日曜日の管理人

 第1日曜日 [デジカメ] 

我が家のデジカメは2001年の夏に購入しました。目的は勿論、「イタリアを撮影する」ためです。
デジカメはフィルム式のカメラと違い、思う存分シャッターを切ることができます。何せ、現像代もフィルム代もいらない。記録媒体をパソコンに取り込めば、何度でも使えてしまう。なかなか便利なカメラです。それから、「写した画像をその場で確認できる」というのも嬉しい機能です。

しかしながら、私は機械音痴です。おまけに細かいマニュアルを読むのが面倒くさい。
だからデジカメを手に入れても、興味が湧きませんでした。イタリア旅行では、夫がカメラを写さないときに気まぐれにシャッターを押した程度です。ですから実際には「ほとんど撮影したことがない」に等しいのです。

自分にとって写真とは、あくまで”鑑賞するもの”であり、”写すもの”ではありませんでした。ところが、HPを作り始めてからは、デジカメ写真が身近になりました。旅行の写真をサイトに取り込んだり、イタリア関連の本の表紙を撮影したり…。
そして「便利だな〜」という気持ちは、だんだん「何かを撮ってみたい」に変化してゆきました。
そうだ、2月には「さっぽろ雪まつり」があるゾ!



 きれいな夜景を撮りたい!

従来のカメラでも言えることですが、デジカメで夜景を写すのは難しいですよね。慎重にシャッターを押しても、すぐに手ブレしてしまいます。
イタリアに行った時には、夜の街を何枚か撮ってみました。でもサイトにはほとんど載せていません。理由はピンぼけや手ブレの写真ばかりだったから。
三脚などでカメラを固定すればいいのはわかっているけど、荷物が増えてしまいます。シャッターを押すだけの簡単なデジカメで夜景を撮影するにはどうしたらいいのかな〜。



 「さっぽろ雪まつり」撮影の裏側

「さっぽろ雪まつり」の写真は夜なのに手ブレせず、写すことができました。今週は夜間撮影のコツ(註:あくまで初心者向け)や、私のデジカメ撮影初挑戦の顛末を書こうと思います。

撮影日は雪まつりの前日です。前日というのは、お祭り期間中に比べて人出が少ないというメリットがあります。また、雪像や氷像は気温が高くなると融けてしまうので、できあがった直後が最もきれいだと思います。

写真はすべて私が撮りました。(というのも、夫は所要で帰りが遅かったからです。)このところデジカメに興味津々の私は、1人で夜間撮影に出かけました。
雪まつりにはほとんど毎年行くものの、いかんせん地元。カメラを持参することはありません。でも今年は「上手く撮れたらサイトに載せよう」という計算の元、いざ出発!



 感度とセルフタイマー

今回、失敗せずに夜の街を撮るために、次の2つを試みました。(三脚は使っていません。)
  ●カメラの感度を上げる
  ●セルフタイマーで撮影する


●感度について
感度というのは、「光に対する反応の速度」です。

フィルムの箱を見ると、「100」、「400」など数字が記されていますよね。あれがフィルムの感度を表す数値です。数字が大きくなればなるほど、少ない光に反応する〜、つまり、暗い所の撮影に適しているという訳です。
現在では「ISO 」という国際規格が使われています。デジカメの場合、カメラ本体を「高感度」に設定しておけば、シャッタースピードが遅くならず、手ブレも防げる。ああ、ありがたや! (しかし一方で「画質が荒くなる」という欠点があるらしい。)

ところが我が家のカメラは、周囲が暗くなるとシャッタースピードが遅くなるのです。というのも、感度設定を「オート(自動)」にしていたからでした。
夜景を上手に写すためには高感度にしなければならなかったんですね、知りませんでした。(^^;) 今回私は「ISO 400」に設定し直しました。


●セルフタイマーについて
最近立ち読みした本の中に「シャッターを押す瞬間に手ブレを起こす」という文章を見つけました。なるほど…手持ちで撮影した場合、シャッターを押す力で、カメラがわずかに上下に動きますからね。
その本の後ろをパラパラと捲ると、「手ブレしないためには、三脚で固定する」というのが結論でした。おいおい、手持ち撮影の対策も教えてよ〜。(買いもしない本に文句をつけるのは変なんですが…。)

デジカメ関連のサイト(「でじかめくん」)を見ているうちに解決策が見つかりました。それは手ブレの原因、”シャッター”を自分で切らない方法、つまり、「セルフタイマーで撮影する」ということでした。この方法だと、確かに手ブレの可能性が低くなりそうです。

以上の2つを実践したお陰で、私にしては上出来の写真に仕上がりました。でも成功ばかりではありません。そこには意外な事実が…。



 12秒後の未来

夜間の手ブレ防止策として試みた、セルフタイマー撮影。我が家のデジカメは、12秒後にシャッターが切れるように設定されています。12秒という長さは、みんなで記念写真を撮るには、ちょうどいいタイミングかもしれません。しかしながら、アングルを決め、ぼ〜っと待つには長すぎます。

「さっぽろ雪まつり」は冬の北海道の一大イベントです。開幕前夜の大通公園には、大勢の人が訪れていました。「ナイスアングル!」と思ってセルフタイマーを押したにもかかわらず、シャッターの切れる12秒後には、雪像の前を人が横切っています。げげっ!

また、幻想的に照らし出された氷像も、ライトアップの色が1種類とは限りません。(「赤→青→ピンク」というふうに、1つの氷像を数分ずつ照らしている場合があります。)
例えば、「ブルーにライトアップされた鶴だ! あの氷像を撮ろう」と思っても、セルフタイマーのせいで、すぐにシャッターが切れません。そして”青い鶴さん”はシャッターの直前に”ピンクの鶴さん”に変身〜。 
このように、「12秒後の未来」を予想するのは案外難しいのです。もうちょっと短い秒数に設定し直さなくては。

でも、ここでちょっと困った事に気づきました。秒数設定の変え方がわからない。何と私は、カメラのマニュアル本を自宅に置いたままだったのです。(T_T)

セルフタイマーという名案を見つけておきながら、最後の詰めが甘く、「12秒後の未来」を天に任せてしまった私。まさに「Mammma mia(マンマ、ミーア 伊語:何ということだ)!」

さてさて、撮影の結果は、…概ね良好でした。ああ、良かった。
でも中には、「前方に立っている人の帽子」など、”自分でシャッターを押せば、決してありえないワールド”が写っていましたよ。それも左右絶妙のバランスで、とほほ。(参照:雪まつり写真3


 教訓:  新しいテクニックを使うときには、マニュアル本を持ち歩こう
(家に帰って調べたところ、私のデジカメでは、タイマーの時間を変更することができませんでした。)



 バッテリーの消費量

感度を上げ、セルフタイマーを使っていたデジカメは、恐ろしいスピードでバッテリー(我が家は乾電池式)がなくなっていきました。私はデジカメ初心者なので、撮影アングルを探す間も液晶画面を付けっぱなしにしていました。これがいけなかったのかもしれません。

バッテリーをそんなに消費するとは思いもよらず、私は、替えの電池を1回分しか持って行きませんでした。我が家のデジカメでは通常、2回分の電池で70枚くらいの写真が撮れるのです。ところがその日は、わずか20枚でなくなってしまいました。
撮りたい雪像はまだ残っていたのにバッテリー切れで、あえなく撤収。(-_-;)

 教訓:  バッテリーは多めに!



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夜の写真の手ブレに困った時には、これらの方法を使ってみてはいかがでしょうか。カメラの設定をちょっと変えるだけで、綺麗な夜景を写せるようになります。

◎ デジカメをわかりやすく解説したサイト 「でじかめくん」はコチラ
  (セルフタイマーによる撮影を見つけたのは、ココです。)



 今週の感想

HPを持って以来、私の興味の対象は少しずつ広がってきました。そもそも「単独でデジカメ写真を撮りに行こう」なんて、1年前なら考えもしなかったことです。満足できる写真をサイトにUPでき、何だか嬉しくなってしまいました。

それにしても、雪まつりの見物人は観光客やカップルばかりでした。中国語や関西弁が聞こえて、わいわい、がやがや、そしてアツアツ。
楽しそうな人たちを尻目に、私は撮影ポイントを求め、1人で公園を彷徨っていました。おまけに、セルフタイマーのせいで『カメラを構えたまま、15秒以上微動だにしないオンナ』って…、わぁ、暗っ!


2004年「さっぽろ雪まつり」の写真はコチラ

(update 2004.2.8)

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