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ルイスガナー
Lewis Gunner


 1914年6月28日。サラエボにてオーストリア・ハンガリー二重帝国の皇太子夫妻が暗殺されると、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世は、これは南スラヴを支配しようとする二重帝国へのセルビアの挑戦であるとして、同国に対し最後通牒を突きつけると、汎スラヴ主義を掲げるロシアはセルビアを支援。これに対し二重帝国の盟友ドイツはロシアに宣戦布告。ロシアの同盟国フランスを短期決戦で先に叩き、返す刀で動員が遅いロシア軍を殲滅しようとするシュリーフェン計画の下、ドイツ軍はベルギーを通過しようとしますが、この結果、ベルギーの中立を保障していたイギリスは、ドイツとその同盟国に対し宣戦布告(日本も日英同盟を理由にドイツに宣戦布告)。欧州大戦(後の第一次世界大戦)の勃発となります。
 開戦当初、クリスマスまでには終わると思われた戦いは、互いに相手の背後に回り込もうと塹壕を伸ばし続ける延翼競争の挙句、互いの歩兵突撃を機関銃によって薙ぎ倒すという、決定打の無い膠着した塹壕戦が続く事になります。
 



ルイスMk1機関銃は、アメリカ陸軍のルイス大佐が開発し、それに着目したイギリス軍が、使用弾薬を英軍のものに変更して採用。陸戦の他に航空機銃としても使用されました。