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プチ・ミュージアム〜王家

 3月6日、昼公演と夜公演の合間を縫ってプチ・ミュージアムを訪れました。 今回は展示品が前回公演「王家〜」に関する物だったこともありますが、 阪急貸切チケットに付いてきた割引券で50円安くなると言う理由も・・・

 会場はそれ程広くはありませんが、十分身動きがとれる程度の入場者数でした。 衣装等主要な展示品はショーケースに入っていないので間近に見る事ができますが、 パレードのシャンシャン以外は触ってはいけません。
 階段を上がった正面には羽根を背負ったフィナーレの衣装がありますが、 やはり今回の目玉は金ピカのアムネリスの衣装ですね。
 先ずはポスターにもなっている衣装ですが、金ビカだと思っていた円盤状の飾付けも、 近くで良く見ると「金色」では無いんですね。 これにはちょっと驚きましたが、 舞台で照明が反射することによって金色に輝くのでしょう。 スカート部に付いている飾りはかなり複雑な形状で、 金型を作ってプレス加工により打ち抜いたものかと思われます。 こちらは金色が鮮明でしたが、材質までは分かりませんでした。
 最後に登場する「シャカシャカ」衣装は、蓮の花と共に展示されていました。 こちらはドレス全体が細かい部品で覆われており、 その部品の剛性により、衣装だけでも自立できるような感じでした。 その重なり具合や歩く時にシャカシャカ音がすることから推測して、 薄いアルミ板をプレスで打ち抜き、金メッキを施した物かもしれません。 何れにしても手間も材料費も半端なものではないと思われますが、 檀ちゃんもこの豪華な衣装に負けていなかったのは流石です。
 白や青の衣装では、ドレス自体は特別なものではないと思われますので、 どうしても注目は被り物に行ってしまいます。 どちらも丁寧に作られていますが、もう使われることも無いのかな、 と思うと複雑な気持ちになりました。 ドレスはちょっと手直しすれば他の公演で使うことも出来るでしょうけれど、 被り物は絶対に無理ですからね。 将来この公演が再演され、再び使われることを期待しましょうか。

 アムネリス以外では、当然ラダメスの衣装は何種類も展示されていました。 何れもデザインが異なるだけで、基本的な作りはアムネリスの場合と同じようです。 アイーダやエジプト軍の衣装も展示されていましたが、 当然のことながらエチオピア人の衣装は展示されていませんでした。 エチオピア人の場合は展示には値しない衣装かもしれませんが、 あのような衣装は他の公演でも使い回しが出来るので、 劇団としては却ってありがたい衣装かもしれませんね。
 展示品で意外だったのは、箙さんのファラオの衣装が無かったこと。 豪華さではアムネリスにも負けていないと思っていたので、 是非とも近くで見たかったのですが・・・
 その他の展示品にはラダメスとアイーダが乗った葦舟、 エジプト兵の弓、美女選びで使われたプラカード(?)等がありました。 弓が思ったより軽かったのに対し、プラカードは重心が上にあったので、 案外持ちにくいんじゃあないかと思いました。
 衣装以外の展示品の中で注目すべきは、 何と言っても「可愛〜い可愛〜い、鳩ちゃあ〜〜ん」でしょう。 鳩ちゃんは逃げ出さないようにガラスケースの中に入っているので、 手に取ったり、エサをあげたりすることは出来ません。 布の衣装をまとったままですが、 体が汚れたままだったのはちょっと可愛そうでした。

 場内の照明はフィナーレの衣装以外は暗かったので、 もっと明るく出来ないか係員に尋ねてみたのですが、 現状通りで明るくはならないと言うことでした。 蛍光灯の光とは言え照明が強すぎると、 展示品に悪影響が出る恐れがあるのかもしれません。
 照明のせいなのかどうかは分かりませんが、 舞台ではあれ程豪華に見えた衣装も、近くで見ると案外ちゃちな印象を受けました。 やはり照明の影響もある程度あるかとは思いますが、 舞台衣装と言うものは俳優が着ることによって命が吹き込まれ、 衣装自体が生き生きとしたものになるのだな、と感じ入りました。 勿論誰が着ても衣装が映えると言うものではありません。 檀ちゃんがあれだけの衣装を着こなせるまでに成長したことを嬉しく思いました。

 入場料の400円は高い気がしますね。 入場者は大劇場の観劇もしている人が殆どでしょうから、 せいぜい200円程度にして欲しいですね。

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