイルの脇腹へと深々と。丁度胃まで届くほどの深さにまで突き刺さった)
ダンタリオン:……素晴らしい!!!!(抉られ。心臓をそこに留めるためにある筋肉が断裂していく、心臓に入れられた宝具による切り目も手伝ってそれそのものが崩壊していく)
ルナ:っく、ぅ……無傷、じゃすまないよね…みんな、生きてる……?(魔力の枯渇で揺らぐ意識を太腿の痛みで覚醒させ、皆のダメージを確認しようと)
ハイリ:……ガッ、ハ……ゲホッ、グッ……!(その場に立っている…というよりは、刺さっている無数の刀剣のせいで立たされているといったほうが早い。少なくとも自分で自分を立たせるだけの力は残っていないようで。億劫そうに開けている赤い目が、ダンタリオンを見つめている)
ダンタリオン:凄まじい、筆舌に尽くしがたいほどに美しい! そう、これだ、これこそ、六百年……いいぃぃぃや!! ワタクシが木の股より零れた時よりこれを続けている理由!!!
ルナ:……えぇい、こうまでして、まだ楽しそうとは…大した物だねぇ…
ダンタリオン:(血が止まっている。瞳から流れていたものも、口元からも、胸元からも)
エイル:”今は”、生きています。でもその先は……(胃に達した傷口から逆流した血を吐き出し)……保障、しかねるかと
エイル:……ダンタリオン。爆弾とやらは止ったか
ダンタリオン:やはりニンゲンは、美しい。ッフフフフフフ、悪魔が勝てぬハズだ、っクククはハハ、悪魔が勝って良い道理などここにはどこにも見つからない……
ハイリ:(口を開けると、下から突き出た剣で舌が下顎ごと縫い貫かれていた。それを必死に引きぬいて)っは…あ゛、ぁ……ば、ばけもの、を……。
ダンタリオン:……ワタクシ。これでも約束は守る方と評判の悪魔でございましてね騎士殿。(血に塗れた掌で、べたりと緑髪を撫で付け)
ハイリ:ばけもの、を、ころす、のは……いつだって、にんげん…でしょう…? っは、ぁ……めんどうな、やつなんだから…
ルナ:きっついね…腕の一本二本で、足りるかな、治癒魔力…(太腿を刃から引き抜いて)
ダンタリオン:ワタクシ。彼女達には危害を加えぬと、お約束した。
ダンタリオン:元から爆弾など付けておりませんよ。
ハイリ:……じゅっぷん、すぎてる…もんね…。
ルナ:……まったく、最後にそんなオチかぁ…
ダンタリオン:最後の一撃も、彼女達に届かぬように工夫するのは一苦労でございました。……アビス殿はそのお約束の範囲外、きっちりと貰って頂きましたがね? フフフフ。
エイル:そうか、なら良い。後はこの目で確かめよう…… 皆さん、後一分張りですよ(引き抜かれた脇腹の傷を抑えつつ)
ハイリ:(あーあ…)
ダンタリオン:……(いつまで経っても修復の兆しが見られない傷を見下ろし。ふと、右手を持ち上げてみれば、ぽろりと煙草の灰が落ちるような気軽さで手首が落ちた)……。
ルナ:そう、だね……ハイリ、大丈夫…?(まず一番負傷が大きい彼女に、ずりずりと近付いていき)
エイル:傷に響きますよ(ルナの手を取って肩を貸し、槍を杖にして二人三脚常態でハイリに近づく)
ダンタリオン:(切断面から砂金のようなものが流れだし、段々とそこから腕が無くなっていく)
ハイリ:(右手を突き出しているマネキンを、夥しい量の刀剣で貫いて、軽く足元を地面から浮かせた図…のような有様で相変わらずだくだくと出血中)…ぼくいま、どうなってる…?
ルナ:……えっと、ものすごく、やばい(二人三脚で近寄りつつ)
ハイリ:ああ、やっぱり。…それでも、しんぞうがぶじだから。…っげほ、ガハッ…! 心臓が無事だから…なんとか、生きてる。悪魔の便利な所なんて、これくらいだよ。
エイル:の、のーこめんとで。
もうすぐマスターもこちらに来るはずです、移動はそちらに任せてなるべく動かないようにしましょう

ダンタリオン:さて、皆々様……
ハイリ:……まぁ、肺もやられてるんで…大分、しんどい…けど。……ん?
ルナ:それは不幸中の幸いだね……っと?
ダンタリオン:……ワタクシは、これでおイトマさせて頂こうかと存じます。何かを聞くなら今のうちですよ、ほら。(砂金に変化していく右腕を左人差し指で指し示し)
ハイリ:……楽しかった?
ダンタリオン:勿論。
ハイリ:なら、良し。
ルナ:あっさりしてるねハイリ。
ハイリ:そりゃ、あ…やる、なら、最高でいたいんだよ。ボクはね…?
ルナ:……ハイリもやっぱり同類だよね。
ハイリ:クックックッ…悪魔だからねぇ…
ハイリ:皆は、聞かないのかい…?
ダンタリオン:ええ、最高で御座いました。いやはやワタクシ大満足、これならば消えることにすら異議は無い。まあ、まったくもって心残りがないかと言えばそうでも無いのですが…。
ハイリ:…あ、ごめん。ひとつ、あった。
エイル:貴方の他に、生き残っているソロモン72柱の情報があれば教えていただきたいのですが
ルナ:ん、そうだねぇ。ズタボロでなかなか思いつかないというか…あの子たちが無事に帰ってくるなら、私はそれでいいよ。
ハイリ:あと、学園に出たのは、キミの意志じゃなかったっぽいけど……元々、何所に行って何するとか、あったの…?
ダンタリオン:生き残っているというならば貴女方が知り得る限りの七十二柱は全て魔界に居ます。行動不能という意味でならば、五~六
ダンタリオン:五~六柱しか生き残ってはおりませんが。
ルナ:意外と少ないんだね…
ダンタリオン:これでも悪魔王が処刑されて魔界も大変なのでございますよ。もう、忙しくて忙しくて此処でいうところの五千年経っても未だに……。
人間界で活動できる、人間界に影響を及ぼせるほどの七十二柱はそれだけという有様でして……

ハイリ:苦労話が出た……。
ルナ:悪魔の苦労話っていうのもまた珍しい…
エイル:こちらとしては十分脅威です。こちらも英霊として六千年近く活動していますが、まだまだ悪鬼の類との戦いは絶えそうにないですね……(疲れ交じりに嘆息し)
ダンタリオン:元々何処に行って何をする、というのは定められていませんでした。多少誘導された節はありますがワタクシとしては何処でも良し、です、はい。
ハイリ:…なるほど…つまり、目的は既に達成できていた…ってこと、か。
ルナ:誘導してきた相手の心当たりは、やっぱり…?
ダンタリオン:ハハハハハ。英霊に脅かされるようならばソロモンの名を冠すなど、とてもとても。我等を真に怯えさせ心酔させ得るのは、これからも、この先も唯、お一人。
ダンタリオン:ソロモン王以外に我等七十二柱が屈するなどということは在り得ぬので頑張ってくださいませ。
ハイリ:(魔王の立場…/ぁ)
ルナ:恐ろしい忠誠心だね。うん、恐ろしい。
ダンタリオン:心当たりでございますか? ああ、それは、やはり、こちらではえーと、そう、シズカ様。シズカ様と名乗られていたかな、彼女に少し道筋を弄られたかな~なんて。
ハイリ:あの女狐…いなり寿司買い占め本当にやってやろうか……。
ルナ:あぁ、あの……(
エイル:……そのときは是非お手伝いを。ええ、食べるほうで
ハイリ:食べ物は大事にしないとね…?
ルナ:買い占めて食い漁るのは「大事」にしてるのかな…(
ダンタリオン:あ~あ、早く復活なされないものか、ソロモン王。彼の方が再びお見えになった際には六王なんぞ赤子の手を捻るより簡単に裏切ってやるのに……。
デュナン:久しぶりに名前を聞いたと思ったらやっぱりろくでもないことをしてたなあの女狐……
ハイリ:キミがそう言うってことは…他にも反旗翻しそうなソロモンもいそうだねぇ…。
ルナ:ソロモン以外へのこの忠誠心のなさが清々しい(
ダンタリオン:ああっと、屈する云々と入っても別に貴女方に敗北したことにはこれっぽっちも不平不満はないのでご安心下さい。意趣返しもしませんよ? 悪魔の名折れです、それは。
ルナ:それはありがたいけどね…
ダンタリオン:そぉ~のぉ~証にぃ~!(ただ一枚、懐に仕舞い込んでいた白紙のカードを取り出す)
デュナン:……証に?(露骨に不審がるような目を向けつつ)
ルナ:それは?
ダンタリオン:(そのカードが、ぽんっ。と、軽快な音を立てて茶色い革表紙に包まれた、『Dantalion』と表記された分厚い本が現れる)
ダンタリオン:これを差し上げる。
ルナ:…その本は?
エイル:自伝、ですか……?
ハイリ:エイルの発想は無かった…(
ダンタリオン:万が一。億が一。魔王の誰かが、ダンタリオンを無理やり行使して貴女方か人間を襲わせることがあった場合。これをお使いなさい。
ダンタリオン:これは、魔界に居るダンタリオンへと直接繋がる本でございます。つまるところ、魔導書ですな
ルナ:キミ専用の召喚術の契約書、ってとこかな?
デュナン:開くだけで正気度が下がりそうなんだが(
ダンタリオン:正気度あるのかどうか疑わしい貴女方にはぴったり。そう、契約書とも言えますな
ハイリ:しれっと罵られた(
ルナ:反論できないのが辛いね(
エイル:反論できないのが痛いですね(
ダンタリオン:何せ本体の契約書でございますよ。他のワタクシや、そこらの悪魔ならばコレ見せるだけで大抵、退きます。
エイルワカメ>召喚と聞いて(にゅっと出現し)
ハイリ:…そうだね。むしろ、今のぼくの方がよほど並の人が見たらSAN値チェックを必要としそうだよ…。
エイル:というか、他のダンタリオンとか居るのですか
デュナン:一人居たら三十人とか?(
ハイリ:ごきぶりおん
デュナン:…………(自分で言って想像して正気度下がりそうになってる/ぁ)
ルナ:分体みたいなものを指してるんじゃないかな。悪魔の力100%召喚してるんじゃなく、1~2%位を切り出して現世に呼ぶ場合の。
ダンタリオン:正解。(びしっ。と、ルナに本を向け)
ルナ:まぁ、一応召喚術師でもあるしね。じゃ、ありがたくこれは受け取っておこうか。
ハイリ:良い物もらえたねぇ。
ダンタリオン:酷い話というか何といいますか他のワタクシはワタクシとしての意識が希薄なのでひょっとすると魔王に操られる可能性もあったりなかったり……ふぅ。
ルナ:逆に変な物呼び集めなければいいんだけどね。(本を受け取ろうと。)
ハイリ:ダンタリオン以上の変な物はいないよ
ダンタリオン:(相当、踏ん張っても中々立てずに。時間を掛けて、震える膝を叩き、何とか崩れ落ちた体勢から立ち上がってから。ルナへと本を手渡す)
デュナン:……(ハイリの台詞を聞いて、軽く居並ぶ面子の顔を順番に眺めている/ぁ)
ハイリ:誰か、デュナンに鏡を…
ダンタリオン:分体と本体で性格が違う、なんてこともこういったシロモノにありがちですが心配ご無用!
ルナ:それは確かだね( …っと、そろそろ時間?(本を受け取り)
ダンタリオン:ワタクシは、本体の心臓からなる分体でございますからな。う~ん、人間には伝わり難いかもしれませんが意識も記憶もほぼオリジナルというかマジで本人と言いますか、……
ハイリ:もうちょっとマシなのがよかった…
ダンタリオン:(膝から下が一気に砂金化し、さらにそこから太腿まで崩れ落ち、また、地面に倒れた)ええ、御時間のようで。
ルナ:できれば指先の爪くらいからなる分体だったら良かったのに…(
エイル:魂を元に再構築される英霊召喚と似たようなものでしょうか、というかまだ本体が…… いや考えるのは止しましょう
ハイリ:あぁ、もう…時間か。お疲れさん…?(ほぼ唯一といっていいくらい、動かせる右の指をひこひこさせてる)
デュナン:さっさと消えちまえ。もう二度と会わない事を祈ってるよ
ダンタリオン:この記憶もこの状況も全て本体に帰りますので貴女方のこともしっかりとお伝えしておきます。それでは、皆々様! 連なる時の果てにありましたる機会まで——
ルナ:伝えられたくないような…あぁ、まぁ、また運が悪かったら、ね。
ダンタリオン:ごきげんよう!(身体が全て、一瞬だけ金色に輝いたかと思えば。全てが、砂金と化して、散った)
ハイリ:イヤーなのに覚えられたねぇ、キミ達も…
エイル:願わくば、この別れが最後であって欲しいものです
エイル:ワカメ>悪魔召喚、かぁ……(なんかとっても興味ありげに契約書を眺め)
ハイリ:……はぁー…。
ダンタリオン:@








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<感想>

祝:生きてる。

生きてるって素晴らしい。
一部、というか大部分死にそうですしほっといたら全滅しそうな勢いではありますけど、でも生きてる、さすが皆しぶといね(ぁ)
それは喜ばしいことです。
ことなんだけど、きっと青汁が…… ともかく!(ぁ GM含め皆さんお疲れ様でした!

事後処理を含めて次回は療養回でしょうか、最後の最後でダンタリオンたんが頑張ったお陰で盛り上がりそうですね、クロエ的な意味で(
ダンタリオンの契約書についても検証してみたいところ、次回もまた楽しみです。




<賞金状況>
エドワード:7.7億
エイル :16.5億
クロエ :17億
ルナ  :31億
デュナン:37億
アカネ:50億
ラセツ:50億
イオン :70億

<今日の死亡カウント>
・ジャックランタン砲(偽ルナ)

現在合計……  ワカメ  :154回
            ルナ  :1回

<スフェラの青春カウントダウン>

残り……    14日(11/11日時点)