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ソ連陸軍歩兵
Soviet Army infantry


 ロシア革命によって生まれたボルシェヴィキ新政権(ソヴィエト)と赤軍は、列強による干渉戦争を戦い抜き、ラパロ条約による独ソ提携で近代化の第一歩を踏み出した赤軍は、機械化と縦深作戦理論の具体化により、圧倒的に強力な軍隊となりました。が、スターリンによる赤軍大粛清により、トハチェフスキー元帥を初めとする多くの有能な将校が“人民の敵”と決め付けられ、処刑されました。
 1939年の対フィンランド戦(冬戦争)において、“雪中の奇跡”と呼ばれた小国フィンランドの勇戦と共に、弱体化した赤軍の実力が世界中に暴露され、さらにドイツのソ連侵攻作戦で、赤軍は開戦と同時に各地で惨敗しますが、豊富な人的資源と大規模な工業力が緒戦で失った戦力を回復し、そしてトハチェフスキーの薫陶を受けた弟子達によって指揮された赤軍はドイツ軍を押し返します。