梅には実の収穫を目的とした実梅と、花の観賞を目的とした花梅とがあります。 実梅とは言っても立派な花が咲き、各地の梅林に見られるように花の時期には開放される所も多いようです。 梅林では受粉の確実性を高めるために実梅でも数種の品種を植えているようですが、 観梅客のために花梅も植えてより楽しく花見が出来るようにしているようです。
　この「楊貴妃」も花梅の一品種ですが、 その存在は知っていたもののなかなか手に入れることが出来ませんでした。 花梅にも絞りや咲き分けの品種もありますが、 この「楊貴妃」は八重咲き単色の一見平凡な花を付けます。 八重咲きの品種は他にも多々ありますが、 花弁が優雅に波を打っているような「楊貴妃」はその名に恥じない梅かと思います。
　「楊貴妃」は盆栽に向いている品種のようで、 今回購入したものも盆栽ですが、もちろん庭植えで大きくなった成木もあります。 植える場所に不自由しなければ地植えの方が管理は容易ですが、 他の花木もあるのでそうもいきません。 これまでにも枯らしてしまった盆栽は結構あるのですが、 梅は盆栽には向いているようなので、 来年以降も花を見られるように育てていきたいと思っています。 慣れた人なら樹形を考慮して剪定していくのでしょうけれど、 私の場合は何はともあれ花を見られればそれで十分です。
　
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