Quaterfinal 石原 隆志 vs. 伊藤 敦
by Kouichi Kudou
ついに2005年東京都選手権の決勝ラウンドが始まる。
168人で始まった今大会も、残るプレイヤーは8名。
スイスラウンドを1位通過の伊藤と、オポネント差で8位滑り込みの石原の対戦となる。
デッキは石原がけちコン、伊藤が赤単バーンタッチ白。
Game 1
両者マリガン無し。 伊藤のデッキはそのほとんどが火力呪文で占められている。カウンター呪文も、ライフ回復手段も持ち合わせていない石原としては、自分自身が焼ききられる前にマナを揃えて、逆に削りきらなければならない。 《木霊の手の内/Kodama's Reach》からマナベースを生成し、《けちな贈り物/Gifts Ungiven》で《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》と《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》が場に、《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》と《木霊の手の内/Kodama's Reach》が手札に。 そのまま《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》を展開して大急ぎで攻撃を始める石原。 次のターンには、《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》も戦列に加わった。 一方の伊藤だが、この間に火力を本体に打ち続けるものの、土地を多く引きすぎてしまい、 石原のライフを削りきる前に火力を使い果たしてしまう。 追加の火力を引くことも無く、逆に石原の軍勢に蹂躙される事となった。 石原 1-0 伊藤 |
赤白バーンで勝ち上がってきた伊藤 |
けちコンで勝ち上がってきた石原 |
Game 2 先手伊藤がテイクマリガン。 カードアドバンテージ獲得手段が皆無なこのデッキでこれは痛い。 だが伊藤はめげない。淡々と石原に向けて火力を打ち続ける。 順調に減り続ける石原のライフ。火力呪文は、まだ尽きない。 一方の石原。2ターン目《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》、3ターン目《けちな贈り物/Gifts Ungiven》とベストのコースを辿り、《沼/Swamp》《森/Forest》《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》から《沼/Swamp》と《森/Forest》を手に入れ、そのまま4ターン目に《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》。 5ターン目には《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》と最速ビートダウンコース。 ぼやぼやしてたら焼き殺される、やられる前に、やれ。 7ターン目にして石原は伊藤のライフを削りきったが…その時の石原のライフはたったの1であった。 僅か1ライフ。だが、遠い遠い1ライフだ。 最速を目指した石原が、ほんの僅かな差で伊藤を差し切った。 石原 2-0 伊藤 Result: 石井 隆志 Win! |