牡 丹
園芸用の花木や草花には工夫を凝らされた名前が付けられていますが、
同じ名前が異なる種類の花に付けられることは珍しくありません。
「楊貴妃」もその一つで桜や梅にもその名が見られますが、
楊貴妃と言えば何と言っても牡丹、
と言うことでやはり牡丹にも「楊貴妃」の名を冠した品種がありました。
牡丹にも沢山の品種があるので、
園芸店でもなかなか目的の花を見つけることが出来ません。
この花を見つけた時はまだ蕾も小さく、
タグに印刷された花の写真と名前を見ながら詮索していました。
中にはタグに品種名が書かれていないものもあり、
そんな花には別個に小さなタグが付けられており、
品種名だけが書かれています。
この「楊貴妃」の場合にも品種名は印刷されておらず、
面倒臭いなあと思いつつ小さなタグを見て「楊貴妃」の文字を見付け、
万々歳の花探しとなりました。
通販やネットオークションでも牡丹の「楊貴妃」は見つからなかったし、
メーカーで付けてくる写真入りタグに品種名が印刷されていないことからも、
まだ流通量の少ない品種であると思って良いのではないかと思います。
「楊貴妃」は最大直径が20p近い大きな花ですが、
これは牡丹の中でも大きい方ではないでしょうか。
撮影したのは小雨が上がって間もない頃で、
花にも葉にも水滴が残っています。
牡丹は別名「百花の王」とも呼ばれるほど豪華な花ですが、
雨上がりのこの「楊貴妃」は単に豪華なだけでなく、
私には何かしら艶かしい印象も感じられるのですが、
皆さんは如何なものでしょうか。
流石は楊貴妃!!来年以降も咲かせたいものです。
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